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「ミドル世代の転職」が熱い!!

column vol.653

昨日は「就活の変化」について語らせていただきました。

本日のテーマは「転職」です。

しかも、ミドル世代が熱くなっているのです。

〈東洋経済オンライン / 2022年5月6日〉

まずは数字をしっかりと押さえていきたいと思います。

リクルートエージェントによる「40代以上の転職決定者数推移」では、2013年を1とすると2021年は3.48に達しています。

年代別に細かく見てみますと、2009年から2013年平均を1とするなら、2021年には40代が4.9750代が5.86大幅アップ

20代2.7930代2.13を大きく上回ります。

転職の予定はないですが、同じミドル世代としてはこのような数字を見るとニンマリしてしまいます。

「35歳限界説」、そんな常識を覆す時代が来ていると感じますね。

「異業種×異職種」にチャンスあり

ミドル世代の武器は言わずもがな「経験」ですが、特にイノベーション時代の現在は経験は異業種で発揮されることが多いと感じます。

今、異業種異職種に“越境”する「越境転職」が盛り上がっているのです。

〈AERA.dot / 2022年5月8日〉

リクルートの調査によれば、2009年から2020年までの約10年間で、「異業種×異職種」の転職割合は24.2%から36.1%増加

ミドル世代の経験は他の業界からすれば、新しい風

AERA.dotの記事で紹介されているアパレル製造・小売業の大手企業に勤めていたAさんは43歳で転職を決意。

すると、転職エージェントの担当から全く畑違いのIT企業の転職を勧められたそうです。

しかし、そのポストを聞いて納得。

「採用担当」として、アパレル時代の店長経験から「マネジメント力」「幅広い年代を対象とした採用経験」「チームを引っ張れる能力とコミュニケーション力」を求められ、採用に至ったというわけです。

冒頭の東洋経済オンラインに記事の中でも、製造工程での開発設計の経験が豊富な65歳の人材が、20代社長が率いるロボティクス系のベンチャーに転職をしたという事例が掲載されておりますが、同じ業界にいると見えないスキルやノウハウも、他の業界では宝となるわけです。

経験とともに重要なファクターとは?

ただし、経験があれば良いというわけではなく、ミドル世代の転職に重要なマインドが「柔軟性」

言い換えると「謙虚に学び続ける姿勢」です。

実際に、多くの企業が選考の中で重視しているのが、「環境変化への対応の仕方」

特に現在のように変化が激しい時代では、変化を柔軟に受け入れる姿勢がますます求められる傾向にあるので、例えば“年下上司”の意見にも謙虚に耳を傾けたりこれまでのやり方に固執しないなどの意識が必要となります。

これは、転職を考えていなくても、現職でも同じことが言えます。

長所と短所は表裏一体

経験は時に「自己改革(スキル・ノウハウ)のアップデート」の足枷になることもあります。

技術一つとったって、その変化は目まぐるしい。

当社でも若い世代は新しい技術をどんどん吸収しています。

そういった若手から謙虚に学ぶことができるかどうかが本当に大事です。

職位をヒエラルキーで見ず単なる役割として見て、フラットに世代を超えて学び合えること長く活躍できる人材へと成長できると考えています。

92歳の総務部員から学ぶ「心構え」

そんなことを頭に思い浮かべていたら、ギネス世界記録に認定された92歳の総務部員の方の話を思い出しました。

〈DIAMOND online / 2022年5月10日〉

その方とは『92歳 総務課長の教え』の著者で、大阪の商社に勤務する玉置泰子さん。

1956年の入社から総務一筋、勤続66年

「私に定年はない。働けるかぎりは、いつまでも頑張る!」と生涯現役を誓う“世界一の先輩”です。

以前、【シニア「大活躍!!」】でも紹介させていただきました。

約20年前、社内でIT化が急速に進んだとき、すでに70歳近かったのですが「わくわく気分で」パソコンの使い方を習得

そして、著書の中でも「失敗を恐れずにチャレンジすることが重要」だと語っております。

ということで、私も玉置さんに見習って、謙虚さチャレンジ精神を大事にミドル世代での活躍を図りたいと思います。

転職を考えている方も、考えていない方も参考にしていただきたい本日の事例記事でした。

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