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カレー、彼ぇ、華麗?辛ぇ、


食べ物を美味そうに撮れない呪いにかかっているでおなじみの私だ。


以前、妹に自分の作った料理の写真を見せたら、「お兄ちゃん毎日こんなもの食べるんだって…」と悲しげな表情で母親にスマホを渡していた。

パスタとファイトケミカルスープの出汁に使った野菜、ベーコンをマヨネーズで和えためちゃうま自信作を、

”こんなもの”なんて不名誉なまとめ方で片づけられたことに憤りさえ感じたが、

渡されたスマホを見た母親が妹と同じ表情を浮かべていたので、なんだか私の方まで悲しくなってしまった。

これがデフレスパイラルというやつだろうか。

いや、使い方間違ってる気がする。



今日はカレーにしよう。

見た目はともかく味には定評(n=1)のある私の料理の腕を信じて、というかカレーなんて誰がどう作っても美味くなるはずなので、スーパーに立ち寄って食材を買い揃える。

肉はカレー用のものを使おうと思っていたのだが、閉店間際に40%引きされていた手羽元を見つけてしまったので、今回は鶏肉で作ってみることにした。

あれ、なんだかデジャヴ


他にも、どこかでコーヒーを隠し味にするとよいと耳にした気がするのでインスタントコーヒーを(分量を考えずに)入れてみたり、

ご飯が無かったので急遽カレーうどんになったりと、気づいたら変化球なカレーになっていた。

お味の方は…


可もなく不可もなく、不味くもなければとりわけ美味いわけでもない。


ここまで丁寧なフリがあれば、「不味くなっちゃいました~」みたなオチになりそうなものだが、事実はそう都合よく話のネタになってはくれない。

まあまあな料理ができたなら、不味い夕食を味わうことになるよりよっぽどよいはずなのに、

物足りなさを感じている自分がどこか病的に思える。



そういえば、カレーにまつわる記憶は何かと印象的なものが多い。

ただそれらすべてをつまびらかにすることは、

ナンより歯切れが悪くラッシーより甘ったるい私の過去&人間性を白日の下に晒すことになるので、

ここでは多くを語らないでおこう。


ぱっと出てくるのものといえば、

チーズカレーを注文したのに自分の嫌いなキノコ尽くしのカレーが間違って運ばれて来たこと、

入ったカレー屋のメニューすべてにアレルギーのエビが入ってるって注文してから知ったこと、

ナン食べ放題の店で顎が外れて戻らなって全然食べれなかったこと、

あとフラれた時に食ったのカレーだったなーとか、


ちょっと待て、ろくな思い出が見当たらない。


いやまあでも、どんな時に食ってもカレーは美味いから。

飯食う相手がどんなに緊張する人だとしても、一口食えばたちまち実家のような安心感を得られる魔法のメシだと、

なんだかんだ私にとってカレーはずば抜けて信頼感の高い料理の1つだ。



それにしても今日はちょっと作りすぎてしまったので(だいたい一週間分くらい)、

僕にとってのカレーの思い出を明るいものにするという裏テーマも携えて、

誰か我が家に食べに来てください。


そうつまり、

Come on a my house!



P.S. ルーはセブンプレミアムを使用しております。




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