第17章 四人の代表選手 5
急に目の前に「太った婦人」が現れて、ハリーはびっくりした。
自分の足が体をどこに運んでいるのか、ほとんど気づかなかった。
額の中の婦人が一人ではなかったのにも驚かされた。
ほかの代表選手と一緒だったあの部屋で、サッと隣の額に入り込んだあのシワシワ魔女が、いまは「太った婦人」のそばにちゃっかり腰を落ち着けていた。
七つもの階段に沿ってかけられている、絵という絵の中を疾走して、ハリーより先にここに着いたに違いない。
「シワシワ魔女」も「太った婦人」も、興味津々でハリーを見下ろして