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あなたの理想の仕事とは?「きみの仕事編」

こんにちは!探究学舎のホッシーです。

現在三鷹校舎で行われている中高生向けのリアル授業の様子をお届けする授業レポート第四弾!

今回は「きみの仕事編」の様子をお届けします!

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中高生授業は、毎週水曜〜土曜の19時から三鷹校舎で開催中で、2ヶ月で1テーマを扱う形式(1テーマは合計8回で完結)です。

その他の授業レポートはこちらのマガジンをご覧ください!


授業内容

「きみの仕事編」って、なんだか変わったタイトルですよね。

この授業のコンセプト。

それは、以下のような答えのない問いに対して、自分なりの答えを出すことです。

きみの仕事編のメインの問い

自分は何のために働くのか?どんな風に働きたいか?こうした問いに答えを出し、自分なりの仕事観を作っていく授業だからこそ「きみの仕事編」というタイトルなのです。

今の日本においては、就職活動などのタイミングで、世の中の仕事について調べたりすることが多いと思います。しかし中高生年代では、世の中にある様々な職業について知る機会は中々ありません。(一概には言えませんが)

しかし探究学舎では、この授業を小学生と中高生に届けています。世の中にある様々な職業について学びながら、その職業に就いている人のインタビューも聴きながら、自分なりの仕事観を作っていきます。

授業に登場する素敵な大人たち

インタビュー以外にも、様々な切り口から仕事について考えていきます。例えば、人類が辿ってきた労働の歴史、人生で必要なお金の現実など、目を背けたくなるような事実とも向き合います。

人類の労働の歴史
生きていくために必要なお金の現実。。

第1章では、生きていくために必要なお金を実際に計算し、自分なりのライフプランを作るアクティビィティを実施。

結婚するかしないか、家は購入か賃貸か、子どもの学校は私立かどうかなどなど、人生設計によって必要なお金は変わります。

記事をご覧の皆さんも、例えば上記のようなサイトを使うと、生涯で必要なお金が算出できます。

実際に必要なお金を計算した生徒たちからは、様々な意見に加え、悲鳴と戦慄が時折聞こえてきました。。

生徒A「おい嘘だろ。このライフプランだと俺結婚できねぇよ!!」
生徒B「子どもは絶対私立!!私立!!」
生徒C「私は旅行とかの消費も抑えて堅実に生きよう。。」
生徒D「いや、俺は豪快に稼いで豪快に使う!!」
生徒E「お金が安定して入る大企業に私は入りたい。」

生徒たちのコメント例

お金という切り口から、生徒の多種多様な人生観、仕事観が滲み出てくるのが大変印象的でした。

実際に現実に向き合い、ライフプランを作ったことで、その後実施したアンケートも意見が大いに割れました。特にどこに住むか、子どもを私立に入れるかどうかのアンケートは大激論となりました。

どこに住みたいかのアンケート
子どもが通う学校についてのアンケート

きみの仕事編では、こうしたお金の現実などについてもしっかり扱います。様々な職業の平均生涯獲得賃金などもしっかりと知った上で、仕事観を作っていきます。

ここまで聞いて、何だか夢がないような感覚になっていませんか。確かに生きていくためにお金は大事だけど、それが仕事を選ぶ上で全ての判断基準になるのでしょうか。生徒たちのお金についての議論は白熱していました。

そうは言ってもやはりお金は大事?

他にも激論となったのが、好きなことを仕事にするかどうかという問いについてのディベート。

好きなことを仕事にすべきだ!という子もいれば、現実をしっかり見て堅実に生きたいという子もいます。お金があれば、好きなことを実現できるからやはりお金を稼ぎたい!と主張していた子もいます。

記事をご覧の皆さんはどのように考えますか?

激論を生んだ問い

中高生たちは理想と現実を両方眺め、時折モヤモヤしつつ、他の生徒と意見を交わし、議論し、自分なりの仕事観について考えていきます。

大人たちの仕事観

こうしたモヤモヤに答えを出すヒントをくれるのが、自分なりの仕事観を見つけ、それを実現していった大人たち。

それぞれのライフヒストリーをインタビュー形式で辿りながら、十人十色の考え方に生徒たちは触れていきます。

インタビューの様子

好きなことを仕事にしている人、新しい職業を作り出した人、家業を継いだ人、複数の仕事を同時にこなしている人など、働き方は人それぞれ。仕事観も人それぞれです。

様々な働き方、職業の大人たち

そうした大人たちのインタビューを聞き、感じたことをシェアする中で、徐々に生徒たちの仕事観に変化が見られました。

例えば、当初なりたい職業の生涯獲得賃金が、自分のライフプランに対して十分な額ではないと悩んでいた子がいました。

その子は、複数の仕事をかけ持っている人に勇気づけられ、いくつかの仕事にチャレンジしてみようと考えていると教えてくれました。

複数の仕事を掛け持つ人も

他にも、最初は好きなことを仕事にしたいと考えていた子が、一番好きなことは趣味にして、二番目に好きなことを仕事にしたいと考え始めたり。

仕事観には絶対的な答えがありません。自分の納得する答えがあるだけだと思います。

だからこそ、様々な視点で仕事について眺めながら、自分だけの答えを導き出していく。それがこの授業の特徴です。

仕事観を学ぶ秘密兵器

授業の時間だけではなく、授業外で仕事観について考える機会も設けています。そのための秘密兵器がこちら!

仕事の対価の円グラフ

このグラフは、仕事を通して得られる対価についての円グラフ。これを使って様々な大人にインタビューをし、グラフを埋めてもらうことで、それぞれの人が、仕事のどの部分に対して価値を置いているのかが見えてきます。

お金100%の場合

例えば、仕事の対価は全てお金だ!という場合はこのような円グラフとなります。

お金50% 役に立つ50%

他にも、お金はもちろん大事だけど、人の役に立つことにも同様に価値を置いている人のグラフはこのような形になります。

インタビューに登場した人たちの円グラフ

授業に登場した皆さんの円グラフも人それぞれ。中には独創的な対価を書いている方もいました。数多くの円グラフに触れた上で、生徒たちは感じたことをお互いにシェアし、自分の円グラフを書いていきます。

また、仕事の対価の円グラフを使いながら、知り合いの人や親御さん、学校の先生たちにインタビューを行う生徒もいました。記事をご覧の皆さんも、もしよろしければ一度グラフを書いてみてください。

授業では、これ以外にも様々な内容を扱いますが、仕事の探究は授業だけでは完結しません。自分なりの仕事観を見つけるのは大変難しいですし、人によっては一生かけて考えていくような問いです。

だからこそ、この授業が自分なりの仕事観を作り出すためのきっかけになってくれれば嬉しいなと思いますし、今後の人生を通して、考え続け、問い続け、自分なりの仕事観を導き出していって欲しいなと思います。

中高生たちの仕事探究

その後、授業を受けた生徒たちの中には、独自で仕事についての探究を深める人も。自分たちで企業にアポを取り、仕事観のインタビューを行ったり、仕事についての調査をまとめた動画を作成したりしていました。

最後に、その研究成果をまとめた記事を以下に紹介します!

こちらの生徒たちは、自分たちのインタビューを記事にし、探究学舎のnoteで連載をしてくれました。

実際の大人の話を聞き、自分の足で情報を集め、考えの異なるメンバー同士で意見を交わし合ってまとめた記事は、一見の価値ありです!ぜひ一度ご覧ください!!

今回のレポートで紹介した内容は授業のほんの一部ですが、他にも様々な工夫を散りばめた授業となっております!今後もこうした記事を執筆していきますので、ぜひご覧ください!

マンガで学ぶ仕事編

「きみの仕事編」の授業内容をより深く体験してもらえるよう、今回特別に第1章の授業内容をマンガでご紹介します!

このマンガを描いてくれたのは、なんと探究学舎の中高生クラスの卒業生!生徒がスタッフとして活躍していってくれる例は他にもあり、今後生徒たちと働けたりすることもとても楽しみだなと思っています。

ぜひ一度ご覧ください!

お知らせ

そして最後に、三鷹校舎で6月から始まる最新コンテンツのお知らせです!

最新コンテンツは微生物編!

中学校で登場する生物の分野とも繋がる授業で、私たちの目に見えない微生物の世界を通して、生命の神秘や自然の叡智に迫る最新作です。

現在絶賛募集中ですので、以下の詳細ページもぜひご覧ください!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

(ライター:ホッシー)


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