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「さらけ出す力」

column vol.131

当社の情報分析「イマジナス」で選ばれた、今週のメインキーワードは「さらけ出す力」。当社代表であり、マーケティングコンサルタントの谷口正和は、以下のように語っています。

多様性を認め合う社会へと進んでいく中、従来のように周囲に合わせて平均を求めるのではなく、ありのままの自分を隠さず出していくことが大切です。自分では欠点やマイナスだと思っていることも、ポジティブに個性や違いとして捉えることができれば、それは唯一無二の価値として生まれ変わります。そのためには、日頃から「自己内発掘」のトレーニングが重要で、深く掘り下げることで自らの内側にある本質をしっかりと理解する必要があります。企業においても、大切なのは表層的なPRよりも、本質的なミッションや課題解決に向けたメッセージ。それに賛同する人たちが集まり応援市場が形成されていきます。データに表れるような標準化された話ばかりではなく、時には「気まぐれ人材」となって直感から生まれたアイデアを大切にする、それが新しいクリエイティビティにつながっていきます。違いを怖れず、勇気を持ってさらけ出すことが自らの力になることをこのキーワードは教えてくれています。自分あるいは企業自身をキャラクターとして商品化していくように「個性価値」をより一層顕在化させていきましょう。

弱さも1つの個性と見切れば、武器になる。自分の全てを活かしていくという観点が、これからの時代を生き抜くヒントになるということです。

『Vulnerability(弱さ・脆さ)』がキーワードに

フォーブスジャパンの【長期休演で課題が浮き彫りに。ブロードウェイが業界改革に乗り出した】という記事に興味深い話が書いてありました。

〈Forbes JAPAN / 2020年11月23日〉

ブロードウェイを始めとする、世界のアーティストの間で『Vulnerability(弱さ・脆さ)』という言葉を「ありのままの自分」とポジティブな意味合いで使う人々が増えているそうです。

弱さや欠陥も、リアルな人間の一部。今のように不確定な時代には、他者の脆弱さを受け止め、自分自身もVulnerabilityをさらけ出さないと、真の人間関係を築くことができないということに多くの人々が気付き始めたのではないかと語られています。

確かに、SNSの「映え」が象徴するキラキラの世界に皆少し疲れているのかもしれません。コロナ禍で行われたアーティストや著名人によるライブ配信も、今まで見せなかった部分をさらけ出すこと新しい共感を生み出していましたね。

非常に共感できる話でした。

「やりたいこと」が見つからない人は

私は子供の頃から、比較的やりたいことが溢れており、中年になった今でもそれなりにやりたいことだらけです。

次々と叶えたい夢が生まれますし、そのほとんどが夢破れているにも関わらず、懲りずに新しい夢が湧き出てきます。

一方、妻はその真逆。夢(野心)が全くなく、毎日の小さな幸せに寄り添っていくタイプ。とてもナチュラルな人です。ですから、いつも夢や期待に胸を膨らませている私は、彼女からするとちょっとウザい存在。

たまに、「これこれこういう良いところがあるんだから、もっとこんなことに挑戦すれば良いのに」と言ってしまい、炎上することもしばしば。彼女からすると私のこういった言葉は「夢ハラ」になるのです。

そんな中、『世界は夢組と叶え組でできている』の著者、桜林直子さんの言葉に学びを得ました。

〈HUFFPOST / 2020年11月21日〉

「やりたいこと」はポジティブな気持ちからではなく、ネガティブな気持ちからも生まれることを教えてもらいました。

私には、明らかに考え方の癖があるんです。未来に向けてああしたいこうしたいっていう「やりたいこと」はまったく出てこなくて、「これが不満だ、不快だ」「これが不足している」っていうマイナスの要素ばっかり出てくる。だから「何がイヤなんだっけ?」、それが「どうなったらいいの?」っていう2段階で考えます。イヤなことをイヤなままにしないで、しつこいくらいに観察して、考えて考えて、その解像度を上げていく。不満や不足の裏には、必ず欲望があるので、それを見つけたいんです。

不満不快は一見、悪いことに見られますが、だからこそそれを改善したいという欲が生まれれば、それは良いことに変わります。

「やりたいことが見つからない」という人は、不満、不快に目を向けると次の一歩が見えてくるかもしれません。

あとは、かつて、「やりたいことは、やりたくないことをどんどん排除していって、残ったものをやる」という意見も聞きました。

いずれにせよ、冒頭の谷口の【日頃から「自己内発掘」のトレーニングが重要で、深く掘り下げることで自らの内側にある本質をしっかりと理解する必要があります。】という言葉につながるかと思います。

私は私で、弱いところ、ダメなところがいっぱいあるので、それをどう武器に変えるか考えたいと思います!

あっ、また1つやりたいことが増えました…(汗)!

やっぱり、まずは、やりたいことの整理から始める方が良いみたいです…。

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