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教育のはしくれ

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塾産業の中で教育などと偉そうには言いませんが、父親として息子たちと向き合ってきた一人としての体験と意見。時代的に早すぎた「イクメン」としての背景から、言葉を零してみます。
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2022年2月の記事一覧

一里塚

一里塚

私は、国立大学に属したことがない(通ったことはある)。なまくらな理系信者は現役の時に落ち、一校しか受けていなかったので浪人となった。金銭的負担をかけたくなかったのもあり、宅浪をした。それは文系に転じたせいでもあったが、結果、翌年も届かなかった。後に、国立大学の大学院を受験したが、これも嫌われた。もとより、それに見合う論文ではなかったから、評価は適切だったと思う。
 
行ってもよいということで受験し

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分からないところが自分の課題

分からないところが自分の課題

小テストを実施する。模範解答を配る。いるいる。自己採点にしろ、交換採点にしろ、自分の答案に、答えをすぐに書き写す作業を始める生徒たち。予め、そんなことはするなと釘を刺しておいてもなお、条件反射のように、模範解答を解答欄に赤で入れていく。
 
いったい、「ウ」だの「12」だのを書き入れて、何がおもしろいのだろう。
 
この小テストは、忌まわしいものであった。だから、赤で正しい解答を書いて、お祓いをし

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教え、教えられ

教え、教えられ

不思議なもので、うまい人が見ると、文章の上手さ下手さはよく分かるらしい。私の文章もそうで、人に読ませるようなものではないのだという。
 
だが、文章をそれなりに書き続けていると、小中学生の作文の指導くらいはできるようになってくる。彼らもまた、自分では頑張って書いているつもりなのだが、そこは教育的指導をこちらがすることで、いろいろ気づかされることがあるようだ。文章を比較的書き慣れているであろう生徒も

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