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虎の血~脈々と生き続けるか?鬱血して先細り、途絶えていくのか?

noteには随分と投稿していなかった気がする。

コロナ禍の中、環境が変わり、

人間関係が変わり、

自分も40代半ばにして体力・気力共に

相当衰えたと感じている。

ただ年齢や時間の経過のせいにするのは

とても簡単な事であるのは

理解している。しかし今までは、

「もう少し・・」と思っていた思考回路が

今は「もういいか・・」

という諦念、バーンアウトのような状態で

日々過ごしている。

好きだった音楽や映像、本やスポーツへの

関心が薄れていき、

いつ人生の終了を迎えるか?できるだけ

周りに迷惑をかけずに

この世と御免こうむりたいと願うようになった。

希死念慮があるわけではなく、

いかに綺麗にいなくなるかを日々考える。

このような考え方は実は非常に心が安定する

考え方であると自分では解釈している。

自分の散り際やいなくなり方だけを

考えればいいわけで、他者、つまり名前も

顔も知らない人、社会の事など何も考えなく

ていい、「無関心」の域に達する事が

できるからだ。

人は他者、モノに対して何かの欲求があるから

自ら生きづらくなると思う。

現在、どこのニュースを見ても、天災、カネ、

なんとかハラスメント、

加害、訴訟、と弁護士が儲かる話が

たくさん溢れている。そのような

ものに何が正しいか間違っているかは

当事者に申し訳ないがもう

こっちは疲れてしまった。

今の時代、下手に様々な人間関係に

首を突っ込んでいると自分もどこかの

ニュースに巻き込まれたり、巻き込んだり

する可能性があるわけで、そのような事を

起こさないようにするには

もうできるだけ人と関わりたくない、

モノづくりにおいても一人でできる

もので(料理・洗濯・掃除など)

完結しようと思うようになった。

夜道を一人で歩かないというのと

似たような考えだ。

最近は「歴史」。人間生きていれば

様々な歴史がある。

自分も昭和~平成~令和

(多分この先はないだろう)と生きてきて

未来について夢を語るより、

今まで生きてきた40何年間を振り返り、

それを記録として残しておく事を思いついた。

相変わらず前置きが長くなったが

最近読んだ本がこちら。


集英社 村瀬秀信著 「虎の血」

子どもの頃から応援しているプロ野球

阪神タイガースが2023年、38年ぶりに

日本一を成し遂げた。この本は、

人生のふとしたきっかけで

阪神タイガースという魑魅魍魎とした

チームの監督に高齢にして就任した

一老人の生き様を少ない資料や聞き取りを

頼りに何とかして歴史を紡いで

完成した本である。

昔なら、本の内容を嬉々として文章に

起こしたのであるが、残念ながらそこまでの

気力がない。

しかし、自分も過去を振り返り

大学ノート何ページくらいの

「終活ノート」を書いてもいいのではないか

と思った。

人は過去よりも今、未来へ目を向けよという

考えが多いかもしれない。

ただそれは心身ともに充実した人向けであって

無関心の人間が未来に目を向けたところで

絶望しかないとは思う。

歴史、本から学んだことと言えば、

「人は誰も助けてくれない」

という事の再確認、である。


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