慌ただしい夕方の時間が、娘と花のおかげで、 穏やかで優しいひとときに変わった日。
いろいろな花を飾るようになってから、花への興味が出て、自分たちなりに花を楽しむようになった娘たち。忙しい日々の中で、娘と花との豊かな時間に触れていると、私の気持ちにも、親子の会話にも変化が出てきたことに驚きました。
子どもの習い事の帰り道、小さな花が咲いていた道ばたで
「ママ、自転車止めて!お花摘みたいから」
と、5歳の娘。
夕方の時間帯は、母にとって毎日戦場。
晩ごはんの支度をして、食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけて…。
なので、一刻も早く帰りたいのが私のホンネでした。
「うーん、少しだけね…」
チラリチラリ時計を見ながら、時間に追われ気持ちばかり焦る私を横目に、
娘はお構いなしにゆっくりと花を摘んで、嬉しそう。
娘と私の時間の流れが、全く違う…。
私は5分おきに、
「早くね〜」 「そろそろいいんじゃない?そのあたりで終わりにしよう〜」 「帰らないと、真っ暗になるからね。早く帰ろ〜」
と声をかけたのですが、
「ちょっと待ってね。もう少し。あと少しだけ」
と、まだまだ帰る気配ナシ…。
しゃがみこんで野花を摘み、花たちに語りかけながら楽しそうにしている娘をしばらく見ていたら、
「まぁ、もう少しいいかな(笑)」
と、いつの間にか私の心も緩んでいきました。
「かわいい花束ができたから、おうちに帰ろっか」
そう言って満面な笑顔の娘を自転車に乗せて、一緒に歌を歌いながら帰宅。
時間からちょっと解放されるだけで、こんなにも穏やかな気持ちでいられるだなんて。30分くらいのことだけど、追われてイライラしていたのが、優しく穏やかな時間になったのです。
毎日家に花を飾っていただけで、まだ小さな5歳の子どもでも自然と花に興味を持つようになり、花が好きになる。花を飾ってみたくなる。
そんな娘の変化を嬉しく思いましたが、何よりも変化したのは、親子の会話でした。
気持ちが焦っている時、いつもなら
「早くしなさい!」
と、せわしなく殺伐と言ってしまうところを、この日は
「ステキだね」
「キレイだね」
「かわいいね」
「お花さんありがとう」
と、ポジティブな言葉で、にこやかに会話ができたのです。
いつもと違ったのは、そこに花があったこと。
花があることで、親子でこんな想いを共有することができるのは本当に素晴らしく、素敵なことなんだなと、実感。
一緒にいられる親子の時間には、限りがある。
それならば、一緒にいられる時間はもっと優しい時間でありたいし、もっともっと大切にしていきたい。この日のことをきっかけに、そのように、改めて感じました。
公式サイト https://tasuhana.com/
+hana ハナ(プロフィール)
『あなたの楽しみは花のために、花の魅力はあなたのために』をコンセプトとし、季節に合わせた素敵な花を、手ごろな価格でご自宅のポストにお届けするサステナブルな花の定期便「+hana(タスハナ)」の、社長であり、2人の女の子のママ。仕事と子育てに奮闘する日々の中、子どもとの花のあるくらしで、気づいたことやほっこりするエピソードをご紹介します。
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