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since 2009福岡県の田川から発信、ナンセンスzine「#炭坑夫の寝言 」や田川…

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since 2009福岡県の田川から発信、ナンセンスzine「#炭坑夫の寝言 」や田川を独自の視点で紹介するフリーペーパー「#ネゴトヤ新聞 」の発行。2020年1月には、発行のその先の広がりを意識したローカルメディア「#ネゴトヤの部屋 」を発行。

記事一覧

ありふれた川の河口で釣りをしている時に出会ったありふれた老人の特別な物語

7月の終わりの午前1時頃、福岡県宗像市にある川の河口で釣りをしていたら、ボロボロの自転車に乗ったホームレスのような老人から声を掛けられた。 「釣れよりますか?」…

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僕の祖母の特別で羨ましいビジネスの話

祖母から50年前のビジネスの話を聞いた。 祖母は編み物教室の先生をしていた。僕は、生まれた時から、その編み物教室に通っている生徒のおばちゃん達に、とても可愛がっ…

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ありふれた地方に住む、ありふれた若者とその家族の特別な物語。

「どこぞの、あの子が、今度、何かするらしいよ」「誰っち、あそこの息子かい?」「そうそう、今、福岡の大学に行きようあっちよ」「おお、そうなん、もう、そんな歳かね?…

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宿場町、お金が落ちていた道、遊郭、ありふれた地方の特別な道たち

ありふれた地方のありふれた生活に、道はある。 「日常を送る場所」「仕事をする場所」「遊ぶ場所」を人が行き来するため、道ができる。 道は名付けられる。「国道3号線…

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立ち止まらない、自分に正直であることをやめない、ありふれた地方に住む陶芸家の話

地方に暮らす人達は、ありふれた生活を送っている。 朝、車でありふれた職場に行く。 お昼には、ありふれたうどん屋さんで、ありふれた定食を食べる。 夕方になれば、車…

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ありふれた地方の特別な物語を伝えるために

こんにちは、炭坑夫の寝言のライターをしているタカキです。今日から、ありふれた地方の特別な物語を伝えるため、この炭坑夫の寝言noteを運営していこうと思っています。 …

炭坑夫の寝言・ネゴトヤ新聞note始動

初めまして。福岡県田川市でフリーペーパーを作成している「炭坑夫の寝言」というチームのライターをしているタカキと申します。活動の中心はフリーペーパーの発行なのです…

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ありふれた川の河口で釣りをしている時に出会ったありふれた老人の特別な物語

ありふれた川の河口で釣りをしている時に出会ったありふれた老人の特別な物語

7月の終わりの午前1時頃、福岡県宗像市にある川の河口で釣りをしていたら、ボロボロの自転車に乗ったホームレスのような老人から声を掛けられた。

「釣れよりますか?」

30センチくらいのセイゴ(スズキの幼魚)が釣れていたが、それを伝えると、話が長引いて、釣りをする時間が奪われてしまうかもしれないので、

「釣れませんねー」

と答えた。しかし、老人は自転車を降り、僕の近くに来て「こないだは、40セン

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僕の祖母の特別で羨ましいビジネスの話

僕の祖母の特別で羨ましいビジネスの話

祖母から50年前のビジネスの話を聞いた。

祖母は編み物教室の先生をしていた。僕は、生まれた時から、その編み物教室に通っている生徒のおばちゃん達に、とても可愛がってもらっていた。

祖母は、編み物を教え、生徒さん達から月謝をもらうことを生業としていた、と僕は思っていた。

しかし、今日、祖母と話をしていると、どうやら、その教室を使ったビジネスでバリバリ稼いでいたことがわかった。

1970年代のは

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ありふれた地方に住む、ありふれた若者とその家族の特別な物語。

ありふれた地方に住む、ありふれた若者とその家族の特別な物語。

「どこぞの、あの子が、今度、何かするらしいよ」「誰っち、あそこの息子かい?」「そうそう、今、福岡の大学に行きようあっちよ」「おお、そうなん、もう、そんな歳かね?」「もう、今年卒業じゃないんかね」

田舎まちでは、特定の人物を話題にするとき、このように話が始まる。

「母里(ぼり)の大ちゃん、今、作品を制作しよって、あそこで展覧会しようらしいよ」「大ちゃん、母里さんの息子の?」「そうそう。今、九産大

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宿場町、お金が落ちていた道、遊郭、ありふれた地方の特別な道たち

宿場町、お金が落ちていた道、遊郭、ありふれた地方の特別な道たち

ありふれた地方のありふれた生活に、道はある。

「日常を送る場所」「仕事をする場所」「遊ぶ場所」を人が行き来するため、道ができる。

道は名付けられる。「国道3号線」や「環八」など、道が作られた時、情報整理するため名付けられることがほとんどだが「何故、こんな名前がついているのか?」と気になる道がある。

「スペイン坂」「渡辺通り」など、インターネットで調べれば、由来がすぐに分かる道がほとんどだが、

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立ち止まらない、自分に正直であることをやめない、ありふれた地方に住む陶芸家の話

立ち止まらない、自分に正直であることをやめない、ありふれた地方に住む陶芸家の話

地方に暮らす人達は、ありふれた生活を送っている。

朝、車でありふれた職場に行く。

お昼には、ありふれたうどん屋さんで、ありふれた定食を食べる。

夕方になれば、車に乗り、ありふれた風景を眺めながら帰宅する。

しかし、それぞれに目を向ければ、決してありふれていない、特別な人生が見えてくる。

ある人は、生まれたばかりの赤ん坊に会うために帰宅するかもしれない。また、ある人は、家に帰ってもなかなか

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ありふれた地方の特別な物語を伝えるために

ありふれた地方の特別な物語を伝えるために

こんにちは、炭坑夫の寝言のライターをしているタカキです。今日から、ありふれた地方の特別な物語を伝えるため、この炭坑夫の寝言noteを運営していこうと思っています。

炭坑夫の寝言noteでは今後、福岡県にある筑豊地方に関わる人や場所やモノやコトを紹介していきます。ありふれた地方の特別な物語です。

僕は、誰しもに特別な場所があり、特別な物語があると思っています。そして、その特別な物語には、特別な価

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炭坑夫の寝言・ネゴトヤ新聞note始動

炭坑夫の寝言・ネゴトヤ新聞note始動

初めまして。福岡県田川市でフリーペーパーを作成している「炭坑夫の寝言」というチームのライターをしているタカキと申します。活動の中心はフリーペーパーの発行なのですが、色々と思うところがあり、noteを始めました。よろしくお願いします。

と言いますのも、炭坑夫の寝言が発行するフリーペーパーは福岡県田川市にあるアートスペースやカフェを中心に置いてもらっているので、とてもローカルかつ、情報が行き届く範囲

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