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人生を変える「ワーケーション」

column vol.742

憧れのワークスタイルとして認知が広がる「ワーケーション」ですが、フリーライターの鈴木拓也さんの【屋久島で5ヵ月間「ワーケーション」してみたら悪習慣をやめられた】を読んで「なるほど!」と思ったので共有させていただきます。

〈lifehacker / 2022年8月3日〉

鈴木さんは、もともとは

どっちつかずで煮え切らない働き方になるのでは?

と、ワーケーションに懐疑的でした。

そんな鈴木さんが、屋久島での5ヵ月間のワーケーションを経て、考えが180度変わったそうです。

なぜ、心境に変化があったのでしょうか?

そこには人生を変える発見があったそうです。

ワーケーションは「悪習」を断つ場

鈴木さんがワーケーションを行うきっかけとなったのが、屋久島の森の写真

図書館でたまたま見た写真集に惹かれ、ちょうど風景写真の修行中だったこともあり、「屋久島の森の写真を撮り尽くすまで滞在しよう」と島に向かったのです。

ただ、「仕事も余暇も中途半端になる」というネガティブなイメージを抱えていたので、ワーケーションの目標・目的を決め、厳守することに決めたそうです。

それが以下の5つです。

①週5日はデスクワーク、週1日は雑用、週1日は森に行って気分転換&写真撮影という生活サイクルを守る
②ヴィーガンの食生活を習慣化する
③筋トレなどの運動習慣を確立する
④カフェで知人とダラダラと過ごす悪習慣を断ち切る
⑤毎晩コンビニに行って「自分へのご褒美」と称してお菓子を買う悪習慣を断ち切る

お菓子を食べたくても最寄りのスーパーは6km先

カフェでダラダラと話したくても、訪れた時期がシーズン外でどこのカフェも閉鎖中

そもそもダラダラ話す相手もいない

そうして、③の筋トレ以外はすぐに達成することができたそうです。

ただし、週1回のきつい登山が、運動不足を補う形に。

都市にいては、ついついなぁなぁになってしまうことも、全く異なる環境に身を置くことで変えていける

そういった力がワーケーションにはあるのでしょう。

もっと気軽にワーケーションできる世の中になった時、人は日常をもっと自由に変化させられるようになっていくのでしょうね。

「目的型」ワーケーションがますます人気

何か目的を持ってということで言えば、最近注目されているのが「農泊」です。

今までは子どもたちの就農体験として利用されていましたが、最近ではワーケーションとしても人気を博してきました。

〈日テレNEWS / 2022年1月3日〉

「農泊」での「リモートワーク」いち早くPRしたのが宮城県刈田郡蔵王町

ここでは1棟まる貸しの別荘に、家族や友人同士で人が訪れます。

昼間は備え付けのベランダで自然を感じながらリモートワークで仕事。

仕事終わりには夕飯がてら蔵王酪農センターにあるチーズ作り体験を楽しむ。

そして休日には、蔵王ならではのウインタースポーツを…などなど、自然溢れる環境だからこそ得られる豊かな時間を手にすることができるのです。

おかげで蔵王エリアの年間宿泊者数はコロナ前の2019年は約7200人でしたが、今年は約3万5000人を見込んでいるそうです。

長野県の飯田市は、と民泊予約サイトのAirbnb南信州観光公社がパートナーシップを組むことを発表。

新しい旅行の在り方として農泊をプロモーションすることや、農泊を軸にした観光コミュニティの構築を目指しています。

「関係人口=観光以上移住未満の特定の地域に携わる人」

がキーワードで、地域との接点を提供しつつ経済的な機会や繋がりを構築していくことを目指しているのです。

「転職無き」移住の促進がカギ

目的型は他にもさまざまな形があり、例えば、長野県・富士見町にあるコワーキングスペース「富士見 森のオフィス」では、オフィス環境のサステイナビリティを体験し、学ぶことができる1泊2日の研修プログラム「GREEN COMMUNITY ワーケーション」を提供しています。

〈トラベルボイス / 2022年8月5日〉

1日目に森のオフィスにおける取り組みなどを学ぶ座学と、森のオフィスの見学、サステナブル施策について考えるワークショップを実施。

2日目は、森林浴ヨガ森林アートセラピーなどのリトリート(本来の自分に戻るための時間)オプションを用意しています。

先程の農泊しかり、さまざまなコンテンツを提供し、都市生活者との接点を増やし、まずは関係を持つ

そして、観光客がその地域を気に入れば、その先には移住が待っているのです。

最近では、「転職無き移住」への取り組みも盛んになっております。

最近で言えば、和歌山県、フリマアプリを運営する「メルカリ」、同社のグループ会社「ソウゾウ」の3者が、ワーケーション推進なども含めた包括連携協定を締結したと発表しました。

〈トラベルボイス / 2022年8月5日〉

和歌山県では、人口減少や産業の活性化などが課題となり、2017年より自治体としてワーケーション推進を開始。

一方、メルカリ・ソウゾウはICT技術や知見をもち、それらを活用することで県の地域課題を解決できる

具体的な連携事項としては、ECを活用した地域の活性化、循環型社会の推進、災害時の支援、「転職無き移住」・ワーケーションの推進などになります。

さまざまな自治体と協定を結ぶメルカリが、ワーケーション「転職無き移住」協定の項目に含めるのは今回が初め

今後は、移住セミナーなども検討していくそうです。

こういったことがどんどん形になっていけば、人生変わる人も多く現れていくでしょう。

ワーケーションも持つ可能性を改めて感じることができますね。



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