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地震でも安心な家づくりのこと⑨

昨日は、耐震等級という基準の中に、
「相当」という言葉が使われる機会があり、
それが、何を示すのかをお話ししました。

第三者の証明を必要とするかどうかは、
人それぞれで価値観違うと思います。

なので。
昨日のお話しも参考にしながら、
考えてみていただければと思います。

さて。
今日は、もう少し踏み込んだお話しです。

もし難しいと感じるようでしたら、
流し読みでもいいので、目を通して
いただけるといいかも。

できるだけ、わかりやすい表現を
心がけますね。

これまでお話ししてきた中で、
家の実情に合わせた、詳細な構造検討として
三つあるうちの、最後の方法。

許容応力度計算って名前が正式ですが、
その言葉の意味はさておき、ここでは、
「詳細な構造計算」ってしておきます。

この詳細な構造計算。

ここ数年、木造2階建ての家でも、
その計算をするつくり手が増えてきました。
(とはいえ絶対数は少ないですが)

「弊社では、全棟構造計算を実施しています」

なんて、書き方されていたりします。

もちろん、素晴らしいことだと思います。
大事な家なので、しっかり根拠あるように
しておきたいですから。

ただ。
そういったうたい文句を拝見すると、
「詳細な構造計算をすること」が目的になってる
って思うことが多いです。

詳細な計算してるから、していない大多数に比べると
うち(つくり手)の家は安全ですという感じ。。

でも。
実は、一概にそうとも言えないんですよね。
どういう意味なのか。
順を追ってお話ししていきます。

弊社では、構造計算をしてくれる、複数の会社と
お付き合いがあり、求められる内容に合わせて、
依頼先が異なります。

その構造の設計者によって、出てくる結果が
異なることって、結構あるんです。

たとえば。。
分譲住宅の構造計算をメインでされている方。
常にコストとのバランスが問われるので、
耐震等級3は確保できたとしても、
かなりギリギリだったりします。

例えば。重量のあるピアノとかマッサージチェアを
2階に設置するとなったら。。
設置は難しいという結論になることもあります。

一方では、その程度のことであれば、対応可能なように
安全率を見込みながら計算する方もいます。
とはいえ、オーバースペックにならない程度の、
バランス感覚は必要です。

ちなみに。
二つの会社の結果で、一番ビックリするのは、
基礎かもしれません。

ほんと大丈夫?なんて思うこともあるくらいです。

詳細な構造計算をしていて
耐震等級3で設定していて

全然基礎が違うって、不思議ですよね?

おっと。
長くなってしまったので、明日に続きます。

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