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若い人の志を邪魔しないキャリアコンサルティングの大切さ #006

志やビジョンに水を差すな

キャリアコンサルティングにおけるダメなケースに、若い人の志や社会課題解決へのビジョンに対して水を差し、保守的な就職観から支援し、若い人のモチベーションを下げることがある。

公平な取り引きを推進したい、サステナビリティのある環境政策をしたい、体験な出会いをつくり主権者教育を進めたい、貧困問題の解決に貢献したい、こうした想いに対して、

「そんな理想論は、ビジネスの匂いがしない」、「理想は分かるが、現実的にビジネスではどうやるのか?」などと、どうしようもない低レベルなフィードバックをして、したり顔で企業就職のノウハウを教えてあげようと上から目線で「教える」キャリアコンサルタントがいる。

こういうコンサルタントの就職観は、往々にして、ある程度の規模の組織で安定的に働くことに価値を見出しているケースが多い。なぜなら、自分自身がそのようなキャリアを経て、キャリアコンサルタントになり活動しているから。年齢も40代以降になり、より伝統的な支援を好む傾向がある。

自分自身が進んできた道を否定するのはなかなか難しいため、まず大きめな組織に勤めることをよしとする価値観自体が悪いことではない。

しかし、社会課題の解決など、これまでの資本市場の論理では軽視されてきた課題の解決にこそ、次なる時代のチャンスが溢れている。

働くことの選択肢は無数にある

キャリアコンサルタント自身が社会観や仕事観をアップデートしなければ、これまでの常識とは異なる支援ができず、もっとも希少な資源である若い方のモチベーションを毀損するリスクを持っている。

例えば、地方の観光資源を活用した教育支援をしたいという方に対しては、一緒にそのビジョンの解像度をあげながら、選択肢を模索し、

取り組みたい課題について、必要な技術を学べる会社で働きつつ、行きたい先の地域に住んで会社を登記し、現地の観光資源の魅力をnoteに発信しつつ教育プログラムを小さく始める。そして、その取り組みさらに拡散しつつ、地場産品をBASEで販売していく。

テレワーク勤務の会社で本業をしつつ、週3日ほど個人事業として、地方でのプロジェクトを進めていく。

経済的な基盤を作りつつ、生活費の安い環境で豊かに暮らすことで、生活の質を高めながら、地方の観光資源の活用による教育支援の領域で、30代になる頃には経験年数も知見もエキスパートレベルになっていることができる。

それらの知見を出版したり、講演したり、他地域・他国の実践者向けの教育事業を始めたり、、とまぁ、いくらでもマネタイズしつつやりたいことで、社会的に意義のある取り組みを続けることができると思う。

キャリアコンサルタントの世界観をアップデートする必要がある

キャリアコンサルティングは人と人の営みである。ゆえに、どのような議論になるかは、コンサルタント自身の世界観にも大きく左右される。

変わり続ける社会、仕事に対して、柔軟な視点を持たなければ、若い方の感性、志の高さについていけず、1社に勤めることが勝ちがあるという昭和的な支援を続けることになってしまう。

若い方は志への反応でキャリアコンサルタントを見極めよう

若い方でキャリアコンサルティングを受ける方は、自身の志やビジョン、社会課題をとう変えていきたいかをありのまま話してほしい。

それに対して、コンサルタントがどう反応するかで、コンサルタントの世界観を見極めていくことができる。

一緒にビジョンを創り、選択肢を創造してくれるディスカッションができる方をさがして対話しよう。

キャリアに答えはない。親の世代やベテランキャリアコンサルタントの呪縛を解き放ち、新しい時代を創る想いを語りぬくことが大切だと思います。

私自身もが常識にとらわれない、キャリアコンサルティングをしていきたいと思います。

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