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「写真と文学」 - 世界を視るメディア

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2017年初夏からインプレス社刊行のデジタルカメラマガジンにて連載していた12回分の記事をまとめたマガジンに、その後似たようなテーマで書いた文章を追加してます。
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#日経COMEMO

大雨の日に僕らの日常について考える

大雨の日に僕らの日常について考える

日経を見ていたら、こんな記事が出ていました。

京都市立芸術大学は僕の友人も何人か通っていて、一度遊びに行ったことがあります。ちょうど僕が大学院に通っていた頃の話だから、もう20年近く前の話。その頃僕は桂に住んでいて、沓掛キャンパスも近かったんですね。そうか、あのキャンパスが京都駅の東側に移るんだ、そのこと自体知らなかった。

で、そのキャンパス移転が行われるに際して、元の沓掛キャンパスを「写真ア

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文学の研究者が10億円調達したスタートアップの外部顧問に就任した件

文学の研究者が10億円調達したスタートアップの外部顧問に就任した件

若干あおり気味のタイトル、すんません。でも嘘は一言も言ってなくて、本日PRが出されました。

そして10億円というのもほんと。10億て。桁数。

というわけで、カメラ界隈の皆さんには既にもうそのサービスは浸透し始めているカメラサブスクサービスGOOPASS、そのコミュニケーションアドバイザーとして、同じくエクスペリエンスアドバイザーを担うGo Ando氏(Twitter: @goando)と一緒に

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人間は全て、実は「魔法使い」である可能性を日経のマガジンで真剣に考えてみる

人間は全て、実は「魔法使い」である可能性を日経のマガジンで真剣に考えてみる

今日は日経COMEMOのマガジンで真剣に魔法について考えてみたいと思います。もちろん「魔法のようにチャーハンがおいしくなるマル秘レシピ」とかの比喩じゃないです、本物の魔法、エクスペクトパトローナム!!とかイオナズン!とかの話。あ、待ってください、大丈夫です正気です。本当に真面目に考えます、大丈夫です是非お付き合いください。なぜ急に魔法のことを言い出したかというと、自分のこのTweetがきっかけです

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「残酷なコモディティのテーゼ」に立ち向かう2020年代のクリエイターに必要な資質

「残酷なコモディティのテーゼ」に立ち向かう2020年代のクリエイターに必要な資質

書き終えたら文字数6000字になったので、最初にまとめ置くことにしました。今日の話は以下が結論です。

1.この世界は人間も含めてコモディティ化の波を避けられない
2.そこで生き抜くためには、常に「未踏の領域」を見出し続けなくてはいけない
3.そのためにはコミュニケーション能力が必要だよ

これだけ。で、本論は 「(3)回避策2「絶対恐怖領域」」以降なんで、本論だけしゃしゃっと読んでいただける方は

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越境の人材が必要な理由と、越境した人材が意識すべきこと

越境の人材が必要な理由と、越境した人材が意識すべきこと

2022年の最初の記事になります。みなさん、あけましておめでとうございます。本日1月3日です。今年は1月1日から仕事をしていて、去年は31日の21時頃まで仕事していて、まだ正月休みらしいことをほとんどしてないんですが、まあクリエイターなんてこんなもんだよなと思いながらも、仕事を依頼してくださるクライアントの皆さんだったり、あるいは作品を見てくださる方には、感謝している年始です。僕は多分すごく幸運な

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Google Pixel 6で見えてきた、カメラと写真の未来(コミュニケーターとしての写真)

Google Pixel 6で見えてきた、カメラと写真の未来(コミュニケーターとしての写真)

今日の記事はPixel 6という、Googleが10月末に発売した新しいスマートフォンにまつわる話です。ただ、発売して半月が経った今、たくさんのレビューがすでに世に出ており、いまさら屋上屋を架す意味はほとんどありません。ですので、今日の記事では、Pixel 6を半月間、ほぼ肌身離さず使う中で徐々に形作られきたある予測についてお話ししたいなと思います。その予測とは、Pixel 6を通して見えてくるカ

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エコーチェンバーの世界でアートを叫ぶ(あるいはアート思考について)

エコーチェンバーの世界でアートを叫ぶ(あるいはアート思考について)

最近アート思考という単語を日経のCOMEMOをはじめ、経済や経営の記事の中でよく目にします。例えば日経のこんな記事。

この中でアート思考とは「芸術家の考え方を応用する」とあって、それを四つの思考過程

1.問題提起
2.想像力
3.実現力
4.対話力

に分けています。この四つに分ける意味合いは理解できます。つまり、これまでの経営が基本的には経済的効率性に則ったものであり、そこに行き詰まりを迎え

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