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「30歳」から伸びる人とは?

column vol.593

昨日は3.11についてお話しさせていただきましたが、11年前と言えば34歳

あの時、まだ30代前半だったんだと思うと、何とも言えない気持ちになります…。

その後、30代後半完全なる迷走期に突入…。マラソンに熱中し始めたのもこの時期でした。

40歳になった時、一度それまでの自分を総括し、ようやく迷うことなく走り出したのがここ数年。

ということで、30代は最初の大きな転換点だったかと思います。

右も左もよく分からず、ただただ突っ走った20代。でも、成長はヒシヒシと感じていた年代。

しかし、30代になると、ある程度活躍できるようになりつつも、次の成長の姿がなかなか見えず周りとの差も冷静に感じてしまう時期。

真面目な人ほど、迷うことも多いのではないでしょうか?

…という自身の体験もあり、何かモヤモヤしている方のヒントになればと、30代のポイントを私なりに考察したいと思います。

仕事は「作業」ではなく「期待」を受けること

まずは、最初の知恵は作家の有川真由美さんと漫画家のただっちさんが手掛けた『まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人』から。

〈東洋経済オンライン / 2022年2月7日〉

世の中的に成功している人というのは、計画通りにその栄光を手にしている人は少ないと語られています。

それよりも、目の前の人を喜ばせ期待の輪を広げ、そしてさまざまな偶然が重なり結果として成功者になっていることの方が多いそうです。

つまり、「求められる人」になることが重要で、逆に「自分が何を求められているかを察知できる能力」がとても大事となるわけです。

例えば、「無茶振りされた〜」と思うことはありませんか?私も数々の無茶振りを受けてきました(笑)

ただ、無茶振りする上司は、その人がどのような性格であっても、何かしらの期待はしています。

無茶振りした相手がこけたら、無傷でいられる上司なんてなかなかいないと思います。

「この人ならいけるんじゃないか」という算段がなければ、振る勇気はなかなか出ないものです。

だから、無茶振りされた時は自分の新しい成長の芽を発芽させ、開花させるチャンス

上司のことは置いておいても、自分がこれは「無茶だぁ〜(自分なんかにできない)」と思うほど、新しい自分に出会うことができ、「求められる人(成功者)」に大きく近くというわけです。

無茶振りは「成功者」へのジャンプアップ

私も今、社長から数多の無茶振りをされているので、絶賛成長中だと思います(笑)

仕事は「数字」への意識が肝

続いての知恵は、全国2700社が導入し、話題沸騰のマネジメント法「識学(しきがく)」の代表・安藤広大さんの最新刊『数値化の鬼』から。

〈DIAMOND online / 2022年3月6日〉

「仕事ができる人」に共通することは、「数字で考えること」「数値化のクセをつけること」だと語られています。

基本的には「数字」はしんどいものです…。

売上目標を立て、自分のプロジェクトの数字が達成していないと、営業会議の日は前夜から憂鬱になります…。

そして、新規プロジェクトなどは成果が出るのに時間がかかる…。

数字のことをとやかく言われたい気持ちは分かります。

ただ、売上目標の数値があるから、さまざまな創意工夫も生まれます

新しい挑戦だって、何年でいくら稼ぐのかがないと、恐らくプロジェクトの進展はないですし、周りのスタッフも付いてきてくれないことの方が多いのではないでしょうか?

例えば、マラソンで考えると、サブ4(4時間以下でのゴール)という目標を立てるから、「スピード練習を週2日は入れた方が良い」「月間200kmは最低走りたい」などの工夫をするようになります。

筋トレもそうです。一回何kg何回上げて、何日休み、次は何回にするのかを考えるから筋肉が成長する。

何となくその日の気分でトレーニングして、ムキムキな体になれる人は少ないでしょう。

「数字」に真摯に向き合うことで「創意工夫」が生まれる

「数字」に向き合うことで次の自分が生まれる

そして、数字に真摯に向き合うことで成功に導くもう一つのポイントがあります。

それは、「ちゃんと挫折できること」です。

私は実は30代にとってこれが一番重要な気がします。

世の中、上には上がいて、際限ありません。仮に頂点をとったって、王者で居続けることはかなり難しい…。

オリンピックを見ていても、金メダル、つまり勝者は一人で、その他の全ての人が敗者になる。人生は競っている限りは、ほとんど敗者になるものだという現実があります。

でも、それを受け止めるからこそ、自分なりの山を見つけることができる。

例えば、ランニングサークルに所属していて、レースでは仲間よりもタイムが悪くてもマラニック(ピクニックのようにランを楽しむ)を企画したら右に出る者はいないということなら、皆から一目置かれます

そんな自分に自信を持てば、レースへの努力がマラニックでも生きてくる

なぜなら、「ピクニックのように楽しむラン」といっても、一日20〜30kmは走るので、健脚をつくらなければ楽しむことなんてできないからです。

また、よくお笑い芸人が、ダウンタウンに憧れて業界に入り、その山を目指すことを「ダウンタウン病」と言いますが、皆、正しく挫折するから、自分なりの新しいスタイルがつくれると話します。

「挫折」というのは、人生常につきまとうものだと思っていて、それをポジティブに受け止め、合気道のように逆にその力を利用して次の自分を築き上げていく大人の判断ができるのが30代なのかなと思っています。

もちろん、早い遅いは個人差があるとは思いますが、私は30代の時、正しく挫折したことが、「全ての人を敬う」などの現在の人生観に繋がっていると捉えています。

「正しい挫折」が自分だけの山に導く

今、キャリアについてモヤモヤしている方がいたら、「挫折」や「劣等感」と上手に付き合ってあげると良いかなと思います。

ぜひ参考までにお試しくださいませ。

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