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5年後活躍できるビジネスパーソンとは?

column vol.299

AMP【5年後の雇用予測、世界経済フォーラム「The Future of Jobs」レポートから読み取る。生き残るビジネスパーソンの鍵はスキルの再構築】という記事が面白かったので共有させていただきます。

〈AMP / 2021年5月5日〉

「スキルの再構築」については、自社だけでしか通用しないスキルを汎用性の聞く「ポータブルスキル」に変えていくという話は、何度かコラム記事で紹介させていただきました。

今日はビジネスパーソンに必要とされる共通の能力について、もう少し掘り下げていきたいと思います。

2025年、人と機械が並ぶ

世界経済フォーラムが2年ごとに発行する「The Future of Jobs」レポートでは、各年の変化を記録しながら、未来の仕事に必要なスキルを分析しています。

コロナによりDXが急速に進行しましたが、同レポートでは

2025年までに、機械とアルゴリズムの機能はこれまで以上に広く採用され、機械による作業時間人間による作業時間にほぼ一致するようになる」

と予測しています。

2020年は人間の作業時間が67で機械が33だったのに対し、2025年人間の作業時間が53機械47とほぼ同等になるというわけです…。

さらに、もう少し細かく見ていきたいと思います。

26ヵ国15の産業から集計された数値によると、2025年までに、余分な職種が労働力の15.4%から9%に減少。一方、新しく創造される職業や仕事は7.8%から13.5%に増加します。

つまり、2025年までに8,500万の仕事が機械などに置き替えられ、逆に9,700万の新しい役割が、人間・機械・アルゴリズム間の分業に適応することで生まれる可能性があると推定されているというわけです。

そう考えると、この5年でビジネス界はかなりダイナミックに変態していくことが予想されます。

21世紀に入り、何度も「今がパラダイムシフト」と言われてきましたが、これまでの変化とはちょっとスケールが違うのではないかと感じますね。

これから求められる能力とは?

ちなみに、需要が急増する仕事は、2018年の調査と同様、データアナリスト科学者AIや機械学習のスペシャリストロボット工学エンジニアソフトウェアやアプリケーションの開発者デジタルトランスフォーメーション・スペシャリストといった役割。

また、自動化の加速とサイバーセキュリティリスクの高まりを反映し、プロセス自動化スペシャリスト情報セキュリティアナリストIoT化スペシャリストといった職務も、雇用主からの需要が高まっている職種グループとして出現しているそうです。

ちなみに、スキルで言うと「問題解決能力」「自己管理能力」「他者との協力」「テクノロジーの利用と開発」の4カテゴリーのうち、一番重要視されるのが「問題解決能力」とのことです。

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〈出典:世界経済フォーラム「The Future of Jobs」レポート〉

具体的には5つの項目が求められます。

1. 分析思考とイノベーション
2. 複雑な問題解決能力
3. クリティカルシンキング(批判的思考)と分析
4. 創造性・独創力・イニシアティブ
5. 理由づけと問題解決・アイデア出し

問題発見クリエイティブ思考noterはクリエイターとも言われますが、やはりクリエイティビティが重要と言えますね。

ちなみにランキングをカテゴリーではなく個別に見ていくと、2位「アクティブラーニング(=能動的学習)と学習戦略」が挙がっています。

やはり、大学習時代なのは間違いないでしょう。

「アート」がビジネスを強くする?

もう少し別の角度から話をすると、ビジネスの現場でも「アート思考」という言葉をよく耳にします。

アートマネジメント分野で前期博士号を取得し、現役の医師であり、アートコミュニケーターとしても積極的に活動を展開する和佐野有紀さんは、アートとビジネスの親和性を指摘しています。

〈PRESIDENT Online / 2021年3月8日〉

内的衝動問題意識をアート作品に込めて共感の輪を広げる。そのプロセスはビジネスにも当てはまるというわけです。

それを体現している企業の1つがスープストックです。

「スープのある一日」を一人でも多くの方々に届けたいという遠山正道社長の内的衝動から創造されたお店です。

つまり、自分の心に眠る情熱(内的衝動)の種を見つけることがとても重要になります。

よく、マスマーケティングの時代は終わり、一人の共感者から輪を広げていくビジネスへの転換が求められていますが、「一人の共感者とは誰なんでしょう?

私はその中の一人は「自分」であると思っています。

まずは自分が共感(良いと思う・問題に思う)しているからこそ熱が生まれ、リアリティも生まれる。

よくリサーチで一定数の顧客意見に基づいて商品企画を行うことがありますが、最大公約数的に導かれた商品はマス展開しやすいですが、すぐにコモディティティ化してしまうと思います。

数の時代はもはや終焉を迎えようとしている、ということは誰もが実感しているはずなのに、実はまだまだ数の呪縛から逃れられていません。

これからは「スモールビジネス」

現状の会社組織はマス展開できるように設計されている部分もあるので、本当は大企業も小さな単位に分解しホールディングス経営するなど、スモールビジネスに対応した組織運営に変えていかないといけない部分はあるかもしれませんね。

少なくとも人のクリエイティビティが原動力になるこれからの社会において、人材は決して組織の歯車にはなってはいけないと感じています。

当社はマーケッタークリエイターの会社なので、より一人ひとりの創造性が活きる「個性経営」を目指さないといけません。

より、それぞれの社員の人財力が際立つ経営ができるかが、今の私の課題であるとヒシヒシと実感しています。

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