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【読書ノート】『人生を変える!「コーチング脳」の作り方』

今回はこの本を読んでみました。

この本を読んだ目的

① チームメンバーのモチベーションやパフォーマンスをアップさせる方法を体得したい。
前職でマネージャーをしていた時、ある一人のスタッフとよい関係性を築くことができず、自分としても匙を投げてしまったことがありました。彼は元々は非常に献身的に仕事をしてくれていたのに、どこかのタイミングを境に仕事に対する意欲を失ってしまい、決められたこと以外にチャレンジすることがなくなってしまいました。結局彼も僕もその職場は退職し、今はお互い違う場所で働いていますし、今でも連絡が取れる関係ではありますが、彼ともう少しよい関係を築き、お互い気持ちよく前向きに仕事に取り組む余地はあったのではないか、と当時のことを振り返ることもしばしばあり、僕がコーチングを学びたいと思っている一番の要因になっています。

②今後の自分のキャリアに必要な知識を習得したい。
過去を振り返ってみて、大学生の時は学校の先生になりたいという思いをもったこともあったり、就職して仕事をしている中でも、スーパーバイザーとして企業のオーナーであったり、そこで働くスタッフの人達を支援して、意識変容や行動変容を促せた時に、自分の影響力を発揮できたという感覚を持つことがありました。それは同時に自分の願望を実現できたという思いでもありました。今後のキャリアを考えていく上で、今自分が一番取り組んでみたいと思えるテーマが、HRコンサルティングやコーチングであり、将来的にこの分野で何かできる人間になりたいと考えてこの本を手に取りました。

コーチングとは?

コーチングとは、ウェルビーング (幸福)の実現に向けて、その人が自立し、可能性を最大限に発揮できるよう成長していくことをサポートするものである。

この本でコーチングの基礎とされているのは、アドラー心理学です。
アドラー心理学では「万事認知次第」と考えます。認知(考え方)次第で、人間は生きやすくも、生きにくくもなります。それならば、「生きやすい」考え方を採用してはどうですか、と推奨するのがアドラー心理学における考え方です。

本当の目的に目を向ける

クライアントは、色々な理由でコーチングを受けるが、クライアントが持ち込むテーマが、必ずしもその人の「本当の目的」と一致しているかどうかは分からない。
例えば「転職したい」というテーマに対しては、「転職」という選択を検討する背後にあるものは何か(例えば人間関係がよくない)に意識を向け、本当に達成したい目的に気づき、そこに向けて支援を行うことがコーチングである。
コーチはクライアントが持ち込んだテーマの背後にあるものに意識を向けて、本当の目的を考えることが重要である。

コーチングのモデル

1 .GROWモデル
現実的な計画を立てるための4項目
①Goal(ゴール:具体的にどんな状態になることを目指すか)
②Reality(現状:今現在できていること。ゴールと現状のギャップ)
③Options(選択肢:ギャップを埋めるためにどんなやり方があるか)
④Will(意思決定:どのやり方を選択するか、何から始めるか)

2.基本モデル
コーチングの進め方の基本的なモデル
①問題にはこちらから深入りしない。
②よい状態で理想を引き出す。
③現実的なゴールと新しい行動を具体的に決めてもらう。
④新しい行動を取れるよう勇気づける。
⑤(必要なら)障害対策のプランを用意する。
基本モデルにおけるゴール設定は、SMARTが効果的。
・Specific(具体的にどんなことが起こるといいか)
・Measurable(数値で表せるものは)
・Achievable(どうやったら達成できるか)
・Relevant(達成した先の大きな目的は)
・Timed(いつまでにどうなることを目指すのか)

コーチングにおけるコーチのあり方

クライアントは「自己実現」する力をすでに備えている。コーチは、クライアントが「自己実現する力」を使えるような関わりをすればよい。
しかし、人間は周囲との関係性、周囲の価値観に「適応」することで「自己実現傾向」が失われていく。人間はある種の人間関係の中で、自己実現傾向を取り戻すことができるが、その条件となる人(つまりコーチ)は、
①無条件で受容する(何を言っても受け入れる)
②正確な共感(何がしたいのか、何が大切なのかなど、関心を向ける)
③自己一致(その人自身が自分の気持ちに正直に生きている)
である。
自己実現を支える上で、コーチが最初に取るべき態度は「傾聴」である。
そして、「傾聴」をさらに深めるために、「理解の確認」が必要である。

6種類の確認の質問
具体化「〜ていうのは?」「どういうこと?」「例えば?」
網羅「他には?」「全部言えた?」
目的「どうして?」「何のため?」
反芻「言ってみてどう?」
抽象化「つまり?」「まとめると?」
肯定化「〜の代わりに何?」「〜でなく何?」

コーチングの目的は、クライアントが新しい未来に向けてスタートするための準備ができている状態に持っていくことであり、その為にコーチは常にクライアントに関心を向けることが何よりも重要である。

方眼ノートを使って読書ノートをつけた

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今回の読書ノートも、中々ポイントを押さえた内容にすることが難しかったです。
また、傾聴、共感など、前回読んだEQの本と、かなり通じる部分があると感じました。

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