たろ

ハリポタシリーズを読み返そうと思った。ただ読み返すだけだとつまらないので、書いてみよう…

たろ

ハリポタシリーズを読み返そうと思った。ただ読み返すだけだとつまらないので、書いてみようと思った。

マガジン

  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット

    リドル家の人々がそこに住んでいたのはもう何年も前のことなのに、リトル・ハングルトンの村では、まだその家を「リドルの館」と呼んでいた。

  • ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

    ハリー・ポッターはいろいろな意味できわめて普通ではない男の子だった。

  • ハリー・ポッターと秘密の部屋

    「したーに、下に、まっこと邪悪な魔法使い、スリザリンの継承者様のお通りだ…」

  • ハリー・ポッターと賢者の石

    「おお、パーシー、君、監督生になったのかい?」 「そう言ってくれればいいのに。知らなかったじゃないか」 「まてよ、そういえば、一回、そんなことを言ってたな」 「二回かな…」 「一分間に一、二回だな…」 「夏休み中言っていたような…」 「だまれ」と監督生パーシーが言った。

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ハリー・ポッターと炎のゴブレット

    • 第18章 杖調べ 6

      「ポッターにはあと一時間魔法薬の授業がある」 スネイプが冷たく言い放った。 「ポッターは授業が終わってから上に行く」 コリンの顔が上気した。 「先生__でも、バグマンさんが呼んでます」 コリンはおずおずと言った。 「代表選手は全員行かないといけないんです。写真を撮るんだと思います……」 「写真を撮る」という言葉をコリンに言わせずにすむのだったら、ハリーはどんな宝でも差し出しただろう。 ハリーはチラリとロンを見た。 ロンは頑なに天井を見つめていた。 「よかろう」 スネイプがバ

      • 第18章 杖調べ 5

        「ファーナンキュラス!鼻呪い!」 ハリーが叫んだ。 「デンソージオ!歯呪い!」 マルフォイも叫んだ。 二人の杖から飛び出した光が、空中でぶつかり、折れ曲がって跳ね返った__ハリーの光線はゴイルの顔を直撃し、マルフォイのはハーマイオニーに命中した。 ゴイルは両手で鼻を覆って喚いた。 醜い大きなできものが、鼻にボツボツ盛り上がりつつあった__ハーマイオニーはぴったり口を押えて、オロオロ声をあげていた。 「ハーマイオニー!」 いったいどうしたのかと、ロンが心配して飛び出してきた

        • 第18章 杖調べ 4

          それからの数日は、ハリーにとってホグワーツ入学以来最低の日々だった。 二年生のとき、学校の生徒の大半が、ハリーがほかの生徒を襲っている、と疑っていた数ヵ月間、ハリーはこれに近い気持を味わった。 しかし、そのときは、ロンが味方だった。 ロンが戻ってくれさえしたら、学校中がどんな仕打ちをしようとも堪えられる、とハリーは思った。 しかし、ロンが自分からそうしようと思わないかぎり、ハリーのほうからロンに口をきいてくれと説得するつもりはなかった。 そうはいっても、四方八方から冷たい視線

        • 固定された記事

        ハリー・ポッターと炎のゴブレット

        マガジン

        • ハリー・ポッターと炎のゴブレット
          119本
        • ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
          177本
        • ハリー・ポッターと秘密の部屋
          177本
        • ハリー・ポッターと賢者の石
          164本

        記事

          第18章 杖調べ 3

          「おい、ほら、見ろよ。代表選手だ」 ハリーに声が聞こえるところまで来るとすぐに、マルフォイがクラッブとゴイルに話しかけた。 「サイン帳の用意はいいか?いまのうちにもらっておけよ? もうあまり長くはないんだから……君はどのくらい持ちこたえるつもりだい?ポッター? 僕は、最初の課題が始まって十分だと賭けるね」 クラッブとゴイルがおべっか使いのバカ笑いをした。 しかし、マルフォイはそれ以上は続けられなかった。 山のように積み上げた木箱を抱え、グラグラするのをバランスを取りながら、

          第18章 杖調べ 3

          第18章 杖調べ 2

          「この試合は有名だし、あなたも有名。『日刊予言者新聞』に、あなたが試合に出場することがまったく載らなかったら、かえっておかしいじゃない……あなたのことは、『例のあの人』について書かれた本の半分に、すでに載ってるのよ……どうせ耳に入るものなら、シリウスはあなたの口から聞きたいはずだわ。絶対そうに決まってる」 「わかった、わかった。書くよ」 ハリーはトーストの最後の一枚を湖に放り投げた。 二人がそこに立って見ていると、トーストは一瞬プカプカ浮いていたが、すぐに吸盤つきの太い足が

          第18章 杖調べ 2

          第18章 杖調べ 1

          日曜の朝、目が覚めたハリーは、なぜこんなに惨めで不安な気持ちなのか、思い出すまでにしばらく時間がかかった。 やがて、昨夜の記憶が一気に蘇ってきた。 ハリーは起き上がり、四本柱のベッドのカーテンを破るように開けた。 ロンに話をし、どうしても信じさせたかった__しかし、ロンのベッドはも抜けの殻だった。 もう朝食に下りていったに違いない。 ハリーは着替えて螺旋階段を談話室へと下りていった。 ハリーの姿を見つけるなり、もう朝食を終えてそこにいた寮生たちが、またもやいっせいに拍手した

          第18章 杖調べ 1

          第17章 四人の代表選手 5

          急に目の前に「太った婦人」が現れて、ハリーはびっくりした。 自分の足が体をどこに運んでいるのか、ほとんど気づかなかった。 額の中の婦人が一人ではなかったのにも驚かされた。 ほかの代表選手と一緒だったあの部屋で、サッと隣の額に入り込んだあのシワシワ魔女が、いまは「太った婦人」のそばにちゃっかり腰を落ち着けていた。 七つもの階段に沿ってかけられている、絵という絵の中を疾走して、ハリーより先にここに着いたに違いない。 「シワシワ魔女」も「太った婦人」も、興味津々でハリーを見下ろして

          第17章 四人の代表選手 5

          第17章 四人の代表選手 4

          近くでクラウチ氏を見たハリーは、病気ではないか、と思った。 目の下に黒い隈、薄っぺらな紙のような、シワシワの皮膚、こんな様子は、クィディッチ・ワールドカップのときには見られなかった。 「最初の課題は、君たちの勇気を試すものだ」 クラウチ氏は、ハリー、セドリック、フラー、クラムに向かって話した。 「ここでは、どういう内容なのかは教えないことにする。未知のものに遭遇したときの勇気は、魔法使いにとって非常に重要な資質である……非常に重要だ……。 最初の競技は、11月24日、全生徒

          第17章 四人の代表選手 4

          第17章 四人の代表選手 3

          「代表選手を置いて帰ることはできまい。選手は競わなければならん。選ばれたものは全員、競わなければならんのだ。ダンブルドアも言ったように、魔法契約の拘束力だ。都合のいいことにな。え?」 ムーディが部屋に入ってきたところだった。 足を引きずって暖炉に近づき、右足を踏み出すごとに、コツッと大きな音を立てた。 「都合がいい?」 カルカロフが聞き返した。 「なんのことかわかりませんな。ムーディ」 カルカロフが、ムーディの言うことは聞くに値しないとでもいうように、わざと軽蔑した言い方を

          第17章 四人の代表選手 3

          第17章 四人の代表選手 2

          マクゴナガル先生が扉を閉める前に、壁のむこう側で、何百人という生徒がワーワー騒ぐ音が聞こえた。 「マダム・マクシーム!」 フラーがマクシーム校長を見つけ、つかつかと歩みよった。 「この小さーい男の子も競技に出ると、みんな言ってまーす!」 信じられない思いで、痺れた感覚のどこかで、怒りがビリビリッと走るのを、ハリーは感じた。 小さい男の子? マダム・マクシームは、背筋を伸ばし、全身の大きさを十二分に見せつけた。 きりっとした頭のてっぺんが、蝋燭の立ち並んだシャンデリアを擦り、

          第17章 四人の代表選手 2

          第17章 四人の代表選手 1

          大広間のすべての目がいっせいに自分に向けられるのを感じながら、ハリーはただ座っていた。 驚いたなんてものじゃない。 痺れて感覚がない。 夢を見ているに違いない。 きっと聞き違いだったのだ。 だれも拍手しない。 怒った蜂の群れのように、ワンワンという音が大広間に広がりはじめた。 凍りついたように座ったままのハリーを、立ち上がってよく見ようとする生徒もいる。 上座のテーブルでは、マクゴナガル先生が立ち上がり、ルード・バグマンとカルカロフ校長の後ろをさっと通り、切羽詰まったように

          第17章 四人の代表選手 1

          第16章 炎のゴブレット 8

          「わしの見込みでは、あと一分ほどじゃの。さて、代表選手の名前が呼ばれたら、その者たちは、大広間の一番前に来るがよい。そして、教職員テーブルに沿って進み、隣の部屋に入るよう__」 ダンブルドアは教職員テーブルの後ろの扉を示した。 「__そこで、最初の指示が与えられるであろう」 ダンブルドアは杖を取り、大きく一振りした。 とたんに、くり抜きかぼちゃを残して、あとの蝋燭がすべて消え、部屋はほとんど真っ暗になった。 「炎のゴブレット」は、いまや大広間の中でひときわ明々と輝き、キラキ

          第16章 炎のゴブレット 8

          第16章 炎のゴブレット 7

          「ヒトの世話をするのは、連中の本能だ。それが好きなんだ。ええか?仕事を取り上げっちまったら、連中を不幸にするばっかしだし、給料を払うなんちゅうのは、侮辱もええとこだ」 「だけど、ハリーはドビーを自由にしたし、ドビーは有頂天だったじゃない!」 ハーマイオニーが言い返した。 「それに、ドビーは、いまではお給料を要求してるって、聞いたわ!」 「そりゃな、オチョウシモンはどこにでもいる。俺はなンも、自由を受け入れる変わりモンのしもべ妖精がいねえとは言っちょらん。だが、連中の大多数は、

          第16章 炎のゴブレット 7

          第16章 炎のゴブレット 6

          「おい、ロン」ハリーが突然声をかけた。「君のオトモダチ……」 ボーバトン生が、校庭から正面の扉を通ってホールに入ってくるところだった。 その中に、あのヴィーラ美少女がいた。 「炎のゴブレット」を取り巻いていた生徒たちが、一行を食い入るように見つめながら、道を空けた。 マダム・マクシームが生徒のあとからホールに入り、みんなを一列に並ばせた。 ボーバトン生は一人ずつ「年齢線」を跨ぎ、青白い炎の中に羊皮紙のメモを投じた。 名前が入るごとに、炎は一瞬赤くなり、火花を散らした。 「

          第16章 炎のゴブレット 6

          第16章 炎のゴブレット 5

          「いま飲んできた」 「なにを?」ロンが聞いた。 「『老け薬』だよ。鈍いぞ」フレッドが言った。 「一人一滴だ」 有頂天で、両手を擦り合わせながら、ジョージが言った。 「俺たちはほんの数ヵ月分、歳をとればいいだけだからな」 「三人のうちだれかが優勝したら、一千ガリオンは山分けにするんだ」 リーもニヤーッと歯を見せた。 「でも、そんなにうまくいくとは思えないけど」 ハーマイオニーが警告するように言った。 「ダンブルドアはきっとそんなこと考えてあるはずよ」 フレッド、ジョージ、リー

          第16章 炎のゴブレット 5