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短編小説

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比較的短い、掌編、短編をまとめたマガジンです。特にストックなし、その日の思いつきで書いていく予定です。
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#短編

【短編小説】猫獣人と草原のリンゴの木

【短編小説】猫獣人と草原のリンゴの木

 トスタナ王国、王都リベイシュタイン。
 ここにはいろいろな人々が住んでいる。
 今日は猫獣人の冒険者メルルについてだ。

「さあ、今日もリンゴを取りにいくにゃ」

 メルルは王都の城門を通って今日も草原に繰り出す。
 草原には無数の草が生えている。
 多くの冒険者はそのうちの「薬草」を採取してくることを仕事としていた。
 いっぽうのメルルは薬草には目もくれず、一目散に歩いていく。
 向かうのは草

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短編小説:図書館で待ち合わせ

短編小説:図書館で待ち合わせ

※百合小説です。

私の通う高校には図書館がある。図書室ではない、独立した建物なのが、私達のちょっとした自慢だ。

いつも放課後、私は彼女と一緒に帰るために図書館で待っている。

待っている間は小説を読んでいるのだ。ジャンルは色々、あんなものも、こんなものもある。

ついつい夢中になって読んでいると、気がついたら目の前の席に彼女が座っている、ということがほとんどだった。

今日も、私が本から目を上

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短編小説:メスシリンダーと彼女

短編小説:メスシリンダーと彼女

※百合小説です。

そんなことは分かっている。あの子が私との距離が近いのは「同性」だからだって。

教室で戯(たわむ)れて遊ぶとき。
一緒にアイスを食べるとき。
一緒に登下校するとき。

たまに、あの子が手をつないでくれるのも、きっと、私のことを「親友」や「親しい友達」枠に入れているからだ。

でも私は違う。あの子のことを「好き」なのだった。

「ほら、マキちゃん、またぼーとしてる。うりうり」

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短編小説:交配不可能な2人種がある異世界

短編小説:交配不可能な2人種がある異世界

俺が転生してきたこの世界には、お互いに交配できないK人とL人という種類に分かれていた。
日本ではK人とL人の比率はだいたい半々で、全世界的傾向でもある。
K人はカーノイド、K型と呼ばれている。
L人はエルノイド、L型と呼ばれている。
輸血ではA型、B型と一緒になってAK型、AL型、BK型、ABL型という風に呼ばれていた。

しかし、見た目はほぼ同じだった。
はるか昔からこの2種は、交配不可能である

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短編小説:猫耳異世界

短編小説:猫耳異世界

俺はなぜか毎週現実に近い違う異世界へ転移いや転生させられている。

いわゆる並行世界というやつだろう。

今週はどうやら「猫耳人間」らしい。
別にファンタジー世界ではない。現実世界に猫耳人間がいるのだ。

朝起きたら俺の頭にも「猫耳」が生えていた。
母親も父親の頭にも猫耳が生えている。
おじさん、おばさんでもそれなりに可愛い、気がしてくる。
しかし、場違い感はかなり強い。

正直「なんだこれ」って

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短編小説︰トイレから異世界へ

短編小説︰トイレから異世界へ

 我が家のトイレは十年以上前に洋式に改造された。

 そのトイレに用をしてレバーを引くと、排泄物が渦になった水と一緒に飲みこまれていく。

 まるで異世界に吸い込まれていくようだ。
 そう、あの先は異世界で、彼らはこの世界からあちらの世界へ旅立っていったのだ。

 現実には下水管を通り、道路の下の下水道につながっている。
 現実といいつつ、そこはさながらダンジョンの様に入り組んでつながっていて、そ

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短編小説:男女逆転世界

短編小説:男女逆転世界

俺はある日、起きたら違う世界へ来ていた。
異世界転移なのか、精神だけ乗り移ったのか。
それとも世界が一晩のうちに変化してしまったのか。
とにかく、元の世界とは明らかに違うこの世界だ。

といっても生活に困ることは何もない。

ただあることが男女逆転しているのだ。
男女逆転というとなにやらエッチいことを思う人もいるようだけど、そういう意味ではない。

朝起きて、朝ご飯を食べて、高校にいく。
自転車通

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