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雇用を守る「働き口」改革

column vol.151

先月になりますが、コロナ禍の雇用の受け皿になっていた宅配業界でこのような気がかりなニュースがありました…。

〈東京新聞 / 2020年11月23日〉

配達員が増え過ぎて仕事の奪い合いになっている状況のようで、「ウーバー配達員の聖地」と呼ばれる東京・三軒茶屋でインタビューに答えた男性が、このようにおっしゃっています。

「コロナが拡大した3月ごろから配達員が急増し、10月にGo To イートが始まり宅配需要が落ちた。仕事の奪い合いで収入は3割減った」

業界はウーバー出前館の二強にフードパンダウォルトなど新規参入も相次いでおり、出前館は8月期決算で過去最高の売上高を記録でしたが、人件費がかさみ最終赤字だったことはニュースで取り沙汰されましたね。

なかなか厳しい状況です…。

そこで、本日は少しでも雇用に光を見い出せるような「働き口」をテーマにしたトピックスをご紹介したいと思います。

多様化する「人材のシェアリング」

宅配業界以外にもさまざまな業界で人材のシェアリングが見られます。

〈エコノミストOnline / 2020年12月3日〉

まずは家事代行から。

「キッズライン」は、現在は3,000人以上のベビーシッターを抱え、「タスカジ」は派遣される人材は2,000人を超えるなど、子育てから開放された主婦の空き時間と、働きながら子育てを行う女性の家事代行ニーズをマッチングしています。

アパレル系でも、利用者が考えたデザインの衣服を縫ってくれる「nutte(ヌッテ)」、スタイリストを家庭に派遣し、手持ちの服のコーディネートを提案しながらクローゼットも整理してくれる「MINUTE STYLE(ミニスタ)」などがあります。

クリエイター系は「ランサーズ」などが有名ですね。知り合いにも子育ての合い間にスキルが落ちないように、こういったプラットフォームを利用しているクリエイターもいるので、身近に感じます。

ギグワーク人材のシェアリングについては、こちらの現代の記事がとても分かりやすいので、こちらも合わせてご覧くださいませ。

〈現代 / 2020年12月11日〉

コロナ禍で人材不足が解消!?

IT領域はコロナ前から「スキルギャップ」「人材不足」が叫ばれていた領域ですが、リモートワークの増加でIT人材に対する需要は一層高いものとなりました。

これに伴いスキルギャップ問題もさらに深刻化することが想定されていましたが、予想に反し、そのスキルギャップが縮小する可能性があるそうです。

〈AMP / 2020年12月11日〉

イギリスのIT人材サービス会社CWJobsがこのほど実施した調査で、IT関連職への転職を検討している非テック人材の割合が半数以上に上ったことが判明。

また、今回のコロナをきっかけにITスキル習得を求める非テック人材が多いことも分かり、政府によるスキル習得支援IT企業によるオンラインコース拡充など様々な要因が重なり、IT人材供給が増加しつつあります。

当社でも、DXの流れを受けて、クリエイターがプログラミングコーディング動画の技術を学ぶ社員がいたのですが、オンライン学習でスキルを習得することがほとんどでした。

ロサンゼルスを拠点とする経営コンサルティング会社コーン・フェリーによると、もし世界的な人材不足問題がこのまま継続すると、2030年には金融・IT・製造などにおける不足人材数は8,500万人に上り、それによる企業の機会損失額は年間8兆5,000億ドル(約882兆円)に達すると試算しているそうです…(汗)。

手軽で安価な学習コンテンツが増えれば、必要な分野に人材が移行しやすくなるわけで、今後はまさに「学習市場」は大きなキーワードだと思います。

日本で気軽にAI学習

これからはCtoCで学び合う時代が来ると、ちょいちょいnoteの記事でも書かせていただいておりますが、その話に絡めてよくご紹介するのがアメリカ発のUdemyです。

こちらは2015年にベネッセと業務提携しましたが、事業責任者の飯田智紀さんのインタビュー記事にAI学習への想いが込められています。

https://ai-trend.jp/business-article/interview/tomonori_iida_benesse/

〈AVILEN Trend / 2020年7月8日〉

「万人がAI(人工知能)を学ぶきっかけを作るということと、専門性をより深めていく、この両方をやっていく必要があると強く思っています」

私は特に「学ぶきっかけを作る」という点にありがたさを感じています。

いくつになっても学び直しがきく世の中になってくれると、コロナによる不安だけではなく、その先の100年人生時代を、今までよりも豊かに安心して生きていける気がします。

ちなみに、Udemyについてご存知ない方はコチラをどうぞ。

Udemyは、「Improving Lives Through Learning(学びで人生をもっと豊かに)」を事業コンセプトとして掲げる米国法人Udemy,Inc.が運営する世界5000万人以上が利用するオンライン学習プラットフォームです。(2015年よりベネッセコーポレーションが日本における独占的事業パートナーとして提携を開始)Udemyは、C to C(Consumer to Consumer)プラットフォームで世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインでつなげる。 最新のIT技術からビジネス、趣味まで幅広い領域の学びをオンラインで学ぶことができ、世界で約15万コース、約5万7000名の講師が登録しています。

自分自身も今までの知識と技術を活かしながらも、これからの時代に必要なことを学び、アフターコロナの世界でも活躍できるようPX(パーソナル・トランスフォーメーション)していきたいと思います!

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