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企業のお金の使い道を確認しよう!

こんにちは、waseです!

前回の記事では「貸借対照表とは」ということと、「流動(資産/負債)と固定(資産/負債)の違い」について見ていきました!

今回と次回で「流動資産とは?」「固定資産とは?」について見ていきます!

別の記事で「固定資産」「固定負債」についても解説します!

どれも「貸借対照表」の「資産の部」「負債の部」を見る上で重要な項目になっていますので、しっかり意味を理解していきましょう!

1、貸借対照表の「資産の部」

貸借対照表は「資産」「負債」「純資産」という3つのパートから成り立っています。

「負債」と「純資産」は「資金調達源泉」を表します。債権者から調達したお金(返さなくてはいけない借金)は「負債」とされ、株主から調達したお金を「純資産」と言います。それぞれデッドファイナンス、エクイティファイナンスと言います。

そして「負債」や「純資産」として調達してきたお金をどう使ってるのかということを表しているのが「資産の部」となります。

例えば「銀行から1億円借りて、土地を購入した」のであれば、「負債が1億円」かつ「資産(土地)が1億円」となります。そしてそれが貸借対照表上に示されているのです。

つまり、今回扱う「資産の部」は「負債や純資産などの調達してきたお金をどのように運用したか」という「運用結果」が記載されていると言うことです。その中で主に「流動資産」と「固定資産」に分かれていますので、それぞれどんな感じか見ていきましょう!

2、流動資産とは

流動資産とは、現金や預金、さらに企業が比較的短期間に現金化すると想定される諸資産のことを指します。

主な流動資産の種類についてここから見ていきましょう!

※「現金及び預金」は説明するまでもないかと思いますので、メインの流動資産ではありますが、説明は割愛してます。

3、売上債権(受取手形と売掛金)

流動資産には「受取手形」と「売掛金」と呼ばれるものがあり、この二つを合わせて「売上債権」と言います。

(1)受取手形

まず手形とは、将来の特定の日に特定の金額を支払う旨を約束した有価証券のことです。商品の仕入れを行う際などに、手形を発行することで「現実の支払いを先延ばしにする」と言ったように活用されます。

そのため、逆に言えば「手形をもらった」と言うことは将来お金が入ってくると言うことですね。そのためこの受取手形は資産の部に分類されているわけです。

また、手形に記されている支払い期日に必ず支払いを行わなくてはいけませんが、万が一「期日にお金が用意できなかった」なんてことがあれば「手形不渡り」となり、発行者は信用を失います。さらに、6ヶ月以内に2回不渡りを出すと銀行取引停止(事実上の破産)となります。

(2)売掛金

売掛金は意味としては受取手形と同様です。

しかし、受取手形は「手形法に基づく手形が発行される」のに対し、売掛金は「売買契約に基づく債権」であると言う点に違いがあります。

4、貸倒引当金

企業が保有する売掛金、受取手形、貸付金は取引先の倒産などにより回収不能(貸し倒れ)になる可能性があります。

そして、この貸倒引当金には「将来回収不能となる金額をあらかじめ見積もった金額が計上されます」

例えば考え方としては「売掛金1000万円を計上しているが、将来の回収不能を見積もった結果300万円くらい貸倒引当金を出しておくか…」といった感じです。つまりこの結果、回収可能と見込まれているのは「700万円」ですね?

1000万円の「売掛金」から回収不能と見積もった貸倒引当金300万円を控除して、最終的に回収可能な金額は700万円だと計算しています。

つまり、「貸倒引当金」は流動資産の部の「マイナス」として表示されるのだということを覚えておきましょう!

5、在庫(棚卸資産)

在庫は、決算日現在に残っているもので、次の年度に繰り越して販売したり消費したりするための一時的なストックです。

(1)商品・製品

決算日に売れ残っている商品及び製品は、明日以降販売するのであれば、その金額を決定し、商品または製品として資産計上します。

非製造業においては「商品」、製造業においては「製品」と言葉を分けています。

(2)仕掛品・半製品

決算日現在、製造途中または製作途中の未完成品は、仕掛品もしくは半製品として計上します。主にメーカー及びソフトウェア業において発生します。」

完全に完成させてから販売するものを仕掛品、未完成の状態でも販売する可能性があるものを半製品と使い分けています。

(3)原材料

原材料はメーカーが製造するために仕入れる素材や部品で、決算日現在に未使用の状態にあるストックです。

(4)貯蔵品

貯蔵品は費用のみ消費部分のことです。例えば、ポスター代は広告宣伝費になりますが、そのうち決算日において未使用分があれば、貯蔵品として資産計上します。

6、まとめ

今回は「貸借対照表」の中の「資産の部」の中の「流動資産」について取り扱いました!

「資産の部」には「負債や純資産などの調達してきたお金をどのように運用したか」という「運用結果」が記載されています。

ある企業がお金を有効活用できているのか、そして「どんな資産を保有しているのか」を読み取ることができるようになると思います!

また企業分析などは別の機会に解説いたしますが、こういった用語を知るだけでも今までと違った見え方があるかと思います!ぜひ、実際の決算書など見てこれら用語が使われていると言うことを肌で実感してみてください!

(決算書は企業のホームページなどで誰でも見れるようになってます。自分の勤めてる会社はもちろんですが、就活生も一歩リードした「企業調査」として調べて見ましょう!)



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