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コロナ禍「社員交流」のアレコレ

column vol.455

コロナの新規感染者山梨、福島、富山など14県でゼロを記録するなど、大幅に減少が見られる今日この頃。

東京でも21日に発表した新規感染者は36人で、5日連続で50人を下回っています。

少しずつ人と人の交流も増えてくるのでしょうが、まだまだ気を緩め切れない部分もあるでしょう。

しかし、そろそろ社員交流を図りたいと願う企業も出てくるはずです。そこで、今日は最近の社員交流についてのトピックスをご紹介したいと思います。

「美味しい!」で叶える一体感

海外の事例なのですが、エンジニア用ソフトウェアを開発するインフラジスティックスのCEO、ディーン・ガイダさんは、スタッフが仕事中に食べられるようにと、コロナ前はオフィスに年間約5万ドル(約550万円)分のお菓子を購入。

お菓子で社員の心を掴んでいたそうです。

〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2021年9月9日〉

コロナ前と言っても2018年までで、健康面を考慮して、お菓子をやめた後はフルーツや飲み物の無料提供に切り替え、スタッフ用のカフェテリアで美味しい料理を食べられるようにしたそうです。

しかし、コロナ感染が広がってからは、同社が文化と社員の帰属意識を維持できるようにスタッフ特典を変更。

コースター毛布靴下などといったスタッフへのケア・パッケージ約1万ドル(約110万円)の費用をかけ、さらにオンラインでオフィスでのパーティを再現するために「Precitate」というソフトウェアを購入したそうです。

このソフトウェアを通じて多くの社員が交流を行っており、そこで家族や週末の予定について話し合っているそうです。

ガイダさんとしては

「このような素晴らしい繋がりを生み出し、それが実際に仕事にも役立っているチーム全体がお互いをより信頼し、より身近に感じられるようになった」

と手応えを感じているとのこと。

日本でも同じような面白い企画が生まれているようです。

社長のおごり専用自販機が誕生

サントリー食品インターナショナルが手掛ける法人向けの新サービス「社長のおごり自販機」に注目が集まっています。

〈ITmediaビジネスONLINE / 2021年10月19日〉

リモート促進により雑談が減ったという話は有名な話ですが、日本能率協会の調査では、56.6%のビジネスパーソンが「雑談がしにくくなった」と回答。

そして、「雑談があることはプラスだと感じる」と回答した人が8割に上ったそうです。

そんな中、雑談のきっかけに…ということで誕生した「社長のおごり自販機」。

社員2人が社員証を同時にタッチすることで、それぞれ飲み物が無料でもらえるというものなのですが、基本的には会社の福利厚生自販機です。

ネーミングのきっかけは導入に向けて社内実証を進めたところ、社員から「社長、ごちそうさまです」といった声が出てきたことがきっかけだったとのこと。

ですので、導入企業の要望に応じて工場長のおごり自販機など、文言の変更を可能とのことです。

導入に先駆け、コクヨの新オフィス「THE CAMPUS」に同自販機を設置。

同社の社員を対象とした実証実験では、アンケート回答者の97.8%「コミュニケーションのきっかけになった」と回答。

コクヨの黒田英邦社長によると、同社での実証中1ヵ月で1,000回程度使われたそうです。

つまり自販機を通して、1,000組のコミュニケーションが生まれたことになります。

導入する企業にとっては20万~30万円のコスト。

この経費を高いとみるか、低いとみるかは各企業の規模などもあるとは思いますが、社員同士の交流を促進したいという気持ちは多くの会社が抱いているのではないでしょうか。

スナックのママが社内の潤滑油に

飲み物と言えば、コロナ前はスナックでの社員交流もありましたが、会社のオフィシャルなオンライン交流会スナックのママがファシリテーターを務める試みあるそうです…(驚)

〈東洋経済オンライン / 2021年10月18日〉

主催したのは、働き方改革の一環として、パナソニック イノベーション推進部門内に2020年4月に発足したワークスタイル改革プロジェクト「PLAY with」

残業時間を減らしたり、休みを取ったりすることは働き方改革の本質的ではなく、「仕事自身を楽しくすることが真の働き方改革」という理念のもと設立され、さまざまな活動を行っています。

イノベーションを生みだすために『内向きよりも外向きのコミュニケーション』を目指し、さまざまなイベントを企画。

固いワークセミナーなどではなく、内容は充実させつつも楽しくおもしろいものを、と考えたときに、ざっくばらんに会話を楽しめるスナックが良いという決断に。

オンラインスナック横丁文化と組み、ホスピタリティーの高いスナックのママをファシリテーターに、オンライン交流会をしているそうです。

トーク上手でお客さま同士を繋げることに長けているママからすれば、社員同士を繋げるのなんてお茶の子さいさいでしょう。

遊び心のある社員交流の取り組みに非常に刺激を受けました。

社員同士の仲間意識を高めることは経営者の務めです。その辺もしっかり考えないといけないなぁと思う次第でございます。

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