たろ

ハリポタシリーズを読み返そうと思った。ただ読み返すだけだとつまらないので、書いてみよう…

たろ

ハリポタシリーズを読み返そうと思った。ただ読み返すだけだとつまらないので、書いてみようと思った。

マガジン

  • ハリー・ポッターと炎のゴブレット

    リドル家の人々がそこに住んでいたのはもう何年も前のことなのに、リトル・ハングルトンの村では、まだその家を「リドルの館」と呼んでいた。

  • ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

    ハリー・ポッターはいろいろな意味できわめて普通ではない男の子だった。

  • ハリー・ポッターと秘密の部屋

    「したーに、下に、まっこと邪悪な魔法使い、スリザリンの継承者様のお通りだ…」

  • ハリー・ポッターと賢者の石

    「おお、パーシー、君、監督生になったのかい?」 「そう言ってくれればいいのに。知らなかったじゃないか」 「まてよ、そういえば、一回、そんなことを言ってたな」 「二回かな…」 「一分間に一、二回だな…」 「夏休み中言っていたような…」 「だまれ」と監督生パーシーが言った。

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ハリー・ポッターと炎のゴブレット

    • 第15章 ボーバトンとダームストラング 3

      「『O・W・L』、一般に『ふくろう』と呼ばれる『普通魔法レベル試験』が近づいています__」 「『O・W・L』を受けるのは五年生になってからです!」ディーン・トーマスが憤慨した。 「そうかもしれません、トーマス。しかし、いいですか。皆さんは十二分に準備をしないといけません!このクラスでハリネズミをまともな針山に変えることができたのは、ミス・グレンジャーただ一人です。 お忘れではないでしょうね、トーマス、あなたの針山は、何度やっても、だれかが針を持って近づくと、怖がって、丸まって

      • 第15章 ボーバトンとダームストラング 2

        「もっと厳しいやり方で学びたいというのであれば__だれかがおまえにこの呪文をかけ、完全に支配する。そのときに学びたいのであれば__わしは一向にかまわん。授業を免除する。出ていくがよい」 ムーディは、節くれだった指で出口を指した。 ハーマイオニーは赤くなり、出ていきたいと思っているわけではありません、らしきことをボソボソと言った。 ハリーとロンは、顔を見合わせてニヤッと笑った。 二人にはよくわかっていた。ハーマイオニーは、こんな大事な授業を受けられないくらいなら、むしろ腫れ草の

        • 第15章 ボーバトンとダームストラング 1

          翌朝、早々と目が覚めたハリーは、まるで眠っている脳みそが、夜通しずっと考えていたかのように、完全な計画が頭の中にでき上がっていた。 起きだして薄明りの中で着替え、ロンを起こさないように寝室を出て、ハリーはだれもいない談話室に戻った。 まだ「占い学」の宿題を置きっぱなしになっているテーブルから、羊皮紙を一枚取り、ハリーは手紙を書いた。 それから、肖像画の穴をくぐり、静まり返った城の中を抜け(五階の廊下の中ほどで、ピーブズが大きな花瓶を引っくり返してハリーにぶつけようとしたこと

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        ハリー・ポッターと炎のゴブレット

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        • ハリー・ポッターと炎のゴブレット
          96本
        • ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
          177本
        • ハリー・ポッターと秘密の部屋
          177本
        • ハリー・ポッターと賢者の石
          164本

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          第14章 許されざる呪文 8

          ハリーは目を上げてロンとハーマイオニーを見た。二人もハリーを見つめ返した。 「北に向けて飛び発つって?」ハーマイオニーが呟いた。 「帰ってくるってこと?」 「ダンブルドアは、なんの気配を読んでるんだ?」ロンは当惑していた。 「ハリー__どうしたんだい?」 ハリーがこぶしで自分の額を叩いているところだった。 膝が揺れ、ヘドウィグが振り落とされた。 「シリウスに言うべきじゃなかった!」ハリーは激しい口調で言った。 「なにを言いだすんだ!」ロンはびっくりして言った。 「手紙のせいで

          第14章 許されざる呪文 8

          第14章 許されざる呪文 7

          箱の中には、色とりどりのバッジが50個ほど入っていた。みんな文字が書いてある。 S・P・E・W 「スピュー?」ハリーはバッジを一個取り上げ、しげしげと見た。 「何に使うの?」 「スピュー(反吐)じゃないわ」 ハーマイオニーがもどかしそうに言った。 「エス__ピー__イー__ダブリュー。つまり、エスは協会、ピーは振興、イーはしもべ妖精、ダブリューは福祉の頭文字。しもべ妖精福祉振興協会よ」 「聞いたことないなあ」ロンが言った。 「当然よ」ハーマイオニーは威勢よく言った。 「私が始

          第14章 許されざる呪文 7

          第14章 許されざる呪文 6

          「来週の月曜」書きなぐりながらロンが読み上げた。 「火星と木星の『合』という凶事により、僕は咳が出はじめるだろう」 ここでロンはハリーを見た。 「あの先生のことだ__とにかく惨めなことをたくさん書け。舌なめずりして喜ぶぞ」 「よーし」 ハリーは、最初の苦労の跡をクシャクシャに丸め、ペチャクチャしゃべっている一年生の群れの頭越しに放って、暖炉の火に投げ入れた。 「オッケー……月曜日、僕は危うく__えーと__火傷するかもしれない」 「うん、そうなるかもな」ロンが深刻そうに言った。

          第14章 許されざる呪文 6

          第14章 許されざる呪文 5

          「ありゃ、いったいどうしたんだ?」 ネビルとムーディが角を曲がるのを見つめながら、ロンが言った。 「わからないわ」 ハーマイオニーは考えに耽っているようだった。 「だけど大した授業だったよな、な?」 大広間に向かいながら、ロンがハリーに話しかけた。 「フレッドとジョージの言うことは当たってた。ね?あのムーディって、ほんとに、決めてくれるよな?『アバダ ケダブラ』をやったときなんか、あのクモ、コロッと死んだ。あっという間におさらばだ__」 しかし、ハリーの顔を見て、ロンは急に黙

          第14章 許されざる呪文 5

          第14章 許されざる呪文 4

          力を奮い起こし、ハリーは自分を現実に引き戻し、ムーディの言うことに耳を傾けた。 「『アバダ ケダブラ』の呪いの裏には、強力な魔力が必要だ__おまえたちがこぞって杖を取り出し、わしに向けてこの呪文を唱えたところで、わしに鼻血さえ出させることができるものか。しかし、そんなことはどうでもよい。わしは、おまえたちにそのやり方を教えにきているわけではない。 さて、反対呪文がないなら、なぜおまえたちに見せたりするのか?それは、おまえたちが知っておかなければならないからだ。 最悪の事態がど

          第14章 許されざる呪文 4

          第14章 許されざる呪文 3

          「『磔の呪文』」ムーディが口を開いた。 「それがどんなものかわかるように、少し大きくする必要がある」 ムーディは杖をクモに向けた。 「エンゴージオ!肥大せよ!」 クモが膨れ上がった。いまやタランチュラより大きい。 ロンは、恥も外聞もかなぐり捨て、椅子をグッと引き、ムーディの机からできるだけ遠ざかった。 ムーディは再び杖を上げ、クモに指し、呪文を唱えた。 「クルーシオ!苦しめ!」 たちまち、クモは脚を胴体に引き寄せるように内側に折り曲げて引っくり返り、七転八倒し、ワナワナと痙

          第14章 許されざる呪文 3

          第14章 許されざる呪文 2

          「では__すぐ取りかかる。呪いだ。呪う力も形もさまざまだ。 さて、魔法省によれば、わしが教えるべきは反対呪文であり、そこまでで終りだ。違法とされる闇の呪文がどんなものか、六年生になるまでは生徒に見せてはいかんことになっている。おまえたちは幼すぎ、呪文を見ることさえ堪えられぬ、というわけだ。 しかし、ダンブルドア校長は、おまえたちの根性をもっと高く評価しておられる。校長はおまえたちが堪えられるとお考えだし、わしに言わせれば、戦うべき相手は早く知れば知るほどよい。見たこともないも

          第14章 許されざる呪文 2

          第14章 許されざる呪文 1

          それからの二日間は、とくに事件もなく過ぎた。もっとも、ネビルが「魔法薬学」の授業で溶かしてしまった大鍋の数が6個目になったことを除けばだが。 夏休みの間に、報復意欲に一段と磨きがかかったらしいスネイプ先生が、ネビルに居残りを言い渡した。樽一杯の角ヒキガエルのはらわたを抜きだす、という処罰を終えて戻ってきたネビルは、ほとんど神経衰弱状態だった。 「スネイプがなんであんなに険悪ムードなのか、わかるよな?」 ハーマイオニーがネビルに、爪の間に入り込んだカエルのはらわたを取り除く「

          第14章 許されざる呪文 1

          第13章 マッド・アイ・ムーディ 6

          「やあ、マクゴナガル先生」 ムーディはイタチをますます高く跳ね飛ばしながら、落ち着いた声で挨拶した。 「な__何をなさっているのですか?」 マクゴナガル先生は空中に跳ね上がるイタチの動きを目で追いながら聞いた。 「教育だ」ムーディが言った。 「教__ムーディ、それは生徒なのですか?」 叫ぶような声とともに、マクゴナガル先生の胸から本がボロボロこぼれ落ちた。 「さよう!」とムーディ。 「そんな!」 マクゴナガル先生はそう叫ぶと、階段を駆け下りながら杖を取り出した。次の瞬間、バシ

          第13章 マッド・アイ・ムーディ 6

          第13章 マッド・アイ・ムーディ 5

          「写真まで載ってるぞ、ウィーズリー!」 マルフォイが新聞を裏返して掲げて見せた。 「君の両親が家の前で写ってる__もっとも、これが家と言えるかどうか!君の母親は少し減量したほうがよくないか?」 ロンは怒りで震えていた。みんながロンを見つめている。 「失せろ、マルフォイ」ハリーが言った。「ロン、行こう……」 「そうだ、ポッター、君は夏休みにこの連中のところに泊まったそうだね?」 マルフォイがせせら笑った。 「それじゃ、教えてくれ。ロンの母親は、ほんとにこんなデブチンなのかい?

          第13章 マッド・アイ・ムーディ 5

          第13章 マッド・アイ・ムーディ 4

          クラス中がハリーを見つめていた。ハリーはきちんと座り直した。暑かったし、自分だけの考えに没頭してウトウトしていたのだ。 「坊や、あたくしが申し上げましたのはね、あなたが、まちがいなく、土星の不吉な支配の下で生まれた、ということですのよ」 ハリーがトレローニー先生の言葉に聞き惚れていなかったのが明白なので、先生の声が微かにイライラしていた。 「何の下に__ですか?」ハリーが聞いた。 「土星ですわ__不吉な惑星、土星!」 この宣告でもハリーに止めを刺せないので、トレローニー先生

          第13章 マッド・アイ・ムーディ 4

          第13章 マッド・アイ・ムーディ 3

          三人はグリフィンドールのテーブルに着き、ラムチョップとポテトを食べた。ハーマイオニーが猛スピードで食べるので、ハリーとロンが目を丸くした。 「あ__それって、しもべ妖精の権利擁護の新しいやり方?」ロンが聞いた。 「絶食じゃなくて、吐くまで食うことにしたの?」 「どういたしまして」 芽キャベツを口いっぱいに頬張ったまま、それでも精一杯に威厳を保って、ハーマイオニーが言った。 「図書館に行きたいだけよ」 「エーッ?」 ロンは信じられないという顔だ。 「ハーマイオニー__今日は一日

          第13章 マッド・アイ・ムーディ 3