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【托口出版】2022年の振り返り【ひとり出版社】

随分と遅くなりましたが、みなさま新年あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、私自身の備忘録も兼ねて2022年の托口出版を簡単に振り返っておこうと思います。

・1月
下旬に出版社立ち上げを決心して、事業計画書を一気に作り上げて商工会議所に相談へ伺ったり、事務所を押さえたりホームページを作成したりと慌ただしくしておりました。
法人の立ち上げについては、過去に詳しく記載しておりますのでよろしければご覧ください。

・2月
1日に法人を設立後、銀行口座の開設や融資の相談をはじめ、各所に必要書類を提出したり、ISBNを取得したりと出版社を営むうえで必要な口座を開けるのに大忙しでした。
ひと段落した頃に、ペン回しパフォーマーKay氏と本格的な書籍作りを開始しました。
銀行口座の開設や融資に関しても、以前に記事をあげましたのでよろしければご参考にしていただければ幸いです。
この頃、机とパソコンしかない伽藍堂の事務所で、極寒の中作業していたのが懐かしいです。

・3月
冷暖房がついて、床をやり替えたり必要なオフィス用品が徐々に揃い
事務所らしくなりました。
前職でお世話になった方々がお祝いに訪れてくださったのが嬉しかったです。
法人設立に際しての手続きがひと段落した頃でしたが、初の書籍発刊に向けて編集作業に没頭していました。

・4月
ペン回しの本の発刊日があらかた見えてきたので、出版を営むうえで最も重要といえる取次口座の開設を行いました。出版社立ち上げに関する書籍や口コミを頼りに鍬谷書店様で無事窓口を開設することが出来て、いよいよ残すは本を出すだけという状態に持ってくることが出来ました。
法人設立とほぼ同時に、インターネット回線の工事を依頼していたんですが、2ヶ月経ってようやく施工となりました。それまでは、ポケットWi-Fiで凌いでいたので随分と作業効率が上がりました(コピー機のリースもネット回線が繋がっていないと出来なかったので、いちいち他所に印刷しにいかなくて良くなりました)。
「ペン回しのプロKayが教えるHow to Penspinning」の撮影もこの頃著者宅にて行いました。

・5月
「LAND TO SKIN」の企画が動き始めたのがこの頃です。
tomo kishidaが実際に綿花を栽培している畑にお邪魔したのが懐かしいです。
出版とは関係ないですが、今まで放置していた親知らずをバシバシ抜いて常に口の中が腫れてました。
ペン回し本も月末に校了していましたね。たしか、コロナの流行が少し落ち着いていたので、ミッ寺(三ッ寺会館)にも飲みに行っていました。

・6月
先月三ッ寺会館に飲みに行っている中で、写真集「三ッ寺会館」の著者である、なすび氏が合同展を行うとのことを聞いて、展示会に足を運びました。そこから「三ッ寺会館」の実質的な制作がスタートしました。
また、托口出版から初の書籍「ペン回しのプロKayが教える How to Penspinning」を無事発刊することが出来ました。

それに合わせて、文化通信社様に取材に来ていただきました(掲載は9月)。

・7月
特段忙しかったという訳ではないです。「三ッ寺会館」と「LAND TO SKIN」の土台をしっかりと固めていた時期ですかね。
あとは、実はもう一つ設立から進めていた企画があったんですが、諸々の事情で一旦休止になった時期でした。お蔵入りになってしまうのは悲しいので、何らかの形で世に出すことが出来れば嬉しいなと未だに考えております。
少し時間の余裕があったので、ひとり出版社を立ち上げる人向けに流通関係やインボイス制度の記事を書いたりしてました。

・8月
ペン回し本の電子書籍化を行いました。作成したデータをアップロードして、はいおしまいとは行かず四苦八苦しました。

また、同じような規模の出版社の何人かとお知り合いになれたのが8月でした。
烽火書房の嶋田さんが事務所に遊びにきてくださったり、ブルラッシュの坂本さんと神保町でお会いしたりと同じ志を持つ仲間との交流を深めることが出来ました。
あと忘れてはならない、ペン回しの全国大会がありましたね。
会場販売で、直接読者の方々に書籍をお渡し出来たのは今となっても良い思い出です。

そういえば、YouTubeチャンネルも開設してみたものの、手応えがなく現在放置してしまっている「フラッシュ文学コレクション」なんてのもありましたね。

・9月
出版社をやり始めてから出来たご縁でお誘いいただいたイベント等に参加しつつ、「三ッ寺会館」と「LAND TO SKIN」の制作を進めていました。
文学フリマにも顔を出したりしましたね。
2023年の京都の文学フリマには、参加したいなと思っていたんですが応募出来ず残念でした(いつも気付いたら応募締め切り終わってるんですよね。テヘッ)。
あとは、決算月だったので色々と事務的なことも9月末から10月にかけて細々とした作業を行っていました。

・10月
「三ッ寺会館」の表紙を最終的にどうするか迷っていました。そこで、三ッ寺会館関係のイベントで知り合ったオルセイン鼠氏にフォントを依頼することにしたのがこの頃です。
下旬には中身もほとんど出来上がっていたので、予約を開始してあとは刷るだけといったところまで辿りつきました。
「LAND TO SKIN」の方は、英語訳の原稿が入ってきた頃ですね。
翻訳してくださった宮本諒さんには本当にお世話になりました。

・11月
「三ッ寺会館」が無事刷り上がり、取次に搬入も終えて一息したもの束の間、「LAND TO SKIN」が最後の大詰めに差し掛かってました。
また、「LAND TO SKIN」を出せば発刊点数も3点になるので、版元ドットコムに入会させていただきました。
会員社(者)の方々と情報交換が出来るのは、ひとりで出版社を営んでいる身としては大変心強く、また様々な会員サービスの恩恵を得られて入会していないと損だと思います!(ステマではないです)

・12月
「LAND TO SKIN」が無事月末に刷り上がりました。
編集の立場として、これまで培ってきたものを全て具現化出来た気がします。

あとは、この頃直取引のご相談をいただたことがきっかけで、これまで余り手が回っていなかった書店営業に尽力した1ヶ月だったと思います。

以上、駆け足で一年を振り返ってみました。書き出してみると「ひとり出版社」といえども、大勢の人に助けていただいたなと改めて実感いたしました。
托口出版に携わってくださった方々をはじめ、読者のみなさま2022年は本当にお世話になりました。
来月の2月1日には、設立より1年を迎えます。
今後とも末長く、「なんか、またおもろそうな本作ってるわ」と見守っていただければ幸いです。

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