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縁起の良いアイデアたち

一富士二鷹三茄子」という言葉がお正月にはある。初夢で出会えるといいことがあるのだとか。というわけで、それら三つにちなんだアイデアを即興で考えてみよう。もちろん題材は故郷のミカン。

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 富士山はどうして縁起が良いのか?それは「高さ」の観点がある。日本最高峰の高さを誇り雄大な存在だ。そこからエッセンスを抜き取り、「高さ」という概念をミカンに応用してみよう。

 例えばミカンの果汁を固めて見上げるほど高いピラミッド型のゼリーを作り、インスタ映えを狙うのも一手かもしれない。もしくはお茶をワインボトルに詰めて販売することで高価格帯で販売するように、ミカンを加工した品々を桐箱に詰めて販売することも一手かもしれない。

 鷹はどうして縁起が良いのか?それは「相棒」の観点がある。戦国時代から江戸時代に至るまで、武将や将軍たちが狩りをする際に欠かせない相棒だった。そこからエッセンスを抜き取り、「相棒」という概念をミカンに応用してみよう。

 ケーキの王道、イチゴのショートケーキにはどう抗ってもミカンのショートケーキは勝てはしない。正に武将や将軍だ。では彼らと喧嘩をせずパートナーになれないかと考える。

 ケーキのお供にはシャンパンや紅茶がある。となれば、ミカンのエキスを用いたシャンパンを作ってみる。ミカンの皮を乾燥させ砕いて紅茶に混ぜミカンティーを作ることも一手かもしれない。

 茄子はどうして縁起が良いのか?それは「繁栄」の観点がある。夏にたくさんの実りをつけるところからエッセンスを抜き取り、「繁栄」という概念をミカンに応用してみよう。

 ミカンは通常、夏に摘果され廃棄される青ミカンも無数にあれば、また冬に規格に弾かれ出荷されないミカンも無数にある。そしてそれらのミカンには例外なく無数のビタミンCが含まれている。

 そしてビタミンCと言えば女性のスキンケア等で欠かせない。とすれば、これまで出荷されていなかったミカンを粉末にして、ビタミンCに溢れた女性向けミカン風呂の素として売り出すことも一手かもしれない。

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 お正月に縁起の良い一富士二鷹三茄子にちなんで発想してみたけれども、この考え方は普段のアイデア出しにも活用することができる。

 まず目の前に存在している物事のエッセンスを抜き出す。「富士山→高さ」「鷹→相棒」「茄子→繁栄」といった具合に。次に、発展を願う製品やサービス(今回はミカン)にキーワードを組み合わせるだけ。

 2024年に新しいチャレンジを始めたい皆様の一助となりますように。

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