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アイデアが盗まれる心配をすることが時間の無駄である理由

こんにちは@tateshina_lifeです。

昨日、Facebookに下記のようなポストをしました。

アイデアが盗まれるとか言ってるビジネスパーソンよく見かけるけど盗まれてなんぼだと思っています(少なくとも日本では)。だからこそ誰よりも早くやる。そのための体制をつくる。そのために物語を伝えて人を惹きつけることが本質。

今日はこのことについて書いてみます。

僕は日本ではプラットフォーム的なサービス(SaaS等)は民間主導では生まれないし、浸透しないと思っています。

日本人は地政に基づいた歴史的に集団で合理的な行動をとる民族ではありません。法律的にも弱者を過度に保護するものが多く、組織的に大胆な変革を行うことはできません

また、日本人は目の前の現場に一生懸命になることが得意であるが故に、個別最適で創意工夫がなされます。それを生み出した個々はその創意工夫について自分の分身のように愛を持っています。それを合理的という名の下に汎用的なものに置き換えることには抵抗があるどころか、自分に対する否定であると感じます

ですから良いアイデアを思いついたとしてもそれが欧米や中国発のサービスのように全体に行き渡ることはほとんどありません。いくつか例外はありますが、海外で実績を出して経験と資金を貯めた後に日本に進出してきたものや、それを真似たものがほとんどです。

アイデアがスケールする可能性は海外と比べて極めて小さいのです。TEDxが日本で広まっていかず、一方で草の根で色々なシェアのコミュニティが存在するのはそのためです(僕はかつてTEDxの規程を日本語に訳すほどその可能性にワクワクしていたことがあります)。

ですから日本でどれほど良いアイデアを考えたところでそれが公開されることによるリスクは大きくありません。アイデアが自然に拡散し、うねりのように個々の現場に導入されることはないからです。

それより自分自身が目の前のアイデアの実現に熱中し、その愛の求心力で周りを巻き込む方が大切なのです。なぜその対象を愛しているのかを行動で示し、言葉で熱く語ることでしか範囲を広げていくことはできません(それでも限界はありますが、それが日本です)。

欧米や中国で発展したスケールを前提としたモデルが日本では機能しないのはそのためです。プラットフォーム系のシステムやベンチャー、オープンイノベーションなどが上手くいかず、個別最適の究極であるコンサルティング業界が儲かっている構図です。

良い悪いではありません。

地政と歴史にあったものを選ばなければなければ、その行為はその場所で不自然になる、ということです。

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