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地震でも安心な家づくりのこと④

昨日は、地震の時にもっとも安全であってほしい
木造の住宅についてお話ししました。

家づくりのことで調べたりされている方であれば、
現状をご存じかもしれません。

木造の住宅であれば、耐震等級の話の前に、
そもそも計算根拠があるのかどうかが、
一つポイントなんですよ。

そんなお話しでした。

今日は、その続きになります。

昨日の話を聞いた方の中で
そもそも、なぜ、計算しないんだろう?
なんて、率直に思うかもしれません。

いくつか理由というか言い訳はありそう。。
(参考程度にきいてくださいね)

一つは。
詳細な構造計算をするためには費用が掛かります。
専門の方に検討してもらうので、当然ですよね。

でも。法律で必須になっていないことなので、
追加費用が掛かることを、つくり手が伝えにくくて、
資金のコストアップを避けたいから。
そんな理由かなと思います。(つくり手側ですよ)

おそらく、費用含め説明して、計算した方が安心
とお伝えすれば、その費用を出していただけると
思いますけどね。。

といいつつ。
計算の内容とか、意味合いを理解されていない
つくり手だと、説明することすらできないかも。。

確認申請という手続きは、法律で必須なので、
その分は必要経費の一つとして、堂々と
請求するんでしょうけどね。

もう一つは。
私が過去に出会ったことのあるつくり手のお話し。

家全体を総ヒノキの太い部材で造っていて、
その辺の細い柱の家とは違って頑丈なんだと。

昔から、そのつくり方でずっと建ててるから、
大工としての経験からしても計算なんていらない。
そんな感じでした。

確かに、太い柱って強そうです。

でも。無垢のヒノキ自体が最強な樹種なのか
っていうと、実はそうでもないんですよ。

高級な樹種で昔から使われてるので、
その素材を否定するつもりは全くありませんが、
それが家の強度には直結しないという意味です。

私も、お客様によっては、無垢のヒノキを
採用することもありますが、
その時は、相応の強度を前提として
構造計算して、問題ないようにします。

大工さんって、ほんとすごい職種の方々だと
常日頃思ってはいるのですが。。

だからといって、耐震のこと含めて、
全てを知り尽くしているわけでもないかなと。
(知ってる方もいるとは思いますが)

たくさんの経験は積んできているので、
ある意味正解なんだとは思うのですが、
あくまで経験則であって、計算ではないのかな
とは思います。

ただ。素晴らしい大工さんがいて、
その方の経験を信頼しているというのであれば、
この話は聞き流してくださいね。

少し話がずれましたが、今日はこの辺で。

明日は、計算をしているとして。。
その計算に種類があるというお話しを
する予定です。

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