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🐝みなしごハッシの大冒険:第6話「泣くなハッチ」いや、泣きたい時はめいっぱい泣かせてやれよ!知識や教養より大切な事

この回は凄く重要な回です
親の居ない人には絶対に見て欲しい、まさに経験者として言いたい事が描かれた大切な話し

しかし、当時絶対に見ていたはずなのに、一切記憶に残っていない
子供にとって一番見やすく、解りやすい表現方法のアニメを使い
こんなにシンプルで大事な事を伝えていたのに・・・

本当に伝えたい人、本当に伝えたい事って
実はなかなか伝わらないモノなんですよね

そして、その事も同時に描かれている
実に奥が深く、考えさせられる回


内容は、川でおぼれかけ倒れているハッチが蜜蜂に助けられる
目を覚ました後、その国の女王に母ではないかと尋ねるも
違うと答えられ、ハッチは落ち込む
女王はハッチがみなしごだと知ると、将来の為に体力と知識が必要だと感じ
剣術を学ばせたり、娘と共に様々な知識も学ばせる
その後、女王はネズミが蜜を奪う為、襲いに来ると知り
ハッチには理由を話さず、早く出て行くように促す
一方、娘は仲間を連れ蜜を持参しネズミと交渉に向かうも決別
娘はそこで命を落とす
生き延びた一匹がハッチと偶然再会し、ネズミが襲いに来る事を伝える
ハッチは勉強で学んだ、ネズミの天敵がネコである事を思い出し
蜂の巣を襲っているネズミの元に、ネコをうまく誘い出し
みんなを救い出す事に成功
そして、娘にお別れを言えなかったと再会を願うも
亡くなった事を知り、悲しむ
ここで終了

今回も、蜜を集めたり闘ったりする蜂は全てオス(本来、働き蜂は全てメス)
だったり
ローヤルゼリーが、蜂のオスにご褒美として贈られたりと
ちょと気になってしまう描写がありましたが
事実に基づいて、メスが闘うというのは絵的に厳しいですからね

大人になっていろんな事を覚えると
ココが違うとか、ココがおかしいとか
いろいろと考えてしまう事が増えますが、そんな事をイチイチ気にしてても仕方ありません
ただ、その間違いが原因で意図しない偏見や差別を生んでしまうのなら
指摘をした方が良いと思いますが。あくまで、指摘
攻撃的な言葉や、表現を使って一方的に攻め立てるような事はいけません
その行動が、新たな偏見や差別、時には悲劇を生みますからね

あ、いつも話が逸れてすいません

本来なら、親から当たり前のように教えられる事が教えられず
緊急時や不幸があった時、身近に支えてくれる人や相談に乗ってくれる人が居ない。この事は本当に深刻で
親の居ない人間が一度転がり落ちると、踏み止まる事は難しく
転がる速度はより早くなり、あっという間に取り返しのつかない状態に

家族が居ても全く機能しない場合もあり
こんな家族なら居ない方がマシ、そう思う人も居ると思いますが
両親の居ない家庭で育つというのは、いろんな面で ”足りない” 状態で
金銭的な事ももちろんですが、やはり ”知識” や ”教養” は本当に大きい
そして、それよりも大事な事があって
普段の生活で、ちょっとした事で親が

『ココちょっと直そうね』『ちゃんとお礼言った?』
『〇〇持った?』『○○は気を付けてね』

って言う事、ありますよね(ない人も居ますが)
本当に些細な事だけど。親としてというより、人生の先輩として
常識だったり、ルール・道徳・作法のようなモノ

”挨拶” や ”お礼” のような当たり前の事
最近あまり聞かなくなりましたが ”躾” ですよね
続ける事で、ある意味習慣になる事
あと、”気遣い” のようなモノも

このような事って、身近な存在の人が教える、伝える事によって
習慣のようになり、身体で覚えるようになるんです
頭で理解するというより ”身に付ける” という表現の方が近い

知識や教養は本当に大事で、その大事さを知るのは早い方がいい
でも、その前にもっと大事な事があって
話し方や食べ方、もっと言えば箸の持ち方など
かなり生活に密着した事が、ベースとして出来ていないとダメなんです
それができた上で、知識や教養が無いとダメ
逆に言うと、いくら知識や教養があったとしても
言葉遣いが乱暴で、態度も横柄。こんな人では意味がありません

社会に出れば ”両親が居ないから仕方ない” という事にはならず
”だからみなしごはダメなんだ”  そう思われ、あっという間に孤立
中には優しく手を差し伸べて下さる方も居ますが
そのような人をいつも期待していては良くありません

親から当たり前のように教えられる事
それは、あまりにも当たり前すぎて、あえて言う事ではなく
いや、本来なら言わなくてはいけない事なんだけど
身近な事過ぎて逆に他人からは言えないですよね

いい大人が、食事をクチャクチャ音をたてながら食べていても
箸の持ち方や食べ方が凄く特殊だったとしても
その事を指摘するのは、ちょっと勇気が要りますよね

”躾” を教えるのではなく、”躾の大切さ” を教えないとダメなんです
でも、この事は凄く難しいんですよ
環境というか ”育ち” に関係する事って、どの段階で誰が教えるのか
そして、このような事って

”出来なくても別に死ぬ訳じゃないでしょ”
”後で直せば問題ないじゃん”

そう思う方が結構居て。これがまた、かなり厄介
悪いマナーや言葉遣いというも、やはり習慣として身に付いてしまった場合
変えようとする事は結構難しく
そして、当たり前に出来ている人 ”身に付いている人” からは
その苦労が全く解らない

そういえば、少し違いますが。方言を変える事って難しいですよね
自分は高校が地元では無かったので、当初方言を馬鹿にされ
かなり悩んだ事がありました
自分の当たり前が、当たり前では無かったと知る事は結構な衝撃で
この事がきっかけにもなり、あと
バイクを通じて全国各地の人と話す機会が増えたので
今は比較的方言は出なくなりましたが
ずっと地元に居たら、方言をそれ程意識していなかったのかもしれません
今思えば、いいきっかけでしたが
高校へ通っていた当時は、多感な年齢というのもありかなり辛い経験でした

片親の家庭でもそうですが、”躾” というのは結構後回しにされがちで
本来なら、身近に居る人がしなくては意味がないので
他人がどこまで干渉するべきか、大変に難しい問題
お店に来る片親の子や、躾があまりできていない子には
出来る範囲内ですが ”躾の大切さ” を伝えるようにしています

あ、そういえばこの回ではもう一つイイ事を言っていました
ハッチが危険な場所に行った事について、女王から

『無茶な行動は本当の勇気ではありません』

そう言われていました
これは自分もかなり反省する所があり

”無謀な行動” と ”勇気ある行動”

似ているようで、かなり違いますよね
これも、知識と教養が関係しているので
短い時間に、これだけいろんな学びがあるというのは
製作者の方々が、このアニメにいろんな思いを込めていたんだと思います

昔のアニメには、派手なバトルや神作画は少ないのですが
限られた予算・時間・人手を創意工夫で最大限に生かし
『世界名作劇場』のような、いつの時代にも通用する
普遍的なテーマの良作が沢山あるので
ネット配信等で気軽に見れるようになったというのは
凄く価値のある事ですよね。

次回
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前回 
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たこハシロウ【日本で一番移動販売を愛する男】
社会的弱者、特に両親を亡くした子供達を支援できる仕組みを作ろうと頑張っています。 チップは専門書の購入や政府・自治体・企業への働き掛けの為の活動費にあてさせて貰います。あと、食品に使用される添加物や化学調味料等の安全性を検証する為、独自の検査をして公開できればとも考えています。

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