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たかぱん
2024年4月25日 11:43
「逆説」として自分が発案して説を出すとき、世間の人が騙されているのに自分だけは真理を見出した、のような心理を含んでいることがある。 はたして逆説とは何か。こういうときに、昔は決まって「広辞苑」によると……と言っていた。広辞苑信仰があった世代に染みついた性であるのかもしれない。少なくとも、それだけを権威にして寄りかかろうとはしないほうがよいだろう。 因みに、旧い広辞苑では、「逆説」について、
2024年2月17日 10:07
「哲学入門」というタイトルの本は、実に多い。シンプルにそれだけでも沢山あるが、もしそれにいくらかの飾り言葉が付くものまで含めると、数え切れないほどである。 何かを真面目に考えたい、という気持ちが、人々に「哲学入門」を手に取るように仕向けるのかもしれない。中には、哲学だったら、自分の考えをどんなふうに言い述べても構わないのだろう、と勘違いしている人もいる。科学であれば、いくら自分の信念を述べても
2022年10月15日 10:20
難しい言葉で説明されると、理解するのも難しくなるだろう。前回の「私たち」という言葉について、もう少し具体的に改めてお伝えできたらと願いつつ、触れることにする。 1.自分と共通項をもつ人々と、語る自分とを含む「私たち」 誰かほかの人がいて、その人たちと、私とが、皆該当しますよ、ということを言いたいときに、私が使う言葉が、この「私たち」である。至って普通の感覚だと往っていと思う。説教者が、「私
2022年10月13日 12:02
英語の文を日本語訳するとき「he」を「彼は」と訳すのは、当たり前となっている。だが、考えてみれば、これは本来の日本語ではないような気がする。日常、そんな言い方を、果たしてしているだろうか。多分、していない。だから私も、違和感を覚える。実際、小学生用の英語の教材では、「その男の子は」のような説明をしていることもある。 それに対して、「we」を「私たちは」と訳すことについては、そこまで違和感を覚え
2021年8月11日 10:48
エクシード英和辞典というのがあって、使う人の好みによるだろうが、私にとっては重宝した。中古品が格安で出回っているのは、人気がないということなのだろうが、スポルジョンを読むために役立つ英和辞典でコンパクトなものは、これのほかは知らない。 スポルジョンは、19世紀イギリスの説教者である。と、このようなことを説明しなければならないほど、時代は変わったのだろう。かつては知らない人はいなかった。二日にひ