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才能よりも「才脳」が大事?

column vol.140

今月に入って驚きのニュースが舞い込みました。

アメリカのコメディドラマ「ブラッキッシュ(Black-ish)」で知られる、人気子役のマルサイ・マーティンが、「ハリウッド史上最年少の映画プロデューサー」としてギネス認定を受けました。

〈Forbes JAPAN / 2020年12月1日〉

16歳…!

さらに言うと、彼女自身も出演した映画「リトル」でエグゼクティブ・プロデューサーを務めたのですが、2019年4月に映画が公開された当時の年齢は14歳と241日、、、(汗)。とてつもない天才が現れました…(驚)。

10歳で映画を企画提案

さらに遡っていくと、彼女がこの作品のアイデアを思いつき、ユニバーサルに提案したのは10歳の時だったそうです。

それで、約4900万ドル(約51億円)の興行収入をあげているというから凄い話ですね…。

ちなみに、世界で活躍するローティーンで個人的に注目しているアーティストがNOKOさんです。

11歳のアーティストなのですが、タトゥーアーティストとしてオランダを拠点に活躍しています。

〈Forbes JAPAN / 2020年11月11日〉

彼女の描く猫や鳥、花をモチーフとしたタトゥーは世界中の人々を魅了し、今やインスタグラムのフォロワー21.3万人にものぼります(今日現在)。

〈NOKO Instagram〉

両親の勧めで7歳のときにタトゥーアーティストの見習いとして活動を開始。そして早速、才能が開花しているのです。

二人に対して共通して感じるのは、頭の中で「大人子どもといったように、世界を2つに分けていないということ。

その伸びやかな思考とそれを支える周りの環境がとても良いバランスなんだろうという印象です。自分が子どもの頃は、自分の何かが大人の世界で通用すると思うことすらありませんでした。

大変な能力があっても、脳が制限をかけてしまえば、その才能は発揮されないまま終わってしまいます。もちろん、今思い返しても私にはそんな才能はありませんでしたが(笑)。

モンテッソーリ教育の実録映画公開

日本の天才ティーンと言えば、今真っ先に頭に浮かぶのが将棋の藤井聡太さんですが、彼も含め世界中の天才たちを育んだモンテッソーリ教育の魅力と子どもたちの成長を追ったドキュメンタリー映画『モンテッソーリ 子どもの家』が、2021年2月19日より全国公開されるそうです。

〈BIGLOBEニュース / 2020年12月3日〉

モンテッソーリ教育とはイタリア出身のマリア・モンテッソーリが20世紀初頭に考案して以来、世界中に普及している教育法。

まず、「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。

そして、集団の中でも「個」を大切にし、大人からの一方的な正解を押し付けません

この教育法によって開花した才能は多く、藤井聡太さん以外にもアンネ・フランク、Amazonのジェフ・ベゾスやフェイスブックのマーク・ザッカーバーグらアメリカ大手IT企業の創業者が該当します。

やはり、主体性を発揮する「脳」が育って初めて「能」力が活かされるのではないでしょうか。

40代の私が大切にしたい思考法

やはり、自分の脳がどうあるべきかを突き詰めると、大人になってからも今までの人生よりかは、自分の持っているものが発揮されるのではないかと信じています

まずは、以前書いた「ジャンプ名言10選」でもご紹介した通り

限界はあるものではなく、自分で決めるものでござるよ〈るろうに剣心/緋村剣心〉

に則って自分で限界を決めないようにいたします。

そして、全てを自分ごと化することが大切だと思っています。

これは、当社社長の谷口がよく言う言葉ですが「言い訳しているうちは、他人のせいにしているうちは一流にはなれない」ということを自分の戒めにしています(若い頃は特に周りのせいにしていたので・汗)。

そして、クリエイターとしてとても参考になるのがピクサー制作部門のトップ・CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)を務める、ピート・ドクターの思考法です。

〈シネマトゥデイ / 2020年11月23日〉

ディズニー&ピクサーの『ソウルフル・ワールド』『モンスターズ・インク』などを手掛けた名監督です。

天才と言われたピート・ドクターですが、そのアイデアの源泉は日常で感じた思いや体験がベースになっており、人生において誰もが経験するようなテーマだからこそ共感を呼んできたとも言えます。

『カールじいさんの空飛ぶ家』では自分の祖父をモデルとして取り上げ、11歳の女の子の頭の中を舞台にした『インサイド・ヘッド』では実際に11歳を迎えた娘の変化を目の当たりにしたことで生まれた作品だったとのこと。

ごくごく普通の日常を丹念に生き、そしてその時の思いや気づきを大切にしていることが名作につながっているのでしょう。

あとは、イチローの名言「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道」ではないですが、それを不断の努力で行えるかどうかなのでしょうね。

いずれも簡単そうで、誰もができることではありません。

しかし、「こういった思考法を持てば、おじさんでもまぁまぁのことはできる」と言える日が来ればと願って、がんばっていこうと思います。

才能は、「才脳」にあり。それを自分自身の学びにいたします。

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