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「サッカーとファッション」運動音痴の私が、服をきっかけにスポーツ観戦にハマるまで。


子供の頃のトラウマからスポーツが大嫌いだった私が、「服」をきっかけにサッカー沼にどっぷりハマるまでのお話です。

スクールカースト最下層の根深いトラウマ

子供の頃から運動が苦手で、体育の時間は憂鬱でしかなかった。時にチームプレイの球技は特に。だって私と同じチームになった人は露骨に嫌な顔するんだもん。

私だって好きで下手くそなわけじゃない。美術だって、何度説明しても一点透視図法が描けない人と、考えなくてもサラサラっと描けてしまう人がいるように、もともとの素質が違うのだから。

一点透視図法が描けないからといって惨めな思いをすることはまずないけれど、スポーツは違う。運動ができないということは、小学校から高校までのわりと長い期間その惨めさと向き合わないといけない。

そしてスクールカーストでは運動部はダントツ上位、美術部はぶっちぎりの最下位。なんと不公平な世界。そんな私だから、スポーツ観戦には全く興味がなかった。

服から入れ!ファッションは心の戦闘服

そんな私に、地元神戸の「ヴィッセル神戸」の観戦に行く機会ができた。しかし、私の根深い運動コンプレックスが立ちはだかる。こんなスクールカースト最下位の文化部出身の者ですが、スタジアムに入ってもいいのでしょうか?

そんな時は、服から入るに限る。

ファッションは、自分とは異なる世界へ足を踏み入れる時の心の戦闘服だ。

というわけでヴィッセル神戸のフラッグで娘の応援服を作ってみた。

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フラッグと大人用のキャミソールを使ってリメイク。

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モーヴィ(注:ヴィッセル神戸のキャラクターは牛。こ、神戸牛?)を前面に打ち出したデザイン。

色々な生地を合わせても、全体を見たときにヴィッセル神戸のテーマカラー「クリムゾンレッド」のイメージになるように。

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これでやっと楽しくなってきた♡

こじれた私に沁み渡る音(と、生ビール)

そうでもしないと観戦に行けないほどこじれにこじれたスポーツ嫌いの私の心が変わったのは、会場に入って初めて生でサッカーの試合を見たときだった。

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一番感動したもの。それは「音」。

サポーターの応援の声と、拍手の迫力。選手入場では、阪神淡路大震災の復興を祈り神戸をたたえる「神戸讃歌」が流れる。

その、スタジアムの、一体感。この歌が流れる時だけは、熱狂的な応援で有名な相手チームも、こちらに敬意を払ってくれている様子が伝わってくる。何だこの胸アツな感じ。

「俺達のこの街に お前が生まれたあの日 どんなことがあっても 忘れはしない」「共に傷つき 共に立ち上がり これからもずっと 歩んでいこう」神戸讃歌

スタジアムで「神戸讃歌」は反則でしょう〜。絶対泣かしにかかってる(泣)

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そうか、サッカーやスポーツは、その街の(時には国の)歴史も背負っているんだね。そしてお互いに敬意をあらわす。

すごいことだ、それは。


そして、スタジアムに響くボールを蹴る音。

なんか、感動!

ていうか、選手の太ももの筋肉ヤバない?

かっこいい!!

しかも、生ビールがめちゃくちゃ美味しいんだけど!なんだこれ。

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完全に「服」から入った私だけど、まんまと夢中になり、それから何度か観戦するようになった。

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ついに、海外にまでサッカー観戦の旅に行くことになるとは。ここでは日本以上にサッカーとファッションの重要性について感じることになったのだが、その話はまたいずれ。


ファッションから入っても、いいじゃない

服を着て、この街の色に染まる。

服でみんなと一体となって、チームを応援する。

ファッションから入っても、いいじゃない。

それもまた、サッカーの、そしてスポーツの、たのしみ方だと思う。

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今はなかなか難しいけれど、スタジアム観戦の再開を心待ちにしている。

また自分なりのサッカーファッションでキメキメにして、スタジアムで「神戸讃歌」を聴くその日まで。

これからも、応援しています!



▽参考記事




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ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!