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私の読書日記

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たぬき画伯の読書日記や積読日記を見つけやすいようにまとめました。ジャンルは結構なんでも読みます。
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夏だし、怪談だっ 読書日記「迷家奇譚」川奈まり子(著)晶文社

夏だし、怪談だっ 読書日記「迷家奇譚」川奈まり子(著)晶文社

「迷家奇譚」
川奈まり子(著)/晶文社

夏といえばホラーでしょっ、というか、実話怪談を一時期狂ったように読んでいた。最初は「怖さ」を求める気持ちがあり、実際読んで怖いと思っていたが(特に白黒の写真なんか不意打ちで現れたときなんか怖かった)、しばらくすると「無」で読めるようになった。
研ぎ澄まされた「無」のなかで、時折、「あ、この人いいな」という調子が合う人がいる。それが彼女の著書だった。

その

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昭和体験inサマー 読書日記「断髪女中 獅子文六短篇集 モダンガール篇」山崎まどか(編)ちくま文庫

昭和体験inサマー 読書日記「断髪女中 獅子文六短篇集 モダンガール篇」山崎まどか(編)ちくま文庫

こんにちは、たぬき画伯です。週に一度程度、漫画と文で読書日記を描いています。ネタバレはないように描いているけど、気になる人は気をつけてね。

今週の私の読書日記はこちら。
昭和充するためにおすすめな短篇集、

「断髪女中 獅子文六短篇集 モダンガール篇」
獅子文六(著)/山崎まどか(編) ちくま文庫

蚊取り線香の匂い、田舎のおばあちゃんち、テレビで放送される終戦特集や夏の怪談。時代は令和、新しい

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「うまい」には理由があった! 読書日記「日本の品種はすごい」(中公新書)

「うまい」には理由があった! 読書日記「日本の品種はすごい」(中公新書)

読書好きなので、読んだ本の感想を漫画と文でかきます。また、本人があまり気にしないたちなので意図せず【ネタバレ】をしてしまうかも。

今回読んだ本は…

日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語
 竹下大学(著) 中公新書

大学生の頃からお世話になっている中公新書。

今年の4月下旬ごろ、面白くて一気に読んでしまった。あまり長くない上に、やさしい文体で書かれていて、読みやすい。普段、意識せず食

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各国怪談シリーズ 積ん読日記「ラテン・アメリカ怪談集」

各国怪談シリーズ 積ん読日記「ラテン・アメリカ怪談集」

本日は積ん読なので、ネタバレの心配なし(と思う)

気がつくと溜まっていく--積ん読。

・ラテンアメリカ怪談集/ボルヘス他(著)、木村榮一他(訳) 河出文庫

すごく楽しみにしているシリーズ。怪談だけど、夏だけではなく、秋や冬にも合いそう。寒さが目立つ時期、暖かいコーヒーを飲みながら読みたいとも思うので、大切にとっておいている。
メキシコ旅行は中止になったけど、せめて本の中では南米を楽しみたい。

土着の神の不穏さ 読書日記「チャックモール(アウラ・純な魂 フエンテス短編集)」岩波文庫

土着の神の不穏さ 読書日記「チャックモール(アウラ・純な魂 フエンテス短編集)」岩波文庫

・読書好きなので、読んだ本の感想も書きます。また、本人があまり気にしないたちなので意図せず【ネタバレ】をしてしまうかも。

・アウラ・純な魂 フエンテス短編集/カルロス・フエンテス(著)/木村榮一(訳)の中の一編 岩波文庫

【読了後のメモ】

・私の好きな短編。大学生の頃、大学の図書館で借りて読んだ。社会人になってから、どうしても再び読みたくなって購入。

・土着の神々の不穏さ、不気味さがたまら

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デジタル革命を起こした協同 読書日記「イノベーターズ」

デジタル革命を起こした協同 読書日記「イノベーターズ」

・読書好きなので、読んだ本の感想も書きます。また、本人があまり気にしないたちなので意図せず【ネタバレ】をしてしまうかも。

・「イノベーターズⅠ・Ⅱ」ウォルター・アイザックソン(著)/井口耕二(訳) 講談社

【読了後のメモ】

・読んでいたのは2020年1月下旬から2月上旬。

・著者はスティーブ・ジョブズの伝記を書いており、ジョブズへの愛が「イノベーターズ」にも滲みでている。