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読書とは旅である。

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#建築

『ウェルビーイングの設計論ー人がよりよく生きるための情報技術』

『ウェルビーイングの設計論ー人がよりよく生きるための情報技術』

ラファエル・A・カルヴォ/ドリアン・ピーターズ著、渡邊淳司/ドミニク・チェン監訳『ウェルビーイングの設計論ー人がよりよく生きるための情報技術』通読.

ウェルビーイングとは何なのか?原題の通り,ベースにはデジタル・テクノロジーにおけるポジティブ・コンピューティング――心理的ウェルビーイングと人間の潜在力を高めるテクノロジーのデザインおよび開発(p.13)――があるが,題材的には広く一般に理解できる

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柳宗悦の「直観」美を見いだす力

柳宗悦の「直観」美を見いだす力

日本民藝館の特別展「柳宗悦の「直観」美を見いだす力」で配布される,柳宗悦が晩年病床で書いた『直観について』というA3両面刷りほどの短い文章が熱い.

直観はものを、「そのままの相」で「そのままに観る」こと

であり,

それ故見ることにも、見られる相手にも囚われず、又自らにすら囚われない自在さに入ってこそ、初めて直観が可能になる。

直観の根のない知識ほど、美に向って力の弱いものはない。かくして直

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アルド・ロッシ著『都市の建築』

アルド・ロッシ著『都市の建築』

最近、改めて建築の在り方について考えていて、思い至った一つの解答として<都市の建築>が適切なのではないかと考えた次第。
そこで同じワードを表題としてる40年ぐらい前の本、アルド・ロッシ著『都市の建築』を読んでみる。
※ちなみに、ここでいう<都市>とは国家―資本―都市という三権分立構造における都市であって、ものすごくざっくりいうと人間のための拠点です。

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『都市の建築』アルド・

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