佐藤たかし

神奈川生まれ、温室育ち、ぬくいやつらはだいたい友だち(になりたい)

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10年メモ

日記を書く時、あなたは、シャーペンとボールペンのどちらを使うだろうか。 いや、今どき紙じゃなくてスマホで日記をつける人もたくさんいるだろう。 いやいや、そもそも日記なんてつけない人の方が多いのかもしれない。 友達とお互いの日記の中身について話すことことなんて滅多にないので、そこら辺の相場が全然わからない、みんなそんなもんか。 僕はここ何年か日記を書き続けている。今はお気に入りの日記帳に、お気に入りのボールペンを揃えて。飽き性の自分にしてはよく継続できていると、我ながら

    • ベルトコンベア

      最後の日。 何にでも訪れる普遍的なものでありながら、人はこれをどうにか避けることができないか、延ばすことができないか、苦心するものである。 御多分に洩れずこの私も、学生生活の出口に至りこれを如何にして逆流することができないかと、簡単に言えば現実逃避を繰り返していた。 詰まるところ、逃げることはできない。 我々は生まれ落ちた瞬間から、大いなる時間(社会?)という名のベルトコンベアに乗っているのだろう。進む方向とは前であり、先であり、未来であり、一秒後なのだ。 ベルトコンベ

      • 三月一日 to 'n de 八日

        学生生活、 この短い4文字では到底言い表すことのできない豊かで、振れ幅のある5年間を過ごしてきたと、大学入学から60ヶ月目の今、私は思う。 しかし”思っている”だけのものとは存外簡単に壊れたり、削れたり、美化されたり、何かと脆いものなのではないだろうか。 例えば大学一年生の初めの頃、その後の友人関係を決定づけるいくつもの出会いがあったタイミングだが、それらは既に5年前である。 5年という歳月を動物界に照らし合わせると、ハイイロオオカミの野生化での寿命が早くてそのくらい

        • 俺の東京オリンピック

          「いだてん」総集編を観た。 放送当時大きくのめり込み、それ以来1年半以上ぶりの視聴に感極まり、 同時に感じた得も言われぬ愁いを、そのまま殴り書きたくなってPCを開く。 ※クライマックス等内容にがっつり触れるので、未視聴の方はご注意ください 知らない方のために簡単にこの作品を説明すると、 「いだてん」は2019年に宮藤官九郎脚本でNHKにて制作された大河ドラマである。 日本人初のオリンピック選手である金栗四三と、 1964年東京オリンピック開催の中心人物であった田畑

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          老がい ー後編ー

          大学生の間でしばしば使われる「老がい」という言葉。 その意味するところ、使い方なんかはしっかりわかる。 ただ、どうしても心の奥底で、この言葉に対する腑に落ちないモヤモヤを抱えていた。 昔から、後輩より先輩の方が仲良くなりやすい、むしろ後輩との接し方が分からないと感じていた私にとって、 「自分の存在が邪魔になる」という先輩方の言葉がまず納得できない。 おべっかではなく本気で「いや寂しいから来てくれよ」と思っていた。 年次が上がるにつれて、同期が「俺らもうあんま飲み会

          老がい ー後編ー

          「老がい」 ー前編ー

          周りの人は当たり前に使っているが、自分はその意味を理解できないから適当に受け流すほかない言葉というものがある。 とはいえ、理解できないといっても、全く想像がつかないわけではない。 その単語のそのものの意味や用途は知っているが、特定の文脈で使われることに違和感を覚える、しかし世間ではそうした使い方を妥当なものとしている、そんな言葉だ。 例にも出したくないが、少し特異な言動をしたり、挙動が不審に見える人に対して心や身体の障がいを表す呼称を嘲笑的に浴びせたりすることも、自分に

          「老がい」 ー前編ー

          カレー、彼ぇ、華麗?辛ぇ、

          食べ物を美味そうに撮れない呪いにかかっているでおなじみの私だ。 以前、妹に自分の作った料理の写真を見せたら、「お兄ちゃん毎日こんなもの食べるんだって…」と悲しげな表情で母親にスマホを渡していた。 パスタとファイトケミカルスープの出汁に使った野菜、ベーコンをマヨネーズで和えためちゃうま自信作を、 ”こんなもの”なんて不名誉なまとめ方で片づけられたことに憤りさえ感じたが、 渡されたスマホを見た母親が妹と同じ表情を浮かべていたので、なんだか私の方まで悲しくなってしまった。

          カレー、彼ぇ、華麗?辛ぇ、

          あなた(たち)の影を見送る僕は、

          寒い冬は過ぎて、ヒートテックと少し厚手の服があれば一日を過ごせるようになって、 これを読んでいるあなたはいかがお過ごしだろうか。 「春とは出逢いと別れの季節」なんてよく聞くけれど、インターネットが人の環の結び目を作り、ご縁を自らデザインできるようになった今時期、 先の時代の人たちが経験していた「出逢いと別れ」と、今僕らが経験する「出逢いと別れ(もしかするとそれは”出会いと分かれ”?)」って必ずしも同じものではないのかもしれない、 ストーリーに流れる同級生たちの、スーツ

          あなた(たち)の影を見送る僕は、

          煮えくり返るはらわたの勢いでキーボードを叩く

          腹が立つ、 腹が立っている。 今日は早く寝れると思い、珍しく日をまたぐ前に風呂に入り、洗い物も済ませていたところに、 自分とは全く関係ない方向に吐き捨てられた砂交じりの唾に、血圧やら心拍やらいろんな部分を刺激されてしまった。 気持ちを落ち着けようとまずはギラギラのHIPHOPを聴いた。最近日本のHIPHOPを聴くようになった。 おさまらない。 お気に入りの飴を舐めた。砂糖が固められて琥珀色に光るあまーいヤツ。 おさまらない。 カネコアヤノを聴いた。 ちなみに

          煮えくり返るはらわたの勢いでキーボードを叩く

          仕送り段ボール

          9月28日、 この日は、とりわけ世間一般で「今日は○○記念日ですね!」といった盛り上がりも無い、THE☆平常運転DAYだと言える。 9月28日の歴史的な出来事をいくつか挙げると、 日本テレビが世界初である「音声多重放送」を開始したり(いわゆる副音声とかの)、 当時の東京都知事である美濃部達吉氏が「ゴミ戦争宣言」を出したことに由来する「ゴミ宣言の日」だとか、 (にしても「ゴミ戦争宣言」ってなかなかパンチ強めの言葉、興味ある方はこのサイトとか面白おかしくまとめてるのでお

          仕送り段ボール

          ファイトケミカルスープ

          ひっさしぶりの、約2か月ぶりの。 なんか書くことが溢れててて!ってわけではないのだが、 有難いことに、やらなければなことも少し(少し?)はあって、 決して退屈だとかやることが無くて暇だとかではないのだが。 まだまだ予断は許さないとはいえ、緊急事態宣言が終わってからも3か月ほど経って、実家での自粛期間から一人暮らしに戻ってからも1か月…もう少しかな、忘れてしまった。まあそれなりに経って。 家での一人の生活は本当に寂しい。 週に3回のバイトだけが外とのつながりで、友だ

          ファイトケミカルスープ

          キーボード

          そろそろ、noteの更新を一旦お休みしようと思う。 というのも、なんだかんだ毎度おなじみ朝方更新する感覚が抜けきらず、 バイトやらインターンやらぼちぼち始まってくるのに、このままの生活リズムでは日中意識を保てなくなりそうで、それは避けたい。 なのでいったんお休みして、新たな生活に慣れてきたらまた始めようと思う。 とは言っても、もうnoteを書くことが生活の一部になっている感もあり、どうせすぐさびしくなって再開しそうな気もする。 そして、こうやって一か月ちょい続けてい

          キーボード

          そら豆

          自分の”価値”ってなんだろうと考えることがある。 ここでいう”価値”って、何も「一人でどれくらい稼げるか」みたいなビジネス的なものではなくて、 もっと根本にある、何なら僕に限ったことではなくて、個人に与えられる「意味」みたいな感じで。 もしかするとこういう話は哲学とか社会学とかそういうところでこすられまくってるテーマなのかもしれないが、 学のない僕はそこら辺の知識とかリテラシーとかを持ちあわせておらず、それを補おうとしない腐った人間であるから、そのあたりの未熟さは許し

          動画の編集が終わらなくて叫び出しそう。 正確にはWi-Fiの調子が悪くてその前段階の読み込みがずっと終わらず、編集にすら手をつけられていないと。 今さら「Wi-Fiの調子が悪くて」なんて言い訳は冗談にすらならないので、 もうどうしようかと焦りに焦っている。 あーしんど、自分。

          モバイルWi-Fi

          金欠である。 今に始まったことではないが、金欠である。 ようやくバイトやインターンが始まったからとはいえ、そんなにがっつり稼げるわけでもなく、細々とやっていかなくてはならない。 一人暮らしを維持するにも、家賃が数万、交通費に6,7千、食費2万、あと諸々固定で引き落とされるものが2万円ほど、 ものすごーくざっと計算しても、8万以上はかかる。 ここに買い物とかを入れたりすると、もう一桁上にいくんだろうか。 3月までは毎月マメに家計簿をつけていたので、改善点がどこなのか

          モバイルWi-Fi

          余白

          私は、この4月から新しいことにいくつか挑戦している。 その一つとして、塾講師のアルバイトを始めた。 本当なら、4月から華々しい講師デビューを飾るつもりだったのだが、このご時世で流れに流れ、つい先日ようやく初めて生徒を担当させていただくことになった。 しかし、自分の実力不足と生徒さんとの相性の不一致により、早速先生チェンジと相成ってしまい、ほろ苦いデビュー戦となってしまった。 そのことについても一度noteに書いたのだが、事があったその日に出すのはこのご時世もしかすると