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「成功企業」の為になる習慣

column vol.406

倒産寸前の会社を父から譲り受け、その後業績を回復させ、100億円で売却することに成功した平鍛造の前社長、平美都江さんをご存知でしょうか?

書籍化もされた伝説の経営者なのですが、社長時代、とても大切にしていたことがあるそうです。

それは業績不振でも「高額な寄附」をしてきたこと。

11年の東日本大震災をきっかけに東北へ10年間で1億2000万円の寄付をしています。

〈PRESIDENT Online / 2021年8月14日〉

どうして経営が苦しい時でも、多額の寄付をしたのでしょうか?

「自分の成功が誰かの幸せになる」

その理由は、寄付をし、誰かの為になっているという実感自分のモチベーションを上げるからだそうです。

ご自身がかつて味わった極貧の経験を胸に、自分が頑張ることで、救える人が少しでも多く生み出されれば良いと考えていらっしゃるとのこと。

震災地の他にも、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)には、毎年200万円以上の寄付を続けているそうです。

私=仕事を頑張ってお金を稼ぐ
寄付される人=頑張れる環境になる
→それがまたモチベーションになる

その循環で倒産寸前の企業を回復され、発展させ、価値のある企業に高められたというわけです…(驚)

最近、【自由の先にある豊かな世界】でも書きましたが、マズローの第六段階の欲求である「自己超越欲求」ではないですが、人間の究極の幸福「世のため、人のためになっている実感」だとは思います。…ですが……

それでも、業績に関わらず(自分や自社に余裕がない時でも)利他精神でいられるのは、なかなかできないことですよね…(汗)

ただ、こういう方だからこそ、倒産寸前の企業を100億円で売却できる企業まで成長させられたのかもしれませんね。

スターバックスの会議にある「2つの空席」

世界中の人々の心を掴んでいる「スターバックス」ですが、同社のベテラン社員、ヴィヴェック・ヴァルマさんによると、日常的な会議から大規模なカンファレンスまで、スタバでは必ず2つの空席を用意しているそうです。

〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2021年8月10日〉

1つは、顧客のために、そしてもう1つは従業員(パートナー)のために。

この2つの空席は従業員や顧客を無視し、株主に偏った議論にならないようにという戒めとして行なっているそうです。

会議に空席を作るアイデアは、前CEOのハワード・シュルツさんが考えたもの。

2018年の退社時のスピーチでもこのことに触れ

「スターバックスで働いている間ずっと、毎週の経営会議や四半期毎の取締役会の場で、会議室に2つの空席があることを想像していた。ひとつはパートナーの席であり、もうひとつは顧客の席だ」

と述べたそうです。

常に、顧客と従業員のことを頭に入れて議論する。スターバックスが多くの方々から愛される理由が垣間見えますね。

4代目社長が行う「未来のヒント」の掴み方

銀座の街から四季折々の和菓子を届ける「銀座あけぼの」の4代目社長、細野佳代さんの【老舗の4代目女性社長が、未来へのヒントを得るために今学んでいること】という記事に、とても共感したので、最後にご紹介させていただきます。

〈PRESIDENT WOMAN / 2021年8月14日〉

パンデミックもあり、先の見えない時代…。多くの経営者は未来への光明を見つけるため、必死で日々勉強している毎日です。

当然、御多分に洩れず、細野社長も講座での座学に加え、理論を実践に落とし込む知人の会社を見学するなど、未来のヒントを探されているようですが、学びを続けているうちに、1つの真理にたどり着いたそうです。

それは未来のヒントは、「今にある」ということ。

今を分析すれば、やるべきことは必ず見えてくる。何より大切なのはその施策をスピーディーに実行に移すこと。

現実を見て施策を打ち検証する。それらを繰り返すことで未来を探る

このことこそが次の時代を切り開いていくものだと細野社長は感じたそうです。

ジーン……(涙)

とても良い話です。少し意味は違いますが、元プロ野球選手、イチローさんの次の言葉を連想しました。

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」

結局、大輪の花は一日一日、1つ1つの小さな積み重ねでしか作れません。

凡事の非凡なる徹底

とともに大好きな言葉です。

今をしっかりと見つめ、勇気を持って素早く行動する。未来はなかなか見えませんが、今ならばちゃんと見えるはずです。

いやぁ〜〜、気持ちが高まってきました。コロナで非常に苦しい経済状態の中で、とても励まされる言葉です。

やはり、細野社長のみならず、成功企業の経営者の方々からは多くの学びがありますね。

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