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コミュニケーションには成果物があるんです

コミュニケーション能力について誤解している人、多くないですか?

仕事をする上で一番求められているスキルは「コミュニケーション能力」です。

私も仕事をしている上で、コミュニケーションの大切さを実感しています。
そして同時に、自分はコミュニケーション能力が全然足りてなかったとも思っています。

今回は、「仕事のコミュニケーションってそもそもなんぞや?」ということを記事にしてみようと思います。

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仕事というものは一人では成り立ちません。
不特定多数の誰かと一緒に仕事を進めなくてはならないのです。

しかし、社会に実に様々なタイプの人がいます。

「隅から隅まできっちりやらないと気が済みません!」
という人もいれば
「なんかそんなこと言った気がするけど、あんまり覚えてないですね・・・」
という人もいます。
海外から日本にビジネスをしに来ていて、日本語が喋れない可能性もあります。

良いとか悪いとかのレベルの話ではなく当たり前のことで、
人によってやり方も違うし常識も違うし仕事に対する考え方も違うのです。
そして、仕事なのでその事実から逃げることはできません。

どんな人とでもチームを組み、最大限の利益を協力して作り上げなくてはなりません。

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ではここで考えてみましょう。
どういう結果が出たら「コミュニケーションが取れた」と言えるのでしょうか。
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コミュニケーションという言葉で誤解している人が多いですが、
「誰とでもなかよくできる」
とか
「うまいこと立ち回って世を渡ること」
が本質的なコミュニケーション能力ではありません。

仮になかよくできたとしても、人は簡単に意見を変えてしまいます。立場や状況が変われば、話す内容も変わるからです。
普段の関係とは別にビジネスはビジネスとして、バッサリ切られてしまうでしょう。

また、世渡りが上手でも仕事はうまく進むとは限りません。
事実として世界にはあなたよりも「生産性が高く」「素晴らしい商品を」「安い金額で」作る人が絶対にいるからです。
あなたがどんなにうまく場を切り抜けて間を取り持ったとしても、それに少しでも勝る価値のものが現れてしまえばどうしようもありません。

ではコミュニケーションってそもそもどんなものでしょうか?

実は、コミュニケーションには成果物があります。

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コミュニケーションの成果物
それは、「記録」です。

仕事を進める上で必要な情報や取り決めは全て記録されていなければなりません。

あなたがもし、担当者とした電話の内容を記録していなかったとします。
後になってあなたが「3日前に電話で約束したじゃないですか!」と言っても「そんなこと記憶にございません。」と言われてしまえば、証拠がないので決着は着きません。

・・・なんだかどこかで聞いたことがあるフレーズですよね。

何も残っていないということは、例え本当にそういうやり取りがあったとしても存在していないのと同じなのです。

つまりコミュニケーションがとれているということは、

・必要な情報を誰にでもわかる形で残し
・いつでも取り出せる状態しておくこと

の2点がクリアできているということなのです。

成果物である「記録」がないと、誰かとコミュニケーションをとったとは言えないのです。

「記録」を前提にすると、コミュニケーション能力が高いというのは上記の2点、

・必要な情報を誰にでもわかる形で残し
・いつでも取り出せる状態しておくこと

のクオリティがどれだけ高いかということになります。

必要な情報が漏れた記録であれば、そこから論理性が崩壊してしまいます。抜け漏れた情報を後から埋め直すために多大な時間と労力がかかってしまいます。
また、情報が残っていたとしても、整理されておらず必要な情報が必要な時に出てこなければ、それもまた多大な時間と労力が消費されることになります。

「記録」のクオリティが上がれば仕事は円滑に進みますし、生産性も高まります。

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普段の生活では「記録」を意識したコミュニケーションをとることはまずないと思います。

ですが、ここを誤解しているとコミュニケーション能力を高めるために間違った努力をしてしまうことに繋がります。

そうやって自分を苦しめないためにも、日々「記録」の質を高めていきましょう。

誰かを楽にして、自分も楽になれる文章。いつか誰かが呼んでくれるその日のために、書き続けています。 サポートするのは簡単なことではありませんが、共感していただけましたら幸いです。