さぁ、「常識」をアップデートしよう
column vol.693
当社では毎週火曜日の朝に「IMAGINAS」とう時流分析会議があるのですが
そこで時代の変わり目を感じたニュースに出会いました。
「イルカショー」の終了
31年前、都内で初めてショーを行った「しながわ水族館」が、そう決断したのです。
〈khb5 / 2022年6月20日〉
5年後のリニューアル時に終了するそうです。
世界的に動物愛護の観点からイルカショーへの批判があることも理由の一つになっています。
高知県にある桂浜水族館でも、アシカやトドのショーを廃止を宣言しましたが、一日に3回から4回、繰り返し行われるショーが、動物にもスタッフにも負担になっている。
人も動物も働き方改革真っ最中というわけですね。
こういった時代の要請から、水族館の運営は今後大きく変わっていく気配を感じます。
というように、今まではスタンダードだったものが、徐々に変容していると思ったニュースをいくつかピックアップさせていただきます。
「検索避け」をする若者たち
「検索避け」という言葉をご存知でしょうか?
これはその名の通り、SNSで自分のアカウントや記事を検索されないようにするテクニックです。
〈cnet Japan / 2022年6月11日〉
例えば、私の場合
池☆辰☆彦
とすれば、検索にかかりにくい。
記事の中でも何かに言及する場合、誰かに批判される可能性はあります。
ちなみに、こんな検索避けもあります。
「YO○SOBIの新曲マジいい。脳内ループ」
とある音楽ユニットへの賞賛ですが、なぜ検索避けしたいのか?
それは、もしかしたらアンチの方からコメントされる場合もありますし、ファンからも「分かった口を聞くな!」とお叱りを受けるかもしれません…(汗)
だから、なるべく「見つからないようにする」。
つまり、SNS配信でできる限り揉めないようにしたいという心理が伺えます。
では、「“鍵垢”にすれば良いじゃないか」と言われそうですが、検索避けする方々の心理はそれはそれで違うこともあります。
繋がりたい人とは繋がりたい。
「#○○な人とつながりたい」
など、自分と同じ価値観の人、付き合いやすい人を探して、繋がり合う。
noteでも、あえて絞って交流する方もいらっしゃるので、その楽しみ方はイメージがつきやすいかと思います。
SNSも多様化している証拠ですね。
20代の「役職者」が続々
年功序列が「常識」とされてきた日本での労働市場で、20代を管理職に抜擢するケースが増えています。
〈AERA.dot / 2022年6月16日〉
20代で管理職昇進が可能になる人事制度はリコーや住友商事など業界を問わず、大手企業で相次いで導入が進んでいます。
さらにNTTグループも2023年度導入に向け準備中とこことです。
逆にリコーでは57歳の役職定年を廃止し、60代の役職継続も可能にしています。
つまり、世の中全体として「年齢で見るのはやめよう」という考えが広がっていると思います。
同時に経験の浅い若手社員を抜擢することはリスクになる場合もありますが、そこは失敗を許容していく。
柔軟かつ、チャレンジングな会社経営をすることでイノベーションを引き起こしていくという思いの現れでもあり、そういった覚悟が求められる社会という典型的な話に思えます。
慣習を見直して次に進んでいく。そんな時代のムードを感じますね。
世界遺産がクラファンに挑戦
最後は世界遺産になっても尚、挑戦をし続ける寺院についての話題です。
聖徳太子にもゆかりのある、あの法隆寺がクラウドファンディングに挑戦したのです。
〈ねとらぼ / 2022年6月16日〉
なぜ挑戦したかと言うと、コロナの影響で年間の拝観者数が激減し、境内全域の設備点検を含むメンテナンスなどの維持管理費をまかなえなくなってしまったことによるもの。
もともとは、2020年度・2021年度の未指定である建造物や宝物の修理などを可能な部分は先延ばしにして、維持管理費を約50%にまで節減していました。
しかし、このまま同じような状況が続けば法隆寺の運営を維持することが難しいと考え、クラウドファンディングに踏み切ったというわけです。
その結果、支援総額はわずか1日で目標金額の2000万円を突破。
約1500年の歴史を持ちながら、柔軟に現在の知見を取り入れていく。
法隆寺のこの判断に非常に感銘を受けました。
ということで、昨日の非常識が今日の常識に変わり、今日の常識が明日の非常識になるという教訓を事例記事の中から学ぶことができました。
当社も常に常識を疑い、時代の変化に乗り遅れないようにしないといけないと思う今日この頃です。
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