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#新聞記者
「空気」をおそれて会社をやめた私がみつけた、心にしたがう働きかた
携帯電話をお風呂の天井からぶら下げて、シャワーを浴びていた。
18年前、まだスマホが存在しなかった「ガラケー」の時代の話だ。
夜景のきれいな港町で、私は駆け出しの新聞記者として働いていた。
今の若い記者のひとが、どんなふうに働いているかはわからない。私が新人だったころ、私が働いていた場所では、深夜でも休日でも、電話がかかってきたら15分以内に身支度をして、事件や事故が起こった場所に向けて出発