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ちょっとブレイク「春の土鍋」タンポポちらしのポタージュ


冬のバターナッツと春のタンポポがスープの中で出会ったら

冷暗な場所で冬のあいだ保存していた古参バターナッツかぼちゃと、庭の新人タンポポが出会う。春の新タマネギも仲介役で。出会いというものは、理想から現実の味にかわる瞬間だ。

「バターナッツのポタージュ」
Cocciorinoの土鍋(白)

かれこれ15年~16年くらい、山梨の個人農場に野菜の宅配をおねがいしている。彼らの有機農法(一部自然農法)野菜は、虫にも会えるし、東京に住むわたしたちに旬を報せてくれる。味も香りにもコクがあるのだ。新鮮なうちに食べないと、黄色く枯れる。水というライフラインを絶たれたのだから花も葉菜も枯れるのだなぁ。

根菜はそれとはまた違って、カボチャやジャガイモなどは、カビや発芽などを抑えられれば水分が抜けた2~3ヶ月後のほうがおいしくいただけるものもある。冒頭のバターナッツ(カボチャ)も同様だし、貯蔵されてしわしわになったジャガイモは、ねっとりコクがある。

ひるがえって、春は、皮も薄くハリのあるみずみずしい新ジャガが登場する。しわしわになったジャガイモと新ジャガの出会いも楽しみ。春の日、まぶしい新入学生、新社会人のみなさまとすれ違うたび、よき人生の先輩に出会えますようにと心の中でひとりごと。


バターナッツのスープのたんぽぽ添え

1.バターナッツは薄切りにして蒸す(または茹でる)。
2.新タマネギは薄切りにしてさっと茹でる。
2.①②(茹で汁も)とタンポポの花びら少々をミキサーにかける。
3.鍋にうつし、豆乳でのばしながら塩で味をととのえる。
4.あればナツメグを少々削る。

よく洗ったタンポポの花びらを添えて。
(写真は塩茹でしたグリーンピースも)
※ナツメグ「ハウス食品スパイスオブライフ」参照




2人展のおしらせ
我妻珠美 ・五十嵐貴子 うつわ展
「食を楽しむ」
2019.05.22(水)-28(火)
新宿高島屋 10F 暮らしの工芸






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