塩屋貴之

埼玉県の私立中高一貫校に勤務する国語教師。 書くことと自己表現の学びを重視しています。…

塩屋貴之

埼玉県の私立中高一貫校に勤務する国語教師。 書くことと自己表現の学びを重視しています。 https://linktr.ee/takayukishioya

最近の記事

一斉授業における探究成立の条件を考える(バラバラだけど共に学ぶためには何が必要?)

二田先生の記事を読んで強く共感しました! 考えたことをメモ。 「現実の教室では、私のイメージとあなたのイメージは違っているけれど、単純にだからいいってわけではないよなぁ、とか、そんな問いをぐるぐる考えてくれていました。」 ①大小さまざまなテストで動機づける一方通行的教授はひどい副作用を伴う →インセンティブは自発性を損なうし、今日たえず陳腐化しつつある知識量を背景に教員を権威化することは不可能なので、内職を誘発するだけ ②生徒が自分なりに作品の読みを創り上げる探究的学習

    • 230908

      心の棚卸しを時々してみる ①knockoutさんのポストから https://twitter.com/knockout_/status/1699805442879471870?s=61&t=okLUVbOIrVhFx2Qv9Nn5ng 探究が進路実現の「ためにする活動」に転化すると急速につまらなくなること、確かに共感。 でも生業も必要なわけだし、締め切りがあるから表現として暫定的に取りまとめることができるのも事実。 その往還も必要だと思う。 ②総合型選抜のよしあしを論

      • LCL8・27「プロジェクト中間発表」のメモ・リフレクション

        本日一番刺さったもの、衝撃のあったものを教えてください。https://twitter.com/marikakonosu/status/1694104409729556577?s=20  鴻巣麻里香さんの一連のポストをめぐる対話が面白かったです。  経験主義的な学習においては、どうしても何をやるか、に意識が向くけれども、いつも何のためにやるのかを確認するといい、そして、ゼミ生の活動が同時にソーシャルグッドネスに適うものであるとよいというさとさんのアドバイスがありました。そ

        • アートをやろう

           春から参加している「探究を探究する」LCL本科のプログラム。 その一環として大人が真剣に自分たちの探究プロジェクトを実践します。  僕たちチームDは、アートをテーマとして、「言語によるコミュニケーション」と「非言語コミュニケーション」を重ねる?比較する?結びつける?プログラムをやってみようということになりました。 そこで、まずアートについてリサーチしてみることに。 この間、触れたアートについて振り返りながら、疑問や、次の手がかりを考えてみます。 1 七戸十和田の現

        一斉授業における探究成立の条件を考える(バラバラだけど共に学ぶためには何が必要?)

          LCL合宿を経験して考えたこと:概念化の実例・対象化されない経験の残滓・探究にとって自分とは何か。

           春から続けてきた「探究を探究する」LCL本科プログラム。その夏季合宿に参加させていただいた。多くの人の助けがあって、たくさんの学びを得ることができた。みなさん、本当にありがとうございます。 (ちょっと文体がナルシシスティックなものに後退している。それは家事育児の現場でものを考えること・ぼくの言葉で言えば「ファイティングポーズを取る」ことの困難さの現れだ。でも、自己への幻想こそ、ひとり学ぶことの必要条件だとも思える。ちなみに「現在」、語ることを難しくしているのは文体が軽視され

          LCL合宿を経験して考えたこと:概念化の実例・対象化されない経験の残滓・探究にとって自分とは何か。

          「君たちはどう生きるか」を観た。

          インスタに投稿したものをこちらにも載せる。このあと、考えたものを提示する。ぜひ読んでください(まだかかりそう) 義母が子どもを預かってくれたので観に行けた。まだ消化途中だけど、初発の感想をメモしておく(極力内容には触れない)。 ①宮崎駿の作品群のなかで、付記・注釈・エピローグ的な作品だと思った。基本的にはこれまでに提示された動機がふたたび検討され、配列され直している。例えば、異界の食事・ススワタリ・多重化した家屋・約束違反。新しい作品に描かれる事物はいつも見慣れたものばか

          「君たちはどう生きるか」を観た。

          AIが発達したら学校は何を教えるの?

          ①AIの日進月歩にショックを覚えない。シンギュラリティの議論など、私たちはずいぶん昔からやってきたのだった。 ②問題はもちろん「瞬時に」にはない。表現にかかるコストが下がることはただ良いことでしかない。困る人がいるとすればそれは例えば成果物に基づいて標準的な評価をしたいAIよりよほど機械的な人々だけだ。 ③教育は今般の学習指導要領がねらうような、好奇心に満ちた「学習者」を育てることを目指せばよい。すでに舵取り済み。 ④従来の評価制度が軒並み失効して脱中心化が進むと、それに依存

          AIが発達したら学校は何を教えるの?

          LCL5回目「米国ハイテックハイの授業デザインー深い学びの実現に向けて」のふりかえり。

          LCL5回目「米国ハイテックハイの授業デザインー深い学びの実現に向けて」のふりかえり。 https://xtanqlcl.kotaenonai.org/news/2072/ んー、なかなか時間がなくて、言葉を練れないでいます!こんなことを考えています。 ①本日一番刺さったもの、衝撃のあったものを教えてください。 「深い学びの条件はなにか」という問い方がとても面白かった。どうしてもいつも、「どうやって〇〇のスキルを身に着けさせるか」という問いによって学びを計画してしまう。内

          LCL5回目「米国ハイテックハイの授業デザインー深い学びの実現に向けて」のふりかえり。

          子どもが生まれたよ

          2023年5月18日未明、元気な男の子が生まれました。 おかげさまで母子共に健康です!(ついでに僕も元気です) 僕は帰宅後、一日のんびり家事をしながら過ごして、じんわりと子どもが生まれたことの実感が湧いてきたことに気が付きました。 (ドラマ「コウノドリ」を鑑賞していたので、一人ひとりのお産はまったく異なった比類のないものと理解しつつ)我が家のケースはなかなかの難産だったのではないかと思います。 妻には本当に感謝しています。  コロナ禍でずっとストップしていたそうなのですが、

          子どもが生まれたよ

          新しい教育のために探究のインフラを整える

          学校外に中高生が個人単位で安心して参加できる探究学習の包括的サポート機関を設立したい。性差や年齢に関係なく、「自分のプロジェクトを立ち上げてチャレンジできる」ように背を押してあげたい。行動一歩手前の子どもたちに対するエンパワメントがあれば、課題先進国である本邦の明るい未来が開けてくる。 学校改革のためのハードル ①従来型受験学力を中心に考える教員が多い ②教員組織・理事会・保護者とステークホルダーが多い。意思決定には強いリーダーシップと慎重な議論の積み重ねが必要となり、小回

          新しい教育のために探究のインフラを整える

          中学生高校生向け。探究学習の発表機会や奨学金申請のスケジュールまとめ

          中高生による探究活動における外部評価の機会を充実させたいと考えて、リサーチしています。スケジュールと興味関心に応じて、自分にマッチしたものにエントリーしたいですね。 2023/02/24作成 引き続きリサーチして、詳しくしていきます。 他にもこんなものがあるよ、とか、このイベントはこんなよさがあるよ、という情報を教えていただけるとうれしいです! 〆切スケジュール順に並べています。 ①サイエンスキャッスル by リバネス Academic(学問研究) 〆切:口頭7月末頃

          中学生高校生向け。探究学習の発表機会や奨学金申請のスケジュールまとめ

          さいしょから「つよくてニューゲーム」の時代が来た。指導案をAIが提案してくれるteachertoolkit.aiのはじめ方

          AIに文学の授業案を生成してもらった。 無料の上、数分もかからない。なんてことだ。 自分でゼロから執筆することを考えると、これはとてつもない時短になっているだろう! AIとの共創=協奏の時代が来たんだな、と実感しました。 ↓とりあえず見てみてください。僕にはこんなすごいのパッと書けないです。 (自分でもやってみたい方、下にやり方をメモしておきます。ぜひ試してみて、うまい使い方を思いついたら教えてね。) 文学 (文学) 文学とは、人間の文明や社会を理解するために文学作品(

          さいしょから「つよくてニューゲーム」の時代が来た。指導案をAIが提案してくれるteachertoolkit.aiのはじめ方

          ノート:WEB3が学校を変革する可能性の検討

          Web3力を上げ、Web3人材をつくる「RabbitHole」 https://note.com/_m_7_3_8/n/nd8155aad037f#A3MV1 すごい!僕が言語化しようと苦心していたことがすでに先行されていた。車輪の再発明?やっぱり世界は広いと思った。微妙にショックだったので、まだメモに過ぎないが公開することにする。ご意見などあれば、ぜひお気軽にご連絡ください。 Twitter: @kishi_oshima 教科指導における各学力集団が抱える課題(ニーズ)

          ノート:WEB3が学校を変革する可能性の検討

          学力集団に応じた学習指導工夫の検討

          こんばんは。今日は、僕が実現しようとしている #WEB3 ×教育事業がフォーカスする日本の教育をめぐるあらましをお伝えします。パワポの原稿として用意したものなので文意不明なところはお気兼ねなくご質問ください。(おいおいわかるようにします!) ①教科指導における各学力集団が抱える課題(ニーズ) 上位層:行き詰まり⇒主体的で専門的な多様な学び 中位層:こなし癖⇒より高度な能力洗練への関心育成=実効性の認識 下位層:意欲不足⇒外発的動機付けによる初学者における「静止摩擦」の軽減

          学力集団に応じた学習指導工夫の検討

          Statement : THINGS TO COME(来るべき世界)

           はじめまして、大島己巳(おおしまきし)と申します。僕は、中高一貫校の国語教師です。プログラミングも英語もNFTアートもビジネスも素人ですが、教育と国語には自信があります。  僕には夢があります。それは日本の教育を改革し、僕自身が世界最高の教師になることです。さらには世界の教育を常に新しく創造していくことです。Web3技術をうまく活用できれば、それが実現できると確信しています。  今世界では、crypt(仮想通貨/暗号資産)、NFT、BCG、DAO、De-fi、メタバースと

          Statement : THINGS TO COME(来るべき世界)