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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

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ハリー・ポッターはいろいろな意味できわめて普通ではない男の子だった。
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記事一覧

第22章 再びふくろう便 9

「ほら!」ハーマイオニーが勝ち誇ったように言った。「ね!ブラックからだって言った通りでし…

たろ
3か月前

第22章 再びふくろう便 8

翌朝、ホグワーツ特急がホームから出発した。ハーマイオニーがハリーとロンに驚くべきニュース…

たろ
3か月前

第22章 再びふくろう便 7

「シリウスが、昨夜、あの者たちがどんなふうにして『動物もどき』になったか、すべて話してく…

たろ
3か月前

第22章 再びふくろう便 6

「どうしたね?そんなに浮かない顔をして」ダンブルドアが静かにいった。「昨夜のあとじゃ。自…

たろ
3か月前

第22章 再びふくろう便 5

「いいや。わたしが君たちの命を救おうとしていたのだと、ダンブルドア先生がファッジを納得さ…

たろ
3か月前

第22章 再びふくろう便 4

ハリー、ロン、ハーマイオニーは翌日の昼には退院したが、そのとき城にはほとんど誰もいなかっ…

たろ
3か月前

第22章 再びふくろう便 3

ファッジ、スネイプ、ダンブルドアがつかつかと中に入ってきた。 ダンブルドアだけが涼しい顔だ。むしろかなりたのしんでいるようにさえ見えた。 ファッジは怒っているようだった。スネイプの方は逆上していた。 「白状しろ、ポッター!」スネイプが吼えた。「いったい何をした?」 「スネイプ先生!」マダム・ポンフリーが金切り声を上げた。「場所をわきまえていただかないと!」 「スネイプ、まあ、無茶を言うな」ファッジだ。「ドアには鍵がかかっていた。いま見た通り__」 「こいつがヤツの逃亡に手を

第22章 再びふくろう便 2

二人は病棟に続く廊下の端に辿り着いた。 「オッケーよ__ダンブルドアの声がきこえるわ」ハ…

たろ
3か月前

第22章 再びふくろう便 1

「ハリー!」ハーマイオニーが時計を見ながらハリーの袖を引っぱった。 「誰にも見つからずに…

たろ
3か月前

第21章 ハーマイオニーの秘密 13

二人は空行く雲が湖に映るさまを見ながら、ひたすら待った。周りの茂みが夜風にサヤサヤと囁き…

たろ
3か月前

第21章 ハーマイオニーの秘密 13

だんだん湖が近づいてきた。しかし、誰もいる気配がない。 むこう岸に、小さな銀色の光が見え…

たろ
3か月前

第21章 ハーマイオニーの秘密 12

「ルーピンがいよいよだわ」ハーマイオニーが囁いた。「変身している__」 「ハーマイオニー…

たろ
3か月前

第21章 ハーマイオニーの秘密 11

「どんな人だったか見たの?」ハーマイオニーは興味津々で聞いた。「先生の一人みたいだった?…

たろ
3か月前

第21章 ハーマイオニーの秘密 10

「ルーピンが来た!」ハリーが言った。もう一人誰かの姿が石段を下り、「柳」に向かって走ってくる。 ハリーは空を見上げた。雲が完全に月を覆っている。 ルーピンが折れた枝を拾って、木の幹のコブを突つくのが見えた。 木は暴れるのをやめ、ルーピンもまた木の根元の穴へと消えた。 「ルーピンが『マント』を拾ってくれてたらなぁ。そこに置きっぱなしになってるのに……」 ハリーはそう言うと、ハーマイオニーの方に向き直った。 「もし、いま僕が急いで走っていってマントを取ってくれば、スネイプはマン