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第三次世界大戦(Crazy red dragon)

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第三次世界大戦をテーマにした仮想戦記小説です。 月に1回から2回投降する予定です。プロの校閲を受けておりませんので、誤字脱字または読みにくい箇所があるかも知れません。無いように努… もっと読む
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#中華民国

第一章の続き 2つめ

10月18日。午前7時45分。弾道弾発射30分後 朝鮮半島38度線

 朝鮮人民軍の多くは徒歩で38度線を越えていた。今の文政権になってから親北融和路線に転じており、国境地帯の地雷や歩兵哨所であるGPが撤去されている、そのため韓国軍の防御陣地の多くは塹壕に土嚢の簡易陣地だ。
しかも今は、反撃は禁じられている。韓国軍の多くの将兵は命令に従い、武器や弾薬を持って退却を始めていた。
 朝鮮人民軍は、韓国

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第1章つづき

弾道弾発射10分前 台湾島の東300km太平洋

093B型2隻に12発ずつ搭載された対地巡航ミサイルは500kmを超える射程をもっており、台湾島から東に300kmの公海に展開していた。
2017年から運用開始した台湾軍P-3C対潜部隊の対潜網の中だったが、台湾軍はまだ発見できていない。だが、日本とアメリカはこの2隻の存在を掴んでいた。
093B型は「商型」とも呼ばれる。093B型は093型3タイ

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第三次世界大戦(Crazy red dragon)

第三次世界大戦(Crazy red dragon)

第1章「美麗島 その1」

航空自衛隊警戒航空団第603飛行隊に所属するE-2C早期警戒機は与那国島上空の日本領空内で警戒監視活動を行っていた。
主な監視対象は福建省にある中共軍航空基地であるが、無論それだけではない。機の背中に乗った巨大なレドーム内にはAN/APS-145と呼ばれる強力なレーダーが装備されており、戦闘機程の大きさの航空機であれば560km先まで探知可能だ。
その上、地上の車輛や海

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