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【大改造劇的ビフォーアフター】鏡の世界に映る言葉たち

column vol.155

昨日、久方ぶりのリレー企画のバトンが回ってきました。

リレー企画の内容は、過去に書いた記事でPVは低いものの思い入れの強い記事をリメイクするというもの。

兼業主夫パパさんが考えた企画です。

〈企画元の記事〉

ちなみに今回、バトンを回していただいた方は、やわらかメガネりょうさん。前回のバトンリレーでもりょうさんからご指名いただきました(笑)。

私が選んだ記事は97日目に書いた【鏡の世界に映る言葉たち】

先に、兼業主夫パパさんとりょうさんには謝らせていただきますと、今回の趣旨と若干ズレてしまうかもしれません。ですので、すみません!

実はこの記事、note執筆史上最も猛省した記事でして、今では削除してしまった幻のコラムとなっております(ですので、アーカイブはコラムのvol.97だけ歯抜けになっております)。

削除した理由は、恥ずかしながら当社の社員に不快な想いをさせてしまったからです。話の内容は、相手への不満は実は自分の至らなさの跳ね返りでもあるというものだったのですが、社内の話を少し踏み込み過ぎて書いてしまったため、それを見た社員から「この話は良くない」と注意を受けました

自分としては、誰かを特定したわけではなく、過去のことも含めてコラージュ的につなぎ合わせて書いたつもりだったのですが、その書き方が甘く、誤解を招いてしまいました。心の底から反省しております…。

大切な社員に不快な想いをさせたことを猛省し、これ以来、記事を書く際により一層気をつけるようになったターニングポイントになった記事なので、反省を糧にこの機会に書き直させていただければ幸いです。

それでは、リメイク版をどうぞ。

鏡の世界に映る言葉たち

column vol.97

10/24(土)、1週間後に迫る「2020年度上半期評価・フィードバック面談」に向けて、評価会で定まった評価をもとにフィードバックシートを作り、本日全て完成。

いつもはもう一人の副社長と半分に分けてシートを作成するのですが、あいにくその人が入院中ということで、今回は私一人で作成いたしました…。

当社の評価は直属の上司11人の幹部メンバーによる「能力(職能)評価」と、粗利益やプロジェクト参画数などの「貢献度評価」、そして、「360°評価」をミックスして判断しています。

特に私たち二人の副社長は360°評価について無くてはならないものだと重要視しています。

①360°評価の意義

360°評価とは、上司・同僚・部下それぞれから評価者を選出し、多角的意見を募るというもの。しかも、同じチームのメンバー(近しい関係)他チームのメンバー(遠い関係)から評価者を選んでいます。

評価者は思い切って評価できるよう、匿名で実施

1人につき、全社員の1/3が評価するので、非常に客観性をもつことができています。

360°評価を取り入れたことで、まず最終評価決定者の我々二人の先入観が崩壊します。自分たちでは至極冷静に客観的に社員一人ひとりを見ていたつもりでいましたが、1/3の社員の目で見たその社員の実像は、いかに見えない色眼鏡で自分が見ていたかを気付かされます

自分の色眼鏡に気づいてからは、「自分はこの社員のことをよく分かっている」なんて奢りは絶対持たないようにと省みるようになりました。

360°評価の導入の動機

360°評価導入について、実は最初、反対する社員もいました。それでも、理解を促し実施したのは、自分のディレクター、プロデューサー時代の大反省があったからです。

やはり、複数の人間がチームになって仕事をするので、当然、衝突はあるものです。

その衝突を仲裁、結論づける上で気をつけなければならないことがあって、衝突する二人の間にはそれぞれ「利害」があるということです。

ただ、その利害を「正しい(良い)」「間違っている(悪い)」という風に定義づけてしまうことで相手が許せなくなってしまいます

私は正しく、相手が間違っている。そうなるとただただ相手を攻撃するか、排除してしまうことになります。しかも、最悪はその人を退職に追いやってしまう可能性もあります。

そもそも、相手に感情的になっている=自分の「利」を「害している」からだと思います。

これが分からず、若き日の私はプレイヤーとしても相手が悪いと傷つけ、マネージャーとしても一方の話を聞いて沙汰することで、「悪い」と判断した後輩を「分かってくれない」と失望させたことも多々ありました。

今では心の底から反省しています。この場をお借りして謝罪させていただきます。誠に申し訳ございませんでした。

③相手への不満は自分の至らなさの映し鏡

どの会社でも共通する衝突というのはあると思います。

よく「上司にゴマをすって出世しているアイツが最低だ」と言う人がいます。でも、本来ならばゴマをすらなくてもアイツより出世する努力をした方が建設的です。

あと、社会人あるあるで言えば、上司と部下の関係でも見られます。

よく「あの上司は全て仕事を丸投げする」という人がいますが、相手方の意見を聞くと「あの人(部下)は、口出しされるのが嫌いで、報・連・相も無い。そのクセ、何か問題が起きると監督不行き届きと責めてくる」と困惑気味に話す場合があります。

逆に、リーダーシップ能力が高いと評価される上司が「チームメンバーは私の指示待ちで主体性が無い」と嘆く場面を見かけますが、部下からすると「言われた通りに動かないと怒られる」と萎縮してしまっている可能性があるのです。

私は44年間の人生の中で、比較的不満話を聞く機会があったので、その経験からあくまでも傾向で話しますが、相手が「悪い」と思っている場合は大抵お互い様であると思っています。

相手へのネガティブな感情は自分の至らなさの「映し鏡」。水曜日のダウンタウン風に言えば、「相手が悪いと思っている時は、大抵自分も悪い」説です。

自分の説の検証が360°評価

でも、その自分の説も信憑性があるかどうか分かりません。だからこそ、その答え合わせが360°評価なのです。

近い距離で仕事をしているからこそ見えることがある。でも近いゆえに利害関係が発生して評価が歪になってしまう可能性もある。だから、それをちょっと離れた立場から客観的に見たらどうなのか?

それを上司、同僚、部下の立場で多角的に見る

そうして集まったさまざまな見方を自分の評価の「味方」にする。そうやって自分自身が納得できる評価に近づけています。

ただし、嬉しい誤算なのですが、評価者を匿名で行なっているのにも関わらず、当社の360°評価ではほとんどネガティブな意見は見られません

仮に指摘があったとしても感情的なものではなく、「こうしたら、もっとこの人のこんな魅力につながる」という建設的なものばかり

それは手前味噌ながら、当社の社員の性格の良さもあるとして(笑)、自分がポジティブな意見をもらうことで、自分も評価する相手の良さを引き出していこうと思ってくれているのだと思います。

相手への敬意や親愛の想いも、それは映し鏡によって自分に返ってくる。そういうことなのでしょう。

もちろん、日頃の不満は当然あります。ただ、評価の時は誰もが冷静にその人を見るように心がけてくれているのだと思います。

社員一人ひとりが「評価は会社全体の成長に繋げるためにやっている」という想いで取り組んでいるのだと信じています。もちろん、こちらも本当かどうか検証が必要なのでしょうけど(笑)。

冒頭の先入観が崩壊するというのは、自分ではその社員の魅力を十二分に分かっていると思っていたつもりでしたが、他の社員の評価を見て、全然、まだまだ見切れていなかったという反省の方です。

ということで、1週間後のフィードバック面談では、もちろん社員一人ひとりの課題についても話しますが、それ以上に最大限、日頃の感謝と皆から集めた賛美の言葉も伝えたいと思います。

次へのバトン(リレー企画)

ということで、以上が【鏡の世界に映る言葉たち】のリメイク版でした。

すみません、元記事を削除してしまったので、紹介できず申し訳ございません…。

それでは、いよいよ次の方にバトンをお渡ししたいと思います。

お一方は、川ノ森千都子(ちづこ)さんです。

選ばせていただいた理由は、前回のリレー企画の発起人の方で、その企画に感謝したいという想いが1つ。それと、noterさんとしてもレシピなどを中心にとてもハートフルなお話で、いつも拝見すると、心がポカポカするからです。

もうお一方が、けいえすさんです。

私がnoteを始めた初期の頃から、note仲間(おこがましいですが…)としてお付き合いしていただいた方。タイムリーでかつ多彩なテーマで記事を執筆されており、尊敬するnoterさんの一人です。

川ノ森さん、けいえすさん、もしよろしければ、ぜひバトンを引き継いでいただけると幸いです。

本当は、まだまだご紹介したいnoterさんがいらっしゃるのですが、それはまた別のリレー企画でご紹介いたします。ぜひお楽しみにお待ちくださいませ。

ルール
① 過去に掲載した記事でPV数が少ないが思い入れがある記事をリメイク
② タイトルのはじめに【大改造劇的ビフォーアフター】と入れ、後半に元のタイトルを入れる
③ 記事内にこのnoteページのURLを貼り付け
④ 最大2名の方にバトンを渡す
(期限は1月4日まで)

それでは、川ノ森さん、けいえすさん、ご検討よろしくお願いいたします。

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