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「古畑任三郎」〜 episode14 〜 しゃべりすぎた男

my note vol 38

#スキしてみて
#テレビドラマ感想文

先日、お亡くなりになりました
田村正和さんの代表作

『古畑任三郎』

そのseason2の第1回目、episodeとしては14回になるストーリー。

「しゃべりすぎた男」犯人役は
明石家さんまさん。

弁護士の小清水潔(明石家さんま)は、有力弁護士令嬢との婚約が決まり、邪魔になった恋人・向井ひな子(秋本奈緒美)の殺害を計画する。電話の転送機能を利用してアリバイ工作をした小清水は、バラが生けられたガラス製の水差しでひな子を殴り殺したうえ、今泉に容疑が向くように偽装した。逮捕された今泉は大学の同期である弁護士に弁護を依頼するが、その弁護士とは小清水その人であった。

1996年1月10日放送です。
とても有名な作品の中でも人気のエピソードなので、観ている方は多数居ると思います。

最初の、古畑任三郎(田村正和)登場シーンでの
コンビニ店長(斉藤暁)とのハンバーガーのピクルスの数のやり取りから面白い😄

古畑「(芳賀を手で制して)ちょっと待って。(店主にハンバーガーを開いて見せ)見て。ピクルス、こんなにちっちゃいの一枚しか入ってないじゃない。ピクルスはね、真ん中に一枚とそれを囲むように四枚、計五枚、花びらのように、どっから食べてもピクルスに当たるようにしてほしいんだよ。これ、当たらないよ」
古畑、かなり頭にきてる様子で、ハンバーガーを店主に突き返す。
古畑「はい、作り直し!」

そして、部下の今泉(西村雅彦)が向井ひな子(秋本奈緒美)殺害容疑で逮捕された留置場に面会に来た古畑とのやり取りでは

古畑「わたし、この事件からはずされたの。署内じゃ君とわたしが大の仲良しだと思われてるらしいんだよ、わたしはそれが一番ハラが立つ」
今泉「古畑さん・・・・」

と言っていたのに、
後に、小清水法律事務所に訪れた時には、

古畑「小清水先生。わたしはあなたが殺したと思っています」
小清水「 ・・・・・・ 」
古畑「 友人の人生がかかってるんです。必ずシッポをつかんでみせます 」
小清水「 ・・・・ま、がんばんなはれや 」
古畑、小清水を鋭くにらみつけたあと、出て行く。
小清水「 ・・・・・・ 」

と友人であると言っています😅

そしてクライマックスは、
裁判所で古畑が、
小清水弁護士が真犯人だと告げ、その証拠を突きつけるシーン。

古畑「・・・・さて、皆さん、これ、何に見えます?・・・・検事さん」
検事「・・・・わたし?」
古畑「そんなびっくりした顔しないで。たまには質問に答える方に回るのも楽しいモンですよ。これ、何だと思いますか?」
検事「ガラスの水差しですか?」
古畑「どうも。・・・・裁判長、これ、何に見えます?」
裁判長「ガラスの水差しでしょ?どこから見ても」
古畑「ありがとうございます。・・・・記録のお姉さん、これ、何に見えます?」
記録係の女「水差し?」
古畑「(事務の男に)そこの君、何に見えます?」
事務の男「水差しです」
小清水「それが何やねん」
古畑「はい、どうも。・・・・そうなんです、これは誰がどう見ても水差しなんです。ところが、一人だけこれを花びんと言った人間がいるんです。小清水先生、あなたです。あなた、犯人はガラスの花びんで殴ったとおっしゃったんです。覚えてらっしゃいますか?」
小清水「記憶にない」
古畑「おっしゃったんです」
小清水「言い間違いやろ」
古畑「言い間違いで逃げるのはどうでしょうか。警察の調書にだって、花びんという文字は一度も出てきてないんですよ。この事件に関わったすべての人間が、凶器は水差しと表現してるんです。あなたを除いてね」
裁判長「古畑さん。わかりませんねぇ、それで一体何を証明しょうって言うんですか?」
古畑「はい、問題はですね、小清水先生がどうして凶器を花びんと思い込んだのか。調書に水差しと書いてあったにも関わらずです」
小清水、下を向いて考え事をしている。
古畑「小清水先生、聞いてくれてますか?」
小清水「え?」
古畑「お願いします、わたし、一生懸命説明してるんですから。・・・・はい、続けます。事件当夜、今泉は被害者の気を引くために、バラの花を一輪買ってます。(今泉に)間違いないね?」
今泉「はいっ!」
古畑「はい、ここで大事なのは、ネコを飼ってる家は花びんがないということです。ひっくり返すといけないので、ネコを飼ってる人は大抵花は飾りません。向井さんもそうだった。ですから、彼女の家には花びんがありませんでした。そこであの夜、向井さんは、キッチンから手頃な水差しを持ってきて、それにバラを差したんです」
小清水「想像やな」
古畑「わたしも最初から気になってたんです。どうしてコップもないのに水の入った水差しだけがあったのか。花びんの代わりにしたと考えるのが一番自然でしょう。・・・・はい、つまり、こういうことなんです。凶器の水差しが花びんの役割を果たしていたのは、今泉が向井さんにバラの花をプレゼントしてから彼女が殺されるまでの間だけなんです。その間にあの水差しを見た人間だけが花びんと思い込むことができるんです。そうじゃありませんか、小清水先生」
小清水「・・・・・・」
古畑「あなたは、向井さんを殴るときに水差しのバラを見た。だから、それを、花びんと勘違いしたんです。今泉が花のことを告白したのはついこの間です。検事さんが花屋の証言を持ち出さなかったら、今でも黙っていたはずです。しかし、しかしですね、今泉が話すはるか以前から、あなた一人が水差しに花が活けてあったことを知っていたんです、あなた一人が。裁判記録がそれを証明しています」
小清水「・・・・・・」
古畑「(記録のコピーを見て)はい、ここに書いてあります。芳賀くんの尋問のくだり。花びんで頭を殴るのと、ナイフで心臓を刺すのとではどちらがより確実に相手を殺せますか」
傍聴席の啓子と稲垣、立ち上がり、出て行く。
小清水「(見て)・・・・・」
古畑「そして、こうも言ってます。プロポーズしてフラれるのが儀式のようになっていた男です。どうしてあの日に限って相手を花びんで殴って殺す必要があったのでしょうか。花びん、花びん、花びん、花びん・・・・まだ続けますか?」
小清水「もうええ」
古畑「え?何ですって?」
小清水「もうええ」
古畑「すいません、聞こえませんでした。もう一度、法廷中に聞こえるように、大きな声でお願いします」
小清水「(立ち上がって叫ぶ)もうええ、言うてるやろっ!!」
古畑「それは、自白と考えてよろしいんですか?!」
小清水「・・・・・・」
古畑「・・・・・・」
小清水「・・・・・ええ」
古畑「・・・・・はい、どうも。本来ならば、証人発言を残しておくための裁判記録に足元をすくわれましたねぇ」

この裁判所での古畑と小清水弁護士のやり取りは見応え抜群!
シリーズ屈指の犯人との対決シーンです👍

season2の第1話を飾る最高の作品でした😄

もし観た事が無いか?もう一度観たい時は、
TSUTAYAでレンタル(今は貸出中が多いでしょうが)もしくはFODで観れます📺https://images.app.goo.gl/r6vedZJc4tSWUXbG9

僕も若い頃に水商売で働いていた時に、
このクライマックスシーンを
よくモノマネしていましたねー🤣

これからも
「古畑任三郎」の別の話を書いていきたいと思います。

田村正和さん
本当に沢山の素晴らしい作品をありがとうございましたm(_ _)m

こちらもよろしくおねがいします!

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