tank(佐古田宗幸)

2012年に京都⇒富山県の南砺市城端(なんとしじょうはな)という土地へ移住。紆余曲折経…

tank(佐古田宗幸)

2012年に京都⇒富山県の南砺市城端(なんとしじょうはな)という土地へ移住。紆余曲折経ながら、地域とコンテンツと観光をつなぐお仕事に日々向き合っています。コンテンツについては書けないことも多いですが、地域でのイベントや商品開発などのノウハウや失敗談は共有していこうと思います。

最近の記事

新しい生活様式によって、これから当たり前になる(なってほしい)地方での働き方を考える【後編】

先日アップした記事、そこそこ反響があり嬉しいです。都市部ではテレワークが一般的になりつつあるので、少し今更感はあるかと思いますが、昨日紹介したように地方ではまだまだ進んでいません。私たちの会社では期限を設けずにテレワーク体制へと移行することになりましたが、新聞を読むと県庁などは緊急事態宣言解除後に通常勤務に戻ったそうです。やはり地方ではテレワークは「特別な勤務形態」であり、定着は難しいのでしょうか? 仕事と休暇の切り分けは可能なのか?前編では、社会動向を扱ったネット記事など

    • 新しい生活様式によって、これから当たり前になる(なってほしい)地方での働き方を考える【前編】

      富山県でも緊急事態宣言が解除され、大型連休の時のような厳戒態勢からは少し緩んだ感じがします。しかし私の住む南砺市では、解除間際に立て続けに4人の方の感染がわかり、市役所でも月末まではいろいろな自粛が継続されることになりました。高齢者の多い土地なので、やむを得ないと思います。 今日NHKでこんなニュースを目にしました。 なるほど、震災の直後の状況と似ていますね。ただあの時は、原発からの放射能のリスクを感じた人たち、大都市という消費・生産システム自体に違和感や限界を覚えた人たち

      • アニメと地域のコラボ商品の橋渡し役として

        二日続けての投稿です。今回は本業の方の宣伝というか、このnoteで当初書いていこうと思っていた、地域とコンテンツをつなぐお仕事のことです。 本日正午から、私の経営する『桜クリエショップ』の通販ページで、アニメ「true tears」と富山のコラボ商品(Tシャツ・手ぬぐい)の予約受付を開始しました。製造販売は富山県内のオリジナルTシャツや学生服を手がけられる会社さん、商品企画とプロデュースを私の会社で行いました。途中いろいろと苦労もあったので、やっとお披露目することができてホッ

        • 安堵と嘆息の入り交じる日常

          前回の投稿から1ヶ月あまりが経ちました。とても長かった、というよりも、毎日世の中が自分に関係するところでリアルタイムに激しく変化し動いていく、という初めての体験をしたので、もうお腹いっぱいというのが正直な心情です。スマホの写真を見返してみるといろいろ撮影していたので、今日は写真で振り返ってみたいと思います。 妻が初めての出産を控え、和歌山県にある実家に里帰りしたのが3/20過ぎ。自粛ムードが緩み始めていたあの三連休ですね。妻が出産予定の病院での検診がすでに決まっていたので、

        新しい生活様式によって、これから当たり前になる(なってほしい)地方での働き方を考える【後編】

          大丈夫だぁ、と再び言える時のために

          一ヶ月ぶりのnote投稿です。今日は平日休みなのでこんな時間に書いています。 前回も「コロナウイルスの自粛ムードが~」とか気楽なことを言っていましたが、それから一ヶ月で世界中にあっという間に感染が拡がり、日本でも東京で外出自粛が呼びかけられるなど、いよいよ他人事では済まない状況になってきました。私の住む南砺市内でも、いつもよりかなり早く桜の花がほころび始めていますが、気がつけば花を見上げる余裕はなくなり、足元ばかり気になるようになっています。 先ほどニュース速報が出ました

          大丈夫だぁ、と再び言える時のために

          読書録2020.02

          いやはや、コロナウイルスのおかげで何とも気が滅入る毎日です。 買い占めやらいっせい休校やら、いつもとは違ういろいろなことが同時多発的に起きて、その情報に呑みこまれていく感覚は、9年前の東日本大震災の時を思い出します。あの時は京都にいて、悲惨な映像に心が押しつぶされそうになる一方で、どこか遠いところの出来事のように捉えていた自分もいました。今回はそれがいつ身近で起こってもおかしくない状況です。しかもその解決のメドすら現段階では立っていません。こういうときの経験値がない(ほとんど

          石川由衣 UTA-KATA Vol.01~夜明けの吟遊詩人~ 京都公演に行ってきました。

          先週は東京へ出張し、今週は京都におります。 冬になるといつも、雪ばかりの富山を離れ、晴れた太平洋側へ出たくなりますが、今年の富山にはほとんど雪がありません。いつもほどありがたみはありませんが、快適な太平洋側で過ごしております。 京都へやってきた理由は、帰省ではなくイベントに参加するためです。折しも新型コロナウイルスが流行の兆しを見せ始め、大規模イベントの中止の報もチラホラと聞こえてきていたので、少し心配していましたが無事開催の運びとなりました。 『石川由衣 UTA-KAT

          石川由衣 UTA-KATA Vol.01~夜明けの吟遊詩人~ 京都公演に行ってきました。

          読書録2019.12-2020.01(最近本を積むよりも読むペースが速くなってきたので)

          最近本を読むペースが、自分でも少し驚くほど速くなってきました。いわゆる「速読」の能力は身につけてはいないので(特に身につけるつもりもない)、単純に読む機会が多くなって「本に慣れてきた」と言うのが正しいでしょうか。齢41にして人生で一番本を読む時期に突入しています。 ただ一冊一冊、自分で選んで買った本ばかりなので、読み散らかして終わりにはしたくありません。前からnoteでちょこちょこ本の感想などを書いていましたが、一冊の本について深掘りした感想をまとめる時間も能力もないので、割

          読書録2019.12-2020.01(最近本を積むよりも読むペースが速くなってきたので)

          年末年始の帰省旅行で考えたこと

          皆様、本年もよろしくお願いいたします。 年末年始は完全に休みモードに入っていたのと、そのあとに溜まった仕事に追われて、「週に一度」と言っていた更新もこのタイミングになってしまいました。 年末、どうにか仕事を納め、自家用車で北陸道を西へと走ります。今年は異常なほどの暖冬で、おととしの冬にはクルマが何日も閉じ込められた富山・石川県境、石川・福井県境も晴れ渡っていました。帰省にはちょうどよかったんですが。 奥さんが一足早く実家の和歌山県へ帰省していたので、後を追います。途中、京

          年末年始の帰省旅行で考えたこと

          自分を客観的に見ることを忘れずに

          気がつけば大晦日です。後ろで紅白歌合戦の歌声が鳴り響いています。 毎年いろいろ言われる番組ですが、これだけのパフォーマーを生で 一同に稼働するのはNHKならでは、スゴいことだなあと思います。 演出が年々クサくなっているので音声だけでじゅうぶんですが(笑) 今月は月頭に一本しか投稿できていませんので、 年を越えるまでになんとか年の締めの投稿をできればと思います。 果たして間に合うでしょうか(ただいま22時前です)。 今年は自分にとって経営者一年目の節目の年となりました。 「

          自分を客観的に見ることを忘れずに

          地域コンテンツを更新し続けていくこと

          会社で管理している施設で、土日続けてのイベント(マルシェ)が行われました。今回は企画、実務ともスタッフに任せて、別事業の対応や企画などに専念しました。10月、11月、12月と3か月続いた怒濤のイベント期間で、今年入ったばかりのスタッフたちも一回り大きくなった気がします。よかった。 私の住む南砺市ではこれから本格的な雪の季節に入るため、これから春までイベントはお休みです。今年実現した事業の振り返りと改善点の洗い出し、来年度の計画作成など、冬の間も実務は山盛りです。でも経営者の

          地域コンテンツを更新し続けていくこと

          地方で文化イベントをやり続ける「意地」

          金土と出張に行っていて、本日は代休です。片道5時間以上の鉄道の旅はさすがにこたえる歳になりました。JR全線完乗した頃は1日12時間くらい乗り続けてもまったく苦にならなかったんですが。 代休、と言っても、経営者には有給休暇も夏休みも休日出勤の概念もありませんので、自分でペース配分しながら休むようにしています。ここ5年くらい、本当にゆっくり休めるのは年末年始くらいになりました。富山はそろそろ雪が降りそうなので冬眠したいです(笑) 10月までにそれまでのインプット分を使い果たした

          地方で文化イベントをやり続ける「意地」

          辻山良雄「本屋、はじめました」を読んで

          今週は忘れずに更新できそうです。 イベントが終わってひと段落、会社の次のことを考えるタイミングなので、務めていろいろインプットするようにしています。 今日は先日紀伊國屋書店富山店に行ったときに、「小出版フェア」的なものが開催されていて、たまたま見つけて買い求めた一冊「本屋、はじめました」について書きたいと思います。書店チェーンで経験を積まれ、2016年に東京・荻窪で新刊書店を開業された辻山良雄さんの本です。帯に、前に著書を読んでいた京都・誠光堂店主の堀部さん(元恵文社一乗寺

          辻山良雄「本屋、はじめました」を読んで

          疲れたときは旅に出る

          10月26日(土)、11月2日(土)と二週連続のイベントが終わりました。 久しぶりに夜10時くらいまでの仕事が続いたので、noteは書けませんでした。やはりというかなんというか、「忙しい」「疲れた」をりゆうにする自分は、物書きには向いてないなあと思います。これからも週一を目標にユルく続けていきたいと思います。 イベント翌日は、休みをもらって富山市内へフラリと出かけてきました。博士論文の執筆が佳境にさしかかっている奥さんが、大学院のある北海道へ行くことになったので、朝に富山空

          疲れたときは旅に出る

          平田オリザ「下り坂をそろそろと下る」を読んで

          一週間があっという間でした。人間は年を取るにつれ時間の体感速度が速くなっているとかなんとか言いますが、まさしくそれを地で行く感じの日々です。同時に加齢と共に、物事の処理速度や集中力の持続といった大切な能力は衰えていることも感じているので、最近は少し自分に優しくなりました。イベント前などは昔はとりつかれたように遅くまで仕事をしていましたが、最近はしんどくなるとさっさと帰ります。「明日できることはまた明日頑張ればいいや」なんて昔の自分なら絶対出てこない言葉だったんですが。 今日

          平田オリザ「下り坂をそろそろと下る」を読んで

          大型台風が残していった教訓

          一週間はあっという間ですね。 今週も何かヌルいネタを・・・と思っていたら、大型台風が日本列島を直撃してしまいました。被災された皆様、お見舞い申し上げます。かくいう私もいろいろと影響を受けました。 記事を書いているこの三連休、本当は埼玉の大宮にいるはずでした。私、『間野山研究学会』という団体の事務局長を務めておりまして、昨年の4月から南砺市でいろいろと活動しています。今回研究会を初めて域外開催するということで意気込んでおりましたが、関東各地や遠く九州、北海道からの参加者が会場

          大型台風が残していった教訓