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同じ情報は同じではない

あっ!これ前にも学んだことがある!…とか

あの先生と言っていたことが同じだ!…とか

あの理論と同じことを言っている…など


書籍にしろ、情報サイトにしろ、セミナーにしろ

積極的に学びの場に参加していると、こんな場面がよくある。


実はこのような反応は、脳科学的に言えば極自然な反応だ。

脳は新しい情報を知覚すると、自動的にその情報と関連すると思える情報を

過去の記憶から引っ張り出してくる。
 

過去からの軌跡で現在を検証することによって、目の前の現実にどう反応するかを決めているのである。

この反応は生物学的には非常に正しい

けれど学びという面においては非常にやっかいなものだ。


なぜかというと、目の前の情報が過去に体験した情報と酷似していると脳は急に興味を失い、情報を入れることをやめようとするからだ。

 

つまり、前に勉強したからもういいや

”わかっている”から別に興味ないや

というありがちな反応になる。



もし自分が先生だとして、生徒にこのような反応をされると非常にやっかいなものだ。

では、そういうそういう反応をされるとどう対応すればいいのか?

これは意外にもシンプルなアクションで解決することが出来る。



質問すればいいのだ。

”その情報について詳しく教えてくれますか?”といったようなテイストで逆に問うのである。

すると質問された相手は大抵戸惑う

なぜかというと、普段頭に入っているだけの情報を外側に発信することをしていないからである。

滞留した情報を外に出してもらうことによって、知識の棚卸しをしてもらうのだ。


そうすると自分が分かっていることと、分かっていないことを初めて客観的に観ることができる。

すると、またしっかり学習しようという集中力を取り戻せるのだ。


分かっているというのは、誰かに伝えて分かってもらえて

初めて”分かっている”のである。


ちなみに、この質問はセルフでおこなってみるのもありだ。

一度、資料も何もチェックせずに紙でも、ブログでも、会話でもいいから

外側に発信する癖を持つと、常に自分の抜け穴を先確認することが出来る。




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