2021年の夏の夜──小説家の直感なのか、SF考証としての論理的帰結なのか──〈気象予報士試験〉を受けようと思い立ちまして、ドキュメンタリ/モキュメンタリ的にこうしてnote連載していきます。 思い立ったと言っても、当然いろいろな理由があります。ということで初回のテーマは──なぜ今〈気象予報士試験〉なのか、あるいは小説家+SF考証の〈感性〉です! 2021/09/05 理由の前に/取材とは少し違うものとして言い訳する前に言い訳する理由みたいなものを書いておくと、〈小説家+
2021/12/16より、小説執筆人工知能「AIのべりすと」といっしょに/協働して、長編小説『失われた青を求めて』を連載しています! 〈人間とAIの共同執筆+毎週連載の長編小説〉ということで、きっと人類史上初の試みです! AIとの共同執筆とは、どのように書き進めているのか等々、実は書きながらAIとの付き合い方も変わりつつあり、変わりつつあるからこそ、今の感触をメイキングとして記録しておきます! webメディア「ケムール」にて毎週木曜更新です! AIとの共同執筆ことはじめ▶
気象予報がノーベル物理学賞を獲る少し前から始めています本連載。と言ってもここで小説家+SF考証としての先見の明を主張したいわけでは全然なく、むしろ超遅蒔きながらと慌てて──そのうえでいろいろ勘案しまして──〈気象予報士試験〉合格に向けての日々をここnoteで連載しています。 なお、上の画像にありますように〈Climate fiction〉というジャンルがありまして、英語版wikiには項目があります。 記事によれば2014年から使われている言葉ということで、気象テーマの作品
気象予報士試験合格を目指す本連載(第一回はこちら)、今回から小倉義光『一般気象学』(東京大学出版会)を読んでいきます。 全体確認本書は現在(2021/09/26)紙版のみで、序章があって第1章から第10章まで、全11章。大学の講義で、初回はガイダンスで、十数回の講義があって、最後はテストかレポートで、一学期の講義のためのテキストとしてはぴったりの構成です。 なので半年かけてゆっくり読みたいところではありますが、来年2022/01/30の気象予報士試験をひとまず目指していま
気象予報士試験について──なんとなれば気象全般について──何も知らないところから始めている本連載も3回目=3週目、そろそろ対策を始めます。 まずは体験談から高校のときに先輩たちがどう勉強したかが共有されていて、なかなか参考になった記憶がありまして、今回まずは体験談をググってみます。 気象予報士合格者のブログは結構あり、基本──というか当然ではありますが──独学か通信教育でみなさん勉強しています。 前回の復習で、気象予報士試験の受験料は11,400円。大学受験のことを考え
宇宙戦艦ヤマト公式ファンクラブ会報に5回にわたって連載していました宇宙戦艦ヤマト新作小説がついに書籍化します! ぼくは〈小説家+SF考証〉という自己紹介をしていますが、基本的にはそのどちらかに重点が置かれることが多いです。オリジナルの小説を書くときは小説家であり、アニメやゲームにSF考証として参加することもあります。 本作『宇宙戦艦ヤマト 黎明篇 アクエリアス・アルゴリズム』では──〈小説家〉〈SF考証〉そして〈小説家+SF考証〉──3通りの役割があったように思います。
詳細を全然知らないところから気象予報士試験をホントに受験して(いつかきっと)合格するまでを描く本連載。 今回はいよいよ試験内容を──SF考証らしく──調べていきます! 気象予報士試験の一次情報まずは一次情報源からということで、〈気象庁〉の該当ページに行ってみると、気象予報士試験は一般財団法人〈気象業務支援センター〉が運営していると。なのでこちらのホームページを見ていくことに。 試験内容①科目試験は学科試験(一般)と学科試験(専門)と実技試験。 学科試験(予報業務に関す
このお盆休みを使って新作を考えています。企画として進行中の(!)超めでたい企画もあれば、これからどこかに持ち込む企画もありますが、基本的にはフィクションであり、〈主人公〉が出てきます。 ノンフィクションでも主人公はいることは普通だし、実はノンフィクションの連載も動きつつありますが、それはさておき、今回はフィクションに出てくる/出てくるべき、愛される主人公について! 主人公への興味ところで読み手/受け取り手としてのぼくは断然「主人公派」で、およそどんな作品でも主人公に一番興
例によって去年今年と、いつもだったら映画館で見るはずの作品をNetflixなどなどで見ていまして、今回超おすすめの映画『バクラウ 地図から消された村』も先日Netflixのレコメンドに出てきて視聴という。 諸々のところで見られるので──ぼくは映画館が超すきなので映画館で見たいんですけど──ぜひ見ましょう。 そして本記事は映画未見でも読めるように書いています。なおネタバレはあんまりないタイプの作品です。 映画『バクラウ』概要舞台はおそらく現代の、おそらくブラジルの、おそら
細田守監督作品はぼくの個人的なスケジュールと妙に合っていて、ほとんどの作品を初日に映画館で見ています(初日以外だとすべて映画館で)。今回も──ここ最近もろもろ超忙しかったんですけど──この日は奇跡のように時間ができまして、近所の映画館で見ることができました。 では感想を書いてまいります!(事前情報は少ないほどいいという方は、見終わったあとぜひお読みください! ぼく自身そういう傾向があって初日に行くのかも。今作はネタバレという方向性はほとんどない作品だとは思いますけれど。)
配信サービスがこれからどうなるのか考えつつ、本記事ではその準備みたいなことも書きながら、ちょっと前から今日2021/07/17までのNetflixオリジナルのおすすめをしていきます。 今回の(裏)テーマは〈ひとつの見方としてのNetflix〉〈文脈依存性〉〈間テクスト性〉です! おすすめはBBQから1つめのこちらはバーベキューBBQのリアリティーショーです。 出場者はアメリカ各地でのBBQ大会での勝者だったりはするみたいですが、もちろんぼくは全然知らない人たちですし、でも
ぼくの現状の〆切には2種類、〈①小説の〆切〉と〈②SF考証の〆切〉があります。人生の〆切的なものはさておいて、今回はお仕事について。 この①②、〆切という観点から考えると結構違っており、ある種のみなさまにとってはなかなか面白いのではと思ったので今回記事にします。キーワード/裏テーマは〈アダプテーション〉です。 小説2種類2種類の〆切論なわけですが、高島が最近書いている小説にも大きく2種類──〈A.オリジナル〉と〈B.(スピンオフやノベライズなどの)アダプテーション〉があるの
今2021/06/26まさに新作の企画書を複数書いていて、もう書き終えないといけない案件もありつつ、ちょっとメタなレベルで企画書とは何かを考えたい、そういうことを考えながら企画書を書こう、ということで今回のテーマは〈企画書〉、そして〈企画の立ち上げ〉です! しかし循環とは。 この記事のモチベーションの一部かつて結構長い時間、新人賞に応募を続けていて、そのときはプロット/全体構成はそれなりに書いていたものの、それはホントにいきなり小説の構造を書き下そうとするもので、今思うと、
2021年あけましておめでとうございます! 新年初めのnote記事は、宇宙戦艦ヤマト完結編と復活篇のあいだを描く『アクエリアス・アルゴリズム ──宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部』メイキング! 初夢的に諸々思い出しつつ語ってまいります! 『アクエリアス・アルゴリズム』は全5話! ただいまヤマトクルー公式サイトで第1話が無料公開中です。 ヤマトマガジン編集部からご連絡があったのは2018年の夏の終り。 上の連載第1回は、2019年の12月刊行のヤマトマガジンvol.5に掲載で
VRゲームのSF考証をしたのは、今回のテーマ『アルトデウスBC』が初めてです! かつ、世界初と言い切れます! なぜなら! 深い物語性とSF性を持つVRゲームがこれまで存在せず、『アルトデウスBC』こそが世界初の本格SF×VRゲームだから、です! さて『アルトデウスBC』については公式サイトをぜひご覧ください。 楽しい実況動画もたくさんあります(プレイありがとうございます!)。 ただVRの特質として〈VR体験は、似たような体験はほとんどなく、現実の体験にのみ似ている〉という
連載にあたって今ぼくは小説家+SF考証をしていまして、小説家については──本当は複雑ではありますが──いちおうすぐにわかってもらえる一方、〈SF考証〉については一言二言以上の説明を要する状況にしばしば遭遇します。また、ぼく自身も日々理解が更新している状況でもあります。それはSF考証のみならず、SFや小説あるいは芸術について知る過程にもなっています。 ということで本連載では「SF考証とは何か」に最終章で答えることを目的に、ひとまずは〈SF考証〉にまつわるあれこれを思いつくまま