KENJI UEDA

インスタ kenji_ueda0621

KENJI UEDA

インスタ kenji_ueda0621

最近の記事

虎の血~脈々と生き続けるか?鬱血して先細り、途絶えていくのか?

noteには随分と投稿していなかった気がする。 コロナ禍の中、環境が変わり、 人間関係が変わり、 自分も40代半ばにして体力・気力共に 相当衰えたと感じている。 ただ年齢や時間の経過のせいにするのは とても簡単な事であるのは 理解している。しかし今までは、 「もう少し・・」と思っていた思考回路が 今は「もういいか・・」 という諦念、バーンアウトのような状態で 日々過ごしている。 好きだった音楽や映像、本やスポーツへの 関心が薄れていき、 いつ人生の

    • 映画「花束みたいな恋をした」今頃考察してみた~中編、後編

      前回、主人公である「麦」と価値観の相違に よりすれ違いが生じた「絹」の関係性を、 今衰退していきつつある業界と陽の目を 見ない役者との関連を 織り交ぜながら考察してみた。 はな恋は麦と絹がカルチャー作品を通じて 惹かれ合う(設定) 麦の就職により会社で働くという 外的葛藤と成長しなければ社会に 取り残されるという内的葛藤が生じ、 話が(展開)されていく。 就職により麦はカルチャーへの態度が一変 している。 映画の脚本としては非常に分かり易い展開 ではある。俳優を続けたいな

      • 映画「花束みたいな恋をした」今頃考察してみた(前編)

        もう映画考察はやらないと思っていたのだが、 エンタメ業界の疲弊と一部の人間による まだ世間を知らない 売れない若手俳優の夢や希望、仲間と いうところに付け込んで やりがい搾取が続く事に警鐘を鳴らす為に 重い腰を上げて何回か観て、 考察してみた。 養成所やWSへ安易に通ったり、 SNSで簡単に繋がり、 何かコトを起こす前に今一度、 この時代だからこそ、頭と身体を鍛え、 ショートカットしない人生を送ってほしい。 自分みたいにならないよう、祈るのみである。 この文章を残す事でほん

        • ジブリ実験劇場「On Your Mark」を語ろう。

          2023年2月12日午前10時20分開演。 映画館はイオンシネマ シアタス調布。 28年ぶりに上映という事で若い世代はほぼ 知らない。 私の映画に関しての考察はこの映画で 最後だろう。 また、これからの映画業界の時代を担う 若い世代に向けた考察である点を最初に ご了承頂けたら幸いである。 さて。 10代、20代という年齢で映画に携わるとは どういう事か? そこをもう一度真剣によく考えて日々 生きて下さい。 映画に出たいという承認欲求や映画監督や プロデューサー、役者同

        虎の血~脈々と生き続けるか?鬱血して先細り、途絶えていくのか?

          接客業、コールセンターの経験がコーチングの指導に繋がった話。

          私は一般企業の経営企画室で人材育成を担当し、役者業は副業にしているが、経営企画室の 人材育成でコーチングを行う際、 接客業、コールセンターの経験が活きている。 因みに役者が大好きな演技ワークショップと いうものに一点の価値がないと 言い切れるのは、そこに来ている 役者、演技を教えるのが映画監督なのか プロデューサーなのか養成所か 知らないけれども、要はその人たちは 全員「まとも」「いい子」の集団だからである。 みんなでペライチの台本で仲良くシーンを 完成していくのが目的。

          接客業、コールセンターの経験がコーチングの指導に繋がった話。

          最近のエキストラ事情

          最近のエキストラ事情について詳しく 教えてもらえない役者がいるので記して おく。 昔はエキストラを登録して管轄する エキストラ事務所が複数あった。 今では無料オーディションサイト シネマプランナーズで時折募集を見かける。 テレビ局の製作会社はエキストラ事務所に 発注し、エキストラを募集する。 当時は一日中拘束でギャラが3.000円〜5.000円。 下手すれば無料もあったし、未払いもある。 時給にすれば200円とか300円なんだが、 当時はこれが成立していた。 理由は、

          最近のエキストラ事情

          映画監督・プロデューサーは芝居を「教えて」はいけない1

          映画・映像業界では昨年ハラスメント問題が 巻き起こった。 現在でも皆が納得できる着地点が見出せず、 被害者の負担は増えるばかりである。 なぜ、ハラスメント問題が今もまだ燻っているのか。 それは、映画・映像業界に憧れる若者 (映画に出たい、有名になりたい、 キャスティング権のある人と繋がりたい、 オーディションなどの情報が欲しい、お金が欲しい)を搾取する人間(養成所やワークショップを出ない と映画に出れない、情報が入らない、 映画を撮るのに人件費は安くしたい)が 今も変わらず

          映画監督・プロデューサーは芝居を「教えて」はいけない1

          2022年度映画興収TOP10をデータとして観る。

          2022年12月25日時点で日本国内における邦画、洋画の興行収入トップ10が発表された。 (※参照映画.com) 以下、邦画と洋画を合わせたトップ10をランキング にして掲載する。 1位 「ONE PIECE FILM RED」 187.8億円(12/25時点) 2位 「劇場版 呪術廻戦 0」 138億円 3位 「トップガン・マーベリック」135億円 4位 「すずめの戸締まり」100億円(12/25時点) 5位 「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」97.8億円 6位 「ジュラ

          2022年度映画興収TOP10をデータとして観る。

          コーチングとティーチングの違いについて

          役者という仕事は全くないが 今は一般企業のとある部署で勤務しており、 企業の人材育成に関する仕事を 色々と任されるようになった。 おこがましくも私には演技とスポーツという 分野でそれぞれ学び実践してきた経験がある。 その経験が今の仕事に結びついている。 それが、コーチングとティーチングです。 これはどちらも人材育成の方法という点では 同じだが、違うのが指導する人とされる人の 関係性である。 コーチ(coach)にはスポーツ、演技の指導員 のみならず、馬車という意味がある

          コーチングとティーチングの違いについて

          養成所やワークショップで教わらない話。

          これ、業界関係者の人々と仲良くしても 皆承認欲求の塊みたいな人間ばかりなので、 もっと広く世間を見ましょうよ、という話。 承認欲求とは、寂しいから構ってもらいたい、 話を聞いてもらいたい、映画の役が欲しい、 舞台に立ちたい、コスプレしたから見てほしい、 Twitterのいいねが欲しい、金が欲しい、 有名になりたい、映画監督と仲良くしたい、 とたくさんあります。老若男女問わずこの 欲求はある人はありますね。 これらは自分ではみっともないとは 多分分かっているんですが、 止め

          養成所やワークショップで教わらない話。

          映画製作の上で大切にすべき人とそうでない人

          私は2022年もたくさんの人に出会いました。 今回、映画製作会社設立という観点から、 会社運営で大切にすべき人とそうでない人、 キャストで大切にすべき人と特段そうでない人、 に分けて述べたいと思います。 まず、会社運営で大切にすべき人。これはピンチに陥った時でも傍にいてくれる人、ですね。 逃げずに手を差し伸べて一緒に解決方法を考えてくれる人になります。会社設立は凄く大変で、一人で やるのは非常に時間と労力を使います。会社経営で 必要なのはヒト・モノ・金・情報と書きました

          映画製作の上で大切にすべき人とそうでない人

          やっつけなきゃいけない相手がいる。

          来年は名前も変え、心機一転やりたいと思っています。 実は9月に「バーンアウトシンドローム」に陥り、体重も10KG増え、 体調を崩しておりました。 名前変更に関しては、別の事務所の圧力でもなんでもなく、姓名判断で 田中より母親の旧姓の「上田」の方が良かったため、変えました。 圧力なんて小物がすることなんで安心を。 映画製作会社に関しても改めてドライブをかけていきます。 とはいえ、来年はキックボクシングとランニングで身体を作り直し、 お芝居などはしない予定です。それより、ライ

          やっつけなきゃいけない相手がいる。

          Twitterで役者を募集する裏事情。

          Twitterでよく見かける「役者募集」の投稿。 いいねやリツイートしたら、募集の詳細送ります。 と言ってますが、あれに売れない役者がなんとか ホイホイみたいに集まるのを見てると絶望感と 「あー夢がないなぁ…」と感じます。 考えたら分かると思いますが、役者募集のツイートに 1.000件の「いいね」がついたら倍率が1/1.000に なります。それ突破できると考える時点で、 しんどいんじゃないですかね。 フォロワー数が万を超えてる人はチャンスが あるとは思いますが、それ以外は

          Twitterで役者を募集する裏事情。

          映画業界にいる器が小さい男の15の特徴

          話をしていて、「こいつめんどくさいな」「度量が小さいな」 と感じる人がいます。 多分人生何かしらトラウマを抱えているんだなといえます。 男はこじらせるとめんどくさいですね。指摘するのもパワー要りますし。 そんな器の小さい男15の特徴を挙げていきます。 1.SNSで影響力の大きい人(フォロワー数が多い・有名・ビジュアルが良い・関係者)とすぐ繋がろうとする。 2.自分の仕事のスタイルは絶対だと思っている。(営業は足で稼ぐ・時間を考えず電話してくる) 3.打合せ場所が混んで

          映画業界にいる器が小さい男の15の特徴

          映画の製作費が安すぎる=それでもすぐ関係者にギャラ払ってますアピールの方程式について

          この謎の方程式が件の自称ハリウッド俳優のお陰で 最近非常に増えています。 製作過程で カネの流れを明確にしないといけなくなりました。 ボランティアや手弁当という言葉がまかり通っていた 映画業界。それが通用しなくなった。 資金繰りの苦悩は、文化庁からの補助金やクラウドファンディングで賄おうとする。 税金で映画を創り、せっかくのクラファンで かき集めた作品製作費の多くは税金で 持っていかれる。 いや、非常に厳しい。 映画ビジネスは優先順位がまず作品のクオリティ。 だが、映

          映画の製作費が安すぎる=それでもすぐ関係者にギャラ払ってますアピールの方程式について

          家族、知人には映像製作の業界を薦めない訳1

          私は映画やドラマ、舞台などの業界に携わって今年で、24年目になります。 今年はコロナ禍、そして様々なトラブルに巻き込まれ、心身共に疲弊しました。 気づけば2022年も12月。 今年は最悪の年でした。自ら命を絶つ事を考えるのもしばしばあります。 ここでは、この業界にいた事で自ら泥沼に嵌り、 日本の映像製作業界、特に映画製作の仕事に焦点を 当てて、大切な家族、知人には敢えて「薦めない」 理由をいくつか挙げていきたいと 思います。 まずビジネスの観点から話を進めていきます。

          家族、知人には映像製作の業界を薦めない訳1