『選考ではファーストコンタクトで第一志望になってもらう』ことを徹底する
こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。
前回のnoteでは、「動かない管理職を動かす『ENIC』メソッドを徹底する」ということについて書きました。
今回は、前回のnoteの中で残した「ファーストコンタクトで第一志望になってもらう面談方法」について解説したいと思います。私の持っているものすべては伝えきれないので、少しだけになりますが参考になれば幸いです。
ファーストコンタクトに全精力を注ぐ
「ラストの追い込み」よりも「先行逃げ切り」の方が100倍楽ちん
様々な企業様をお手伝いさせてもらう中で気づいたのは、選考中は見極めが続き、内定になってからようやくアトラクトを始める企業様が多いということです。
就職や転職活動は恋愛に例えられることが多いと思います。選考というデートを続け、オファーというプロポーズを行い、入社=結婚というゴールに向かうストーリーですね。結婚で例えるとわかりやすいと思うのですが、プロポーズをしてから承諾を得るために努力するのっておかしいですよね。というか、ほとんどの人が9割以上の勝算があってプロポーズをすると思いますが、それはオファーも同じで、可能性が低いのにオファーするのはお互いに時間がムダなわけです。
しかも、プロポーズで即答をもらえないのに、その後追いかけて追いかけて何とか良い返事をもらえるのってイメージつかないですよね。これはプロポーズに限らず、冷めてきたカップルも同じです。冷めた状態から元の状態に戻すのは至難の業ですよね。パワーもすごくかかります。
もっと根本的な話ですが、お付き合いをする前を考えてください。合コンでも何でもいいのですが、最初に出会った時点で印象が良くない、または付き合う対象に入らないと認識された後に、デートに誘うことや、ましてやプロポーズを行うなんて、相手からしたら最悪ですよね。
恋愛だと誰でもイメージできることが、採用ではできていない企業様が多いのです。候補者側から見たファーストインプレッションが最悪になる事象は以下のようなイメージです。
企業だってムダな時間は過ごしたくないでしょう。だから初めから見極めたい気持ちもわかりますし、社長は忙しいので担当者に任せたい気持ちもわかります。しかし、最初の出会いが最悪なのに結婚までいけるのはドラマだけです。現実にはなかなかそんなことは起きません。さらに言うと、このような対応によって大きく3つのものを失うことになります。
時間は当然のことながら、会社としての信頼も失いますし、候補者が家族や友人に伝えることで評判も悪くなります。手を抜いた結果、大切なものを恐ろしい勢いで失うことになるのです。怖くないですか?これを読んでいる経営者の皆さん、皆さんが任せている現場の面談がどうなっているか知っていますか?知らないという方は、この後も心して読んでくださいね。
逆に言うと、最初の印象が最高に良ければ、この後の選考はかなり楽に進むのです。候補者から第一志望と認識されたことで、候補者の思考や行動は以下のようになるからです。
まさに良いことずくめですね。では、このように第一志望になるためにどうすればいいのか、解説していきます。
「人は見た目が9割」はお互い様
「メラビアンの法則」のとおり、人は出会った瞬間に、ぱっと見の印象で相手のことを判断してしまいます。
候補者の見た目や話し方がパリッとしているだけで、良い印象を持つ面接官は多いでしょう。候補者はそれがわかっているので、面談前にはきちんと身だしなみを整え、笑顔を意識し、面談では大きな声ではっきりと話すような努力をされると思います。
では面談者側はどうでしょうか?候補者と同じような緊張感と気合を持って臨んでいますか?ゼロ秒前まで他の打ち合わせに出ていて、鏡を見て身だしなみを整えずにそのまま面談をスタートしていませんか?候補者に印象がよいかどうかを考えて服装を選んでいますか?オンラインでもカメラを見て、候補者と目が合うように話していますか?
ほとんどの面談者がこれをできていないでしょう。それは心のどこかに「選ぶ側の意識」があるからです。また恋愛に例えますね。無意識に上から目線の態度でいる人に対して、相手は好意を持つでしょうか?絶対に持たないですよね。
まずは「選ぶ」「見極める」という思考を捨てて面談に望むことからスタートしましょう。『候補者さまファースト』の気持ちを持つことができれば、見た目を気にして面談に臨むこと、緊張感を持って事前に準備すること、そして、これから紹介する重要なポイントもできるようになるはずです。
魅力的な自己紹介をできる選考官がほとんどいない
皆さんは自己紹介に自信はありますか?以下のデータからわかるように、半数以上の人が自己紹介は苦手だと回答しています。
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