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コーチングとティーチングの違いについて

役者という仕事は全くないが
今は一般企業のとある部署で勤務しており、
企業の人材育成に関する仕事を
色々と任されるようになった。

おこがましくも私には演技とスポーツという
分野でそれぞれ学び実践してきた経験がある。
その経験が今の仕事に結びついている。

それが、コーチングとティーチングです。

これはどちらも人材育成の方法という点では
同じだが、違うのが指導する人とされる人の
関係性である。
コーチ(coach)にはスポーツ、演技の指導員
のみならず、馬車という意味がある。
つまり人や物を目的地迄運ぶ。
演技に置き換えれば、役者が立てた目標
(オーディションの通過率を上げたい、
脚本読解力の向上、声と身体を鍛えたいなど)
まで一緒に導いていくこと。

よってコーチングは、指導する人が相手に
問いかけて相手の話を聞く事が出発点となる。
会話のコミュニケーションを通して、
相手が自ら能動的に考え、気付き、答えを出す。
納得し、行動する事で結果が伴う。

一方でティーチングは指導する人が持っている
技術、知識、経験などを相手に伝える。
会話のコミュニケーションは必要とせず、
それ以上の関係性は生じない。
私が養成所やワークショップなど行かなくても
よいと言っているのはこのティーチングで
運営されているものが多いし、事前にどのような
演技指導が行われているか分からないから。
そこに投資するのは危険だと考える。

ただ、コーチングとティーチングの違いを
知る事が今の仕事で役立つ事を考えたら、
悪くはなかった経験だと思います。

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