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「指名」されるプロを目指して

column vol.733

コロナBA.5が猛威を振るい、宮城ではついに「BA.5対策強化宣言」を出す方針を決定いたしました。

2日前も岐阜宣言の方針を決めています。

そして、さらに感染力の高い「BA.2.75」も拡大する中、仮に明確な行動制限を政府が出さないとしても、心理的には自粛ムードの方向になっていくことが予想されます。

2類から5類への移行など、コロナをどう扱っていくかの議論はますます加熱しそうですが、やはり気になるのが「経済」でしょう…。

コロナだけではなくさまざまなマイナス要因が重なり合う中、社会不安は一層広まっています…。

とはいえ…、それでも前向きに取り組んでいかなければならないので、本日は課題山積でありながらも、仕事で指名され続けるための普遍的な勝利の方程式を探っていきたいと思います。

まず、先週密かに話題になったのが芸人・出川哲郎さんのNHK「プロフェッショナル」出演ではないでしょうか?

出川哲郎の「流儀」とは?

7月27日の放送を受けて、さまざまなビジネスパーソンから「深い」と絶賛されているのです。

〈東洋経済オンライン / 2022年7月28日〉

出川さんと言えば、若い頃は街で歩いているだけでモノを投げられるほど、あまり良しとされていない時期もありましたが…、今では打って変わって超人気芸人に。

その愛される源泉に番組がスポットを当てたのですが、ビジネスパーソンにとってとても参考になる話がたくさん散りばめられておりましたで、ぜひ共有させていただきます。

例えば、常に謙虚に自分を分析できていることがそうです。

「リアクション芸人」として成功を収めましたが、人気が出てきても安易に自分を拡大解釈せず勝負できる道を外れずに歩み続けている。

『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』の著者で、人間関係コンサルタントの木村隆志さんも

「人気も好感度もある今なら自作のネタもウケるのではないか」と色気を出すことはなく、それよりも全力でリアクション芸に挑み続けることを選ぶ潔い姿勢結果に繋がっているのではないでしょうか。

と出川さんを評しています。

また、番組のアンケートに対してもいつも全力で応えているそうです。

こういった姿勢から、自分のできる限りの準備を行い、本番に向かっていることが伝わってきます。

そして、「プロフェッショナル」の番組スタッフは、出川さんの凄さの1つとして「ノーガード」というキーワードを挙げています。

出川さんは制作サイドの要求に対して『ノーガードで打ってきてください』と言わんばかりに全てを受け入れ、番組に臨んでいます。

つまりは、相手(周り)の期待に全力で向き合っているというわけです。

これは、他の記事でも大切なエッセンスであると取り上げられています。

コンペに勝つための「ナリキリ力」

それは同じ東洋経済オンラインに掲載されていた【できる人は「顧客のここ」を見てる!驚きの4視点】という記事です。

NHKのディレクターで株式会社映像制作センターの代表を務める杉森秀則さんが執筆している記事なのですが、競合コンペに勝つためには「ナリキリ力」が必要だと説いていらっしゃいます。

〈東洋経済オンライン / 2022年7月23日〉

杉森さんは自らのプロフィールに「勝率88%の常勝プランナー」と書くほど、競合コンペで勝ち続ける方。

電通トップクリエーターや有名建築家でさえ勝率30%台と言われる中で、これは驚異の数字です。

杉森さんは、コンペに勝つには「とことんまでお客さまの立場で考える」こと、つまり「成りきる」ことがカギであると話します。

そして、「ナリキリ」を極めるために必要なクライアントの情報源について4つ挙げています。

(1)採用ページ:初心者にも分かる平易な言葉で自社の理想を説明
(2)ご挨拶ページ:トップが思い描く「会社の将来像」が分かる
(3)実際の商品、取扱説明書:商品の特徴を体感し、良さを実感する
(4)オフィスのエントランス:社員や訪れる人から企業風土を感じる

これは一例だと思いますが、肝心なことはクライアントから

「自分を理解してくれている」
「悩みを分かってくれている」

信用されることでしょう。

「ナリキリ」は仕事だけではなく、恋愛家族円満友人関係など人間関係全てに大きな力となってくれるはずです。

定年間際に「好きな仕事」と言えるか?

最後に挙げたい出川さんのプロフェッショナリティが「好き」を心の中で明確化することです。

出川さんは若手時代、自分の芸は「笑わせている」のではなく「笑われている」と思い、悩んだそうです。

しかし約25年前『電波少年』で訪れたボスニア・ヘルツェゴビナの紛争を体験し、考えが一変したそうです。

どこに行っても笑顔が見られない状況を目の当たりにし

自分がどう思われようがそんなの大したことではなく、笑いの無い世界よりよっぽどマシ

という考え方に至ったそうです。

「笑いのない国」でのロケを経験したことで、笑いのある素晴らしさを知り、それを生み出す仕事の充実感を得た出川さん。

その後もさまざまな苦労はされたと思いますが、「笑いが好き」であることを常に心に中で確認されてきたに違いありません。

そして番組でこのように語ります。

他にも立派な仕事はいっぱいあると思うんですけど、『この仕事をやらしていただいて本当幸せだな』と嘘偽りなくそう思いますね

出川さんは現在58歳

会社員であれば定年が見えてくる年齢です。

自分が58歳になった時に同じようなことが言えるのか…?

もし、言えないのだとしたら、言えるようになりたい

やはり、好きになるのも大切な努力1つ

好きになる努力をしているからこそ、出川さんは愛されるのだと思います。

明日から8月。

また仕事は始まります。

相手の立場に「ナリキリ」、業務を楽しみたいと思います。




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