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【怪談百番】「学校」にまつわる超厳選怪談集!『学校の怖い話』あらすじ+著者紹介

「学校」にまつわる超厳選怪談集!

あらすじ・内容

「女子生徒が教室で突然悲鳴を張り上げた
机のなかから誰かは覗いている!」
――「棲みつかれる」郷内心瞳より

怪談に初めて触れたのは学校だという人は多いのではないだろうか。学び舎に蠢くあちら側のモノたちは幼いころからずっと身近なものだったに違いない――。
・授業参観の時に、ある生徒の横に立つ恐ろしい人影「母が来る」(つくね乱蔵)
・高校生時代の日記帳に記された奇妙な記述を読んで蘇る悍ましい記憶「筆まめ」(郷内心瞳)
・音楽室に飾られた作曲家たちの中にある不可思議な肖像画「すぶつぉめ」(黒木あるじ)
・保健室には出ると言われ、たまに妙な歌が聞こえてくると噂があり…「保健室」(神沼三平太)
――など、6人の作家による書き下ろし26編を含む選りすぐりの怖い話全55話を収録。

著者紹介

黒木あるじ (くろき・あるじ)

『怪談実話 震』で単著デビュー。「黒木魔奇録」「無惨百物語」各シリーズ、『春のたましい神祓いの記』『怪談怖気帳 屍人坂』『山形怪談』『怪談実話傑作選 弔』『怪談実話作選様』『怪談売買録 拝み猫』『怪談売買録 嗤い猿」など。共著には「FKB変宴」「怪談五色」「ふたり怪談」「怪談四十九夜」「瞬殺怪談」「奥羽怪談」「怪談百番」各シリーズ、『未成仏百物語』『実録怪談 最恐事故物件』『黄泉つなぎ百物語』など。小田イ輔や驚羽大介など新たな書き手の発掘にも精力的。他に小説『掃除屋 プロレス始末伝』『破壊屋 プロレス仕舞伝』など。

郷内心瞳 (ごうない・しんどう)

宮城県出身・在住。郷里の先達に師事し、二〇〇二年に拝み屋を開業。憑き物落としや魔祓いを主軸に、各種加持祈祷、悩み相談などを手掛けている。二〇一四年『拝み屋郷内 怪談始末』で単著デビュー。「拝み屋備忘録」シリーズ『怪談双子宿』『怪談首なし殿』『ゆきこの化け物』『怪談腹切り仏」『怪談火だるま乙女』『鬼念の黒巫女』『怪談死人帰り』『人喰い墓場』『赫怒の刻印』(小社刊)のほか「拝み屋怪談」「拝み屋異聞」各シリーズなどを執筆。共著に『黄泉つなぎ百物語』『怪談四十九夜 地獄蝶』『予言怪談』『たらちね怪談』など。

つくね乱蔵 (つくね・らんぞう)

一九五九年福井県生まれ、現在は滋賀県在住。実話怪談大会「超-1/二〇〇七年度大会」でデビュー。二〇一二年の初単著『厭怪』で厭という概念を産みだした。以降、厭系怪談の開祖として数々の単著や共著を発表。読む者に絶望的な喪失感を与える怪談は、他の追随を許さない。

鷲羽大介 (わしゅう・だいすけ)

一七四センチ八九キロ。得意技は大外刈り、背負い投げ、三角絞め。「せんだい文学塾」代表。著書に「暗獄怪談」シリーズ『憑かれた話』『或る男の死』『我が名は死神』、共著に「江戸怪談を読む」シリーズ『猫の怪』『皿屋敷幽霊菊と皿と井戸』のほか、「奥羽怪談」「怪談四十九夜」「瞬殺怪談」各シリーズなど。

神沼三平太 (かみぬま・さんぺいた)

神奈川県相模原市在住。大学や専門学校等で教鞭を執る傍ら怪異体験談の莵集執筆を行う。竹書房怪談文庫で二千三百話を超える実話怪談を発表。無慈悲系厭怪談の作品群を収録する単著群(最新刊は『怪奇異聞帖 地獄ねぐら」)以外に「恐怖箱百物語」シリーズのメイン執筆を担当中。

蛙坂須美 (あさか・すみ)

東京都出身・在住。二〇二二年、共著『瞬殺怪談 鬼幽』でデビュー。著書に『怪談六道 ねむり地獄』、共著『実話奇彩 怪談散華』『実話怪談 虚ろ坂』『怪談番外地 蠱毒の坩堝』ほか、文芸誌に短筒小説や書評、エッセイを寄稿するなど、ジャンル横断的な活動をしている。

渋川紀秀 (しぶかわ・のりひで)

心霊と人の狂気の間の話を描く『恐怖実話 狂霊』『恐怖実話 狂忌』『恐怖実話 狂葬』『恐怖実話 狂縁』『恐怖実話 狂禍』など。共著に『FKB怪談 幽戯』『怪談実話競作集 怨呪』『怪談五色 破戒』など。

葛西俊和 (かさい・としかず)

『降霊怪談』で単著デビュー。『鬼哭怪談』、共著に「怪談四十九夜」「瞬殺怪談」「奥羽怪談」各シリーズ、『怪談実話競作集 怨呪』『獄・一〇〇物語』など。

黒 史郎 (くろ・しろう)

小説家として活動する懐ら、実話怪談も多く手掛ける。「黒異譚」「実話蒐録集」「異界怪談」各シリーズ、『横浜怪談』『川崎怪談』など。共著に「怪談四十九夜」シリーズなど。

平山夢明 (ひらやま・ゆめあき)

『「超」怖い話』「怖い話」「顳顬草紙」「鳥肌口碑」「瞬殺怪談」各シリーズ、狂気系では「東京伝説」シリーズ、監修に「FKB饗宴」シリーズなど。ほか初期時代の『「超」怖い話』シリーズから平山執筆分をまとめた『平山夢明恐怖全集』や『怪談遺産』など。